今日、僕が学んだこと。~一歩ずつ愚直に前進、プチファイ・ライフ~

あふれる野心と現実とのギャップにもがく36歳のビジネスパーソンが、日々の生活で得たちょっとした学びをつづり「明日もまた頑張るか=プチファイ!」な気持ちを共有していく場です。・・・Emory大学でMBAを取得して帰国しました!

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41刷の重み。@『ことばと国家』(田中克彦著) 

前回紹介した小飼さん本の指南にあった「シンプル題名の著書に当たり多し」を試してみようと、題名が6文字以内の岩波新書数冊を適当に(汗)ピックアップ。

昔100円で買って段ボールの底で眠っていたのも含め、普段なら絶対手に取らないような本ばかりだったんですが、これがなかなかの知的エキサイティング体験でした。今日はその中から1冊ご紹介。





今日ご紹介する『ことばと国家』、ふと巻末を見ると、発行が1981年で手元の1冊はなんと41刷!おおお、古典的名著なんじゃないですか、これ?

読み進めてみると、数々の歴史的事例を交えた分析が実にシャープです。堅めの文章が逆にいい塩梅に理解を促進させてくれます。


ソシュールが「民族をつくるものは言葉である」と説いたのは有名ですが、著者はこれを引いて「言語をつくるものは国家である」と喝破してみせます。




そもそも言葉は話されなければならないもので、文字は二次的に付け加えられたものにすぎないと筆者は様々な事例を通じて説明します。そして、その大きな目的は社会階級の保持であったと。

例えば、中世ヨーロッパにおいて書かれる唯一の言葉であったラテン語-日常言語の外にあるこの特別な言葉を学ぶ時間が許されたのは社会最上層のみだったという事例が引かれています。

この支配的地位を保つには、この文字の術が複雑であればあるほど都合がよく、文字そのものの習得に時間がかかればなおいっそう好ましかったのだ、というのが言語学的切り口での文化論です。


また筆者は、こうも述べています。

「文法」はことばそのものに必要なのではなく、国歌とその付属設備である学校と教師のために要求されるのである。文法はその本性において、ことばの外に立ってことばを支配する道具である。ことばは現実であるのに対して、文法は観念であり規範である。


卒業式のシーズンになると、毎年国歌斉唱や日の丸問題が取り上げられますが、本質はこのことばの問題と同じですよね。


あと非常に興味深かったのが、以下の一節。

したがって、書き言葉の術は、知識と情報の階級的独占が必要なところでは、いつでも頑固に保守された。漢字やかなづかいという単なる手段の改変がその都度激しい抵抗に出会うのも、慣れや有用性の観点ではなく、文字術の秘儀性に身をゆだねてしまった感覚の根がまだ生き残っているからである。



おおー、なんだか心当たりありませんか?「いまの若い子は言葉を知らないなんてノリ。

相手の知らないことを自分が知っている優位感を保とうとする-これは人間の防衛本能なのかもしれず、全否定する気には正直なれなかったりします。

一方で、水面下に沈んだ自己防衛意識によって、新しい価値や文化創造の芽を摘むようなことはあってはいけないなという思いも新たにしました。


こんな切り口の分析もあるんだなあと、読み終わってただただ感心。応用範囲は相当広そうです。やはり古典的名著は、あーだこーだいうまえに読まないといけませんね


ともあれ、まったく期待せずに手に取った新書でこれだけ学んでしまうなんて、新書がベスト (小飼弾)にも感謝です。


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[ 2010/07/06 01:49 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(5)

初心者からマニアまで。@『新書がベスト』(小飼弾) 

株式会社オン・ザ・エッジ(現在のライブドア)の元取締役で書評ブロガーとしても著名な小飼弾さんによる読書指南本です。



題名のとおり新書にフォーカスしたのがユニークな点。知の体系づくりのツールとして、新書(+ウェブ)が最適という主張は同意できる部分が多かったです。5,000円ぐらいする質量ともに骨太な本好き(汗)の私ですが、この手の情報収集術もあわせてやっておくのは必須ですものね。

ググれば世の中の情報が相当程度まで誰でも手に入る今日において、情報を“知っている/覚えている”ことの価値低下はずいぶん指摘されてきました。重要なのは、質量両方の面で高レベルの情報リンクを持つことだと。


個人的には「土地勘」という言い方を良くするのですが、ある状況に遭遇したときに/遭遇することが想定されるときに、社内外をどう立ち回るかがビジネスパーソンとしての腕の見せどころだと思っています。

特に、直接その領域に関する知見がないとき、脳内の関連情報が新たなリンクをつくり出せるかどうかが勝負の分かれ目になります。

世の中の多様な考え方を取り入れて、自分なりの「知の体系」を構築していくことは、まさにそのリンクの基盤と言えるでしょう。本書で述べられている読書術は、そのための具体的なヒントとして活用できる部分が多いと思います。



【↑この本も名著です。小飼さんとノリはだいぶ違いますが、要はバランス。あわせて読んでほしいです】

多くの方にはおそらく刺激的であろう読書テクニック指南が満載です。順番に試してみることで知的なレベルアップが期待できることは間違いないと思います。

多様なジャンルの本に触れるために新書を大人買いするとか、ツイッターやブログを活用するとか、目次から内容を予測して実際との差分を意識して読むとか。



一方、読書通にとっては、正直どこかで聞いたことのあるハウツーがほとんどという感じですが、知的なアウトプットを生みだすために何をすべきかといった問題意識を高揚させてくれる意味で学びある一冊です。

(小飼さんの個別新書評に突っ込みを入れつつ読む、という楽しみ方もありです

読みやすくできていますし、幅広く皆さんに手にとっていただきたい一冊です。


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[ 2010/06/20 01:02 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(0)

言葉のレベルアップ@『ビジネス・プロフェッショナルが使うパワー英単語100』 

会話の中で使う単語や表現は、相手に与える印象を良くも悪くもガラリと変えるものです。たとえ同じ意味を伝えるとしても、洗練された表現がひとつ入ってくるだけで、知的レベルが上がって見えるもの。

私自身は、アメリカでは相手の言うことを聞き取って自分の意見を何とか伝えることで、相当目一杯だったというのが現実でした。

そんな私ですが、渡米中に手に取った本書は、自分の会話レベルを少しでも高めるのに役立ってくれた力強いパートナーでした。



以前ご紹介した『英語で考えるスピーキング―すらすら話すための7つの思考法』の著者であるドクター・ヴァンスによる単語集です。何か新しい単語を覚えるのではなくて、手持ちのボキャブラリーを「気の利いた表現に置き換えましょう」というのが本書のコンセプト。

出てくる単語は決して難解ではないのですが、知らないとなかなか口には出てこないものばかりです。

例えば、「問題」という意味を表現するには、"problem"ばかりでなくて、時には"hurdle"を使ってみることで、“困難を乗り越える感じ”が醸し出せるというものです。

本書で勉強した後に英字新聞(FTとかWSJ)を読むと、本書に出てくる100の表現がとても頻出(いや本当に!)なのに気づき、正直愕然としたものです。

逆にいえば、英語の洗練された表現というのは無限に多くはなく、かつネイティブ間ではだいたい共有されており、私たちでも手に入れるのは可能ということ。これはやらないわけにいかないでしょう。

ドクター・ヴァンスのシリーズは今のところ2冊だけですが、両方かなり良書でした。続編に期待です。

ドクター・ヴァンスの ビジネス・プロフェッショナルが使うパワー英単語100


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[ 2010/06/13 23:52 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(0)

『人は「暗示」で9割動く!』@心理効果と副作用。 

説得を中心とする心理学の専門家による、コミュニケーション本です。



「暗示」とカギカッコつきで強調していますが、超自然的な話題は一切触れられていませんので悪しからず。副題の“人間関係がラクになるコミュニケーション心理術”のほうが、本書の内容をよく説明しています。

直接言うよりも、間接的に「無意識」の部分に働きかけることで、コミュニケーションを円滑に進めましょうというのが本書のメッセージです。



例えば、本書のタイトルを見ると、「おっ?」と目をひかれてしまう方は少なくないでしょう。これも「数字を混ぜると説得力が増す」という一種の心理術によるものです。


*ただし、だまされたという失望感や「パクリやん」という二番煎じ感を想起するリスクもあり。ちなみに、本書の1年半前に出版されたミリオンセラー新書で『人は見た目が9割』がありますが。




ただ、完全なタイトル倒れに終わった(汗)『人は見た目が9割』に比べると、本書は相応に実用的なアドバイスが含まれており、まあ許容範囲かなと。


正直、目からウロコが落ちるほど斬新なTipsには出会えなかったのですが、忙しいとついつい忘れがちになる大切な心得を思い出させてくれます

あいづちの打ち方、誰もが小さな親切に飢えている、反論は質問形式で、あえてネガティブな表現を混ぜる、プラスの自己暗示。・・・印象に残ったのはこのあたりでしょうか。


手元に置いて、ときどき読み返すのが賢い使い方ですね。字も大きいし、さくっと読めますよ。


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 ちなみに、本格的な社会心理に関するビジネス書を所望の方は、下の過去記事をどうぞ。こっちは500ページで3,000円とグッと重厚ですが(汗)、そんじょそこらのハウツー本では歯もたたない超強力本です。

●参考記事・・・【オススメ】『影響力の武器』@“第三の眼”とは

●Amazon・・・『影響力の武器』関連書






[ 2009/08/12 23:23 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(0)

『その数学が戦略を決める』@思考のギアチェンジ 

エール大学の経済学者イアン・エアーズによる数学および統計学の啓蒙書です。MBA09先輩のひとりが勧めてくれたのを受けて購入しました。





原題は『Super Crunchers』。直訳すると「絶対計算屋」という名の通り、統計分析の秘めた力について軽快に(翻訳もなかなかうまくできてますね)語られています。

以前紹介した衝撃のベストセラー『ヤバい経済学』に相通じる部分がありますが、政策決定やカード会社のマーケティング戦略といった実例が豊富に紹介されているのが付加価値大です。

参考記事:【評価ギャップ】『ヤバい経済学』@すべては人の心次第





統計分析の力に関する論証は、非常にインパクトがあります。

筆者はこう断言します。「人が機械に勝てるのは作り話の中でだけなのだ」と。

現実世界は計算だけでは割り切れないのだから、”直感と計算を組み合わせてうまく付き合っていくことが大切”といった着地点かと思ったら、「絶対計算の支援をもってしても、人の予測は絶対計算の身の予測に劣る」と容赦がありません(汗)。

次々に示される事例を読み進めていくと「人間の経験/感覚」の脆さに背筋が凍ります



では、人間は何をすべきなのか - 筆者の答えは「頭や直感を使って統計分析にどの変数を入れる/入れるべきではないか推測すること」でした。むむ、納得。


-そう、「専門家」の意義が明らかに変容してきていることを認めなければいけません。

ある事柄について、単に「知っている」「やったことがある」だけでは、あまり意味がないのですね。もはや残念ながら。

google検索で大抵の情報は一瞬で取れる世界で、プロフェッショナルとして自分の価値を高めるためには何を身につけるべきなのかを考えるヒントにもなりそうです。



振り返ると、本書は意思決定に関するマインドセットを切り替えるきっかけを与えてくれる一冊といえます。

すなわち、演繹法的に「原因がわかるまで何もしない」のではなく、帰納法的に「やってみる」。そして、直感は前段において、絶対計算をベースに意思決定を進めていく。


意思決定のレベルを高め、自身のプロフェッショナル観を見直す、思考のギアチェンジのためにおすすめの一冊です。ぜひ。





以下は、印象に残った部分のメモ。

●(データ主導のお見合いサイト eHarmony は)個々のメンバーの意識的な選択を超えて、無意識の隠されたレベルで機能する群衆の知恵だ。

●コンピュータにコインを投げさせて、表が出た人と裏が出た人で扱いを変えてみるというのは、これまでに考案された最も強力な絶対計算技法の一つなのだ。過去のデータに頼ると、因果関係を抽出するのはずっと難しくなる。

●(インターネットによって)人々の集団にある経験を提示する費用は限りなくゼロに近づいています。

●「コンピュータはわれわれより記憶力がいいんです」・・・誤診の最大の原因は「はやすぎる結論」だ。医師は自分が正しい診断に達したと思ったら、他の可能性には目を閉ざしてしまう。・・・他の可能性について早めに指摘してくれるだけで、効果はかなりのものだ。

●多くの医師は(その他本書で出会うあらゆる意思決定者と同じく)いまだに診断というのが、自分の専門性と直観に大きく依存した技芸なのだという発想にしがみつく。だが絶対計算者にしてみれば、診断というのは予測の一種でしかないのだ。

●偏りと自信過剰の問題は、予測が複雑になるにつれて一層悪化する。・・・(考慮すべき要因がはっきりしないと)ついつい何年も経験を持つ専門家にひれ伏すという間違いをしてしまいがちだ。こういう人たちは、自分が一般人より物知りだと自信を持っている。現実世界の意思決定もこれで歪められてしまう。

●「無感情になるのは金融の世界ではとても重要なことです」

●どこかの時点で、絶対計算の優位性というのは他人事ではない、ということを受け入れるべきだ。

●数字は感情や思考を持たないが、それを解釈する絶対計算者は持っているのだ。


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[ 2009/08/10 15:50 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

プチファイ!

Author:プチファイ!
秘めた野心と現実のギャップと日々戦う36歳のビジネスパーソンです。
しんどいことは沢山あるけど、日々の生活にころがっているちょっとした発見を心の糧に「ちょっとだけ頑張ってみよう!」という思いを大切に前に進んでいこうと「プチファイ!」と名づけました。

AtlantaのEmory大学でMBAを取得してこのたび帰国しました。また新たなステージで一歩一歩前進していきたいものです。

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