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今日、僕が学んだこと。~一歩ずつ愚直に前進、プチファイ・ライフ~

あふれる野心と現実とのギャップにもがく36歳のビジネスパーソンが、日々の生活で得たちょっとした学びをつづり「明日もまた頑張るか=プチファイ!」な気持ちを共有していく場です。・・・Emory大学でMBAを取得して帰国しました!

『SAW 3(ソウ3)』@続編の難しさ。 

映画『ソウ3』を観てきました。

結論だけ言うと大変面白かったのですが、作品の中身以外の部分でふと感じたことがあり、つらつら書いてみたいと思います。

(今日はいつもと違い、徒然エッセイ風です)

【『ソウ3』公式サイト】

2004年に、当時まったく無名だったジェームズ・ワンとリー・ワネルが『SAW(ソウ)』を世に放ち、低予算作品ながら大ヒットを記録します。

『ソウ』



2005年に『ソウ2』が製作されますが、(続編ものでは珍しいそうなのですが)『ソウ』を上回る興行成績を収めたのが認められ、今回の『ソウ3』公開と相成りました。

このシリーズのキャッチコピーは「ソリッド・シチュエーション・スリラー」。無理に訳せば、“状況設定の恐怖”とでもなるのでしょうか。

『ソウ』では、バスルームに鎖につながれた二人の男と一人の死体。『ソウ2』では、遅効性神経ガスで満たされた空き家に8人の男女。

そんな限定された空間で、数少ない手がかりをもとに、ジグソウが仕掛けた「ゲーム」が展開していく緊迫感と、実はそれら「ゲーム」の目的は命の大切さを理解させることというパラドックス、そして予想もつかない結末がこのシリーズの魅力です。

『ソウ2』



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詳しいストーリーを紹介してしまうと魅力半減なので、ここでは遠慮します。
今日一番感じたのは「続編って難しいな」ということです。


友人の勧めで『ソウ』を初めて見たときの衝撃といったら、大変なものでした!
ここまでのけぞったのは『ユージュアル・サスペクツ』以来、しかも衝撃度合は間違いなくそれを超えました。

『ユージュアル・サスペクツ』



そして迎えた『ソウ2』。過剰に期待しちゃいかんと思いつつ臨んだのが功を奏したか、まずまず満足のいく作品でした。

しかし気になったのが、出演者が増えて撮影空間も広くなったゆえに、状況の限定度合はむしろ低くなったのと同時に、バイオレンス度合が妙に高くなったこと

『ソウ』ではストーリーのどんでん返しに衝撃を受けましたが、『ソウ2』では映像のソリッドさに受けた衝撃がむしろ大きかったのですね。


今回観た『ソウ3』でも同様のことが言えました。たしかに結末は息を飲みましたが、やはり映像のドギツサと、前作までの謎解きが大きな比率を占めていたのです。

(ちなみに『ソウ3』は前2作を見ていないと面白さが半減以下になります!要注意!)


映画の宣伝では、ストーリーに込められたアイデアはなかなか伝えられませんが、映像のソリッドさはわかりやすいインパクトがあります。R-15指定とか。

人気作品の続編という生い立ちは、前作のテイストを生かしつつだんだんインパクトを強めざるを得ない。知名度が苦しみに変わるといった意味で、続編というのはつくづく難しいものだと感じました。


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今日は思ったことを徒然なるままに書いてしまいましたが、この作品のアイデアの凄さにはただ敬服しているのです。ぜひ『ソウ』から順番にご覧になることを強くお勧めしたいと思います!

(↓アマゾンだと、いま2割以上値引きしてるみたいです。要チェックです。)

『ソウ』

『ソウ2』

『ユージュアル・サスペクツ』

↑いまはこんな値段で買えるんですね~・・・(感)映画館行くより安い!
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[ 2006/11/10 00:12 ] 映画 | TB(1) | CM(2)

『16ブロック』@制約条件の緊張感。 

映画の話をこのブログに書くのはかれこれ半年ぶりであることが発覚。
(⇒詳しくはブログカテゴリ「映画」を参照下さい)

ある友人に言わせると、

「その人の感性が磨かれているかどうかは、この1年で映画館とコンサート会場とミュージアムに足を運んだ回数を聞けば分かる」

のだそうです。

できればそこに「読んだ本の冊数」も加えてもらいたいとか思いつつも、確かに一理ある分析のような気がしています。コンサートの本数なら自信あるんだけどな・・・映画にももっと行かねば!


昨夜、試写会で観てきた『16ブロック』について書きたいと思います。
ブルース・ウィリス主演、『リーサル・ウェポン』のリチャード・バナー監督によるアクション・サスペンス作品です。

『16ブロック』【公式サイト】

ネタバレしない程度に、あらすじを簡単に紹介しますとこんな感じです。

ブルース・ウィリス扮するNY市警の刑事ジャックが、16ブロック(約1.6km)先の裁判所まで証人を護送するというごく簡単に見える任務を受けます。ところがその短い護送の途中で何者かに襲撃を受け、追撃をかわしていくうちに襲撃者が実は刑事、しかも長年の相棒が率いるチームであることが発覚します。

証人は警察内部の不正・脅迫行為を裁判で証言しようとしていたのです。その事実を知ったジャックは警察の仲間を相手にまわし、証人を命がけで裁判所に届けようと戦いを挑みます。

裁判閉廷まで残された時間は118分。裁判所は目と鼻の先にありますが、警察の手は網目のように張り巡らされています。そこでジャックが打った手は・・・。そして118分のなかでジャックの心の変化が・・・



ひとことでいうと、かなり面白かったです。緊張が加速する系のサスペンス感!

このサスペンス感はどこから生まれるのかなと考えてみると「118分」「1.6km」という設定がどうやら源らしいということに気づきました。

「118分」はほとんど映画の尺と同じ。つまり『24 twenty-four』リアルタイム設定に非常に近い構造というわけです。

【関連記事です⇒『24 twenty-four』@不愉快はハマリ症
(いま気づいたんですが、主人公の名前が両方「ジャック」ではないですか!!驚)

『24 -TWENTY FOUR- シーズン1~5 コンプリート・パック』

【↑アマゾンで約半額らしいです!(欲)】


また、「1.6km」といえば、いま駅から歩いてきた距離とほとんど同じですよ。

ニクイことに、リーフレットを見ると「16ブロックとは・・・東京⇔新橋、渋谷⇔原宿、梅田⇔淀屋橋・・・」てな解説がさらっと入れられているんです。

映画を見ていると、いまジャックが這いつくばっているのはセルリアンタワーのあたりかな。とか想像がふくらみます


要するに、この映画のポイントは「日常=リアルなスリル感」を満喫させてくれるところといえます。

決して派手なSFXやCGは出てきませんが、しがない刑事を演じるブルース・ウィリスの渋さと相まって、限られた時間と空間の中でこそ味わえる“身近な”緊張感は一見の価値ありと思いました。


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時間・空間といった条件を限られたものにすることで、むしろ創造は豊かになるというのは、発想法の本などでもよく言われることです。

最初は意味が理解できませんでしたが、仕事の中で様々なトライを繰り返す中で、僕もまったくその通りと思うようになりました。

少し前に読んだ本ではこれなんかお勧めですね。条件を決め仮説設定することで、問題解決はむしろ豊かな手立てを得られるという発想です。オーソドックスなので応用範囲が広いですよ。

『仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法』(内田和成著)







[ 2006/10/04 23:55 ] 映画 | TB(0) | CM(2)

『クライング・フィスト』@殴られ屋の生き様とは 

隣席総勢大泣きの映画館は久しぶりに経験しました。なんでこんなにウルウルくるんだろう。人生は最高のドラマだから?

『クライング・フィスト』公式サイト

クライング・フィスト=泣く拳。

ストーリーは実にシンプルです。
かつてアジア大会で銀メダルを獲った人気ボクサーだったものの、人にだまされ妻からも別れを告げられ、路上で「殴られ屋」として生計を立てるカン・テシクと、悪行三昧で少年院に入れられたユ・サンファン。そんなふたりが荒んだ生活の中で、ひとりは自らの誇りと家族の絆を取り戻すために、またひとりは初めて何かに打ち込むことの素晴らしさを知り自らの存在証明のために、ボクシング新人王戦に出場する。そして決勝で相まみえるふたり・・・。ひとことでいうとそんなストーリーです。

※主人公ふたりとも実在の人物をモデルにしているというのがまた驚きです。新宿歌舞伎町の“殴られ屋”(=晴留屋明さん)の本は以前読んだことがありますが、かなり壮絶です・・・↓



ある種斬新なのが、主人公ふたりは途中全く交わることがないという点です。最後の山場である新人王戦決勝までふたりは全く交わることがなく、ひたすら拳を交え最後に身体が交差する以外は、とうとう何の言葉を交わすこともない。

ふたりの人生を感情を淡々と描くことに徹したことで、最後のボクシングシーンは、観客の頭の中でふくれあがった想像や想いがグサグサと交差し、感情が溢れます。ああ、もうダメです。涙腺が・・・(以下略)

この映画の紹介については、ネタバレとかそういう心配はあまりない気がしています。拳を交え続けるふたりを観ていると、感情が溢れるのをおさえることができませんから。あらすじをパンフレット等で読むと「どこが感動するの?」という印象を受けるかもしれませんが、生き様に心打たれるってこういうことなのではないかと思いました。

(ちなみに最後の対決シーンは、解説によると「段取りなし、どちらが倒されるか本人たちもわからない真剣勝負」で撮影したんだとか。)

言葉にできない感情・生き様を見せ付けられて魂を揺さぶられ、隣席の見知らぬ大勢の観客と感情を共有するということは、映画にしかできないエンタテイメントであることを体感させられました。DVDでひとり観ていては味わえない醍醐味ですね~

そういえばこの映画の主人公ふたりも、リングの上でだけ感情を含めた人生の一瞬を共有するわけで、その意味では今日の試写会の観客と僕の関係に近いのかもしれないなと思ったりしました。


【今日の学び】
生き様を伝えるのに言葉はいらない。人生を共有する「一瞬」の機会を持つことは対価を払うに値する(⇒それはビジネスチャンスたりうるかもしれない)


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以前『殴られ屋』を読んだ話は上にご紹介しましたが、この映画をきっかけに調べてみると最近「殴られ屋のその後」についてのご本人の著書があることがわかりました。驚き!これはチェックしとかねば。。。

『明日こそハレルヤ!』(晴留屋明著)

印税は全額借金返済に充てるんだとか。でもこの借金ってご自身が経営されていた会社の社員の肩代わりだったんだそうですね。また泣かせる話ですが、そんな中で明るく生きる彼には凄みを感じます。





[ 2006/04/04 14:15 ] 映画 | TB(1) | CM(0)

『サウンド・オブ・サンダー』@レイ・ブラッドベリの「風流」を味わう 

最近、試写会が続けて当選してラッキーです!今回は『サウンド・オブ・サンダー』を見てきました。

レイ・ブラッドベリ『太陽の黄金の林檎』



↑映画原作を含む短編集です!

映画の題名を見てもピンとこない方は多いと思いますが、原作者のレイ・ブラッドベリの名前を知らない人はいないのではないでしょうか。アマゾンの著者略歴を借りると「SFの叙情詩人と呼ばれる巨匠」。幻想と哀愁ムードのあふれる短編『霧笛』に、たしか小5の国語の教科書で出会ったときは衝撃だったな~と懐かしく思い出されます。(↑ちなみに上に紹介した短編集に収録されていますよ。オススメです!)

『サウンド・オブ・サンダー』はタイムマシンが現実のものになった2055年を舞台に描かれています。タイムマシンで過去への時間旅行が商売として行われているなかで、旅行者が誤って過去に残したちょっとした痕跡が進化に影響を与え、時間の波となって現代を襲うという設定です。主人公の科学者は壊滅状態の街で、新たに進化した動植物の襲撃をかわしながら、痕跡を消去するため再び過去に向かって旅立つという物語。

古典的といえば古典的なストーリーですが、王道SFという感じでなかなか楽しめました。サイトのレビュー欄をいくつか見ていると、CGの未熟さや設定の矛盾等を取り上げて好意的な評価が少ないようですが、実は僕は結構面白かったのです。あまり多大な期待をしていなかったのが良かったのかもしれませんが・・・?素直にワクワクしながらSFを楽しめば十分元の取れる映画と思います。

(タイムマシンって聞いただけで、なんだかドキドキしませんか?)

別の翻訳では『雷のとどろくような声』と訳されていますが、その意味を楽しみに見るというやり方もありますね!

レイ・ブラッドベリ『太陽の黄金の林檎』

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[ 2006/03/25 01:41 ] 映画 | TB(7) | CM(4)

『イーオン・フラックス』@成功してこそ、新しいことに挑戦 

試写会で映画『イーオン・フラックス』を観て来ました。

『イーオン・フラックス』



↑ちなみに、これはノベライズ版です


駅のポスターや広告でシャーリーズ・セロンが180度開脚してポーズをとっている図は、誰もが一度はご覧になったことでしょう。

ひとことで言ってしまうと、政府が圧政を強いる近未来の世界を舞台に、人類の命運と自らの存在意義を賭けて立ち上がる美しき女戦士の活躍を描いた映画、とでもなるのでしょうか。

クローン技術によるメビウスの輪を否定し、「人生」の意義を改めて問いかけるといったあたりにメッセージ性は見て取れなくはないですが、あまりそういった難しいことは考えずに、美しいシャーリーズ・セロンに見とれて楽しむ映画なのでしょう。ほとんどヒネリはないストーリーでもあり、合計90分あまりという長さもほどよい感じで、疲れた仕事帰りに気晴らしにフラリと見る一本としては適当かな。

それより驚きは、アカデミー賞女優で現役バリバリのセロンがこの役を引き受けたところですね。アカデミー賞を獲った『モンスター』(←怖い・・・けど直視しないといけない作品です。アメリカ社会だけの問題と考えてはいけないと思います。格差社会があちこちで語られる今こそ必見かと。)や今年公開の中では『スタンドアップ』(←これはよかった!静かな中に熱がじわじわ込み上げてくるような渋い作品でした)のような、いわゆる本格派の作品が続いており、またそれが似合う女優さんにもかかわらず、敢えてこういうSFアクションのオファーを受けるんだから。

CMでも見るように、ボディラインを強調したセクシーな衣装でスタイリッシュに暴れまわる姿は、斬新の一言に尽きます。下手するとせっかくのブランドに傷がついちゃうんでは、とも思ったのですが、見終わって今になって印象に残っているのは「新しいことへの挑戦」だったのかなと。

そう考えてみると、いい意味で観客を裏切っているという部分では評価できるような気がしてきました。セロンも映画も。常に新しいものに挑戦しないとね。

映像自体は美しくよくできていますし、さすがにシャーリーズ・セロンはダントツに目を惹かれます。新しいものに挑戦する志に感心しつつ、気楽に見ましょう。

【今日の学び】
常に新しいことに挑戦するマインドは何より大切。特に何かにおいて成功し名をあげた暁においてこそ。


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[ 2006/03/14 17:20 ] 映画 | TB(19) | CM(7)
プロフィール

プチファイ!

Author:プチファイ!
秘めた野心と現実のギャップと日々戦う36歳のビジネスパーソンです。
しんどいことは沢山あるけど、日々の生活にころがっているちょっとした発見を心の糧に「ちょっとだけ頑張ってみよう!」という思いを大切に前に進んでいこうと「プチファイ!」と名づけました。

AtlantaのEmory大学でMBAを取得してこのたび帰国しました。また新たなステージで一歩一歩前進していきたいものです。

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