僕の趣味の一つに「ライブ鑑賞」があります。気がつけば、ここ数年はライブ会場でもらったエネルギーを糧に日々を送っているような感じさえします。
特にお気に入りはB'z、ラルクアンシエル、清春でして、かれこれ6年ぐらいファンでいます。
9月はラルクだけで2本ライブに行ける夢のような月でした。その中で、ライブの感想を通じてふと気づいたことがありましたので書いてみたいと思います。もちろんラルクの嫌いな方にも「気づき」になると思う話ですので、念のため。
僕は1本目のライブに素晴らしく感動(過去最高かも!)し、2本目はまあこんなもんかなというぐらいの感想を持ちました。ライブには相当足を運んでいる自分がそう思うのだから誰もがそう感じているのではないか、と思っていました。
ところが、最近ラルクのファンになり、今回たまたま同じ旅程でライブに足を運んでいた友人に言わせると「1本目はマニアックな感じでいまいちだったけど、2本目は豪華で超興奮したよ」。
あれ?と思い、ちょっと振り返ってみました。
1本目タイトル:『AWAKE』ツアー
●選曲:最新アルバム『AWAKE』が中心。昔の曲はほとんど演奏なし
●会場:代々木第一体育館(1万人弱収容)
●演出:「反戦」「human」をテーマにした物語仕立
●ツアー旅程:東名阪合計10数本
●チケット代金:7500円
2本目タイトル:『ASIA LIVE』ツアー
●選曲:過去のヒット曲総ざらえ。ヒットメドレーまであり
●会場:東京ドーム(5万人強収容)
●演出:ヒット曲の合間にお楽しみ要素(過去の映像や普段喋らないドラマーのMCコーナー等)
●ツアー旅程:上海、北京、東京(日本以外のアジア初進出)
●チケット代金:7500円
ラルクのファンでなくても、勘のいい方はお分かりかもしれませんね。
そう、最近ファンになったばかりの人(=友人)にとって2本目はとても「
お得」感があったわけです。過去の代表曲までいっぱい聞けて同じ値段だ、と。また大会場でも小会場と同じ値段というのも「
お得」を感じていたようです。
それに対してずっと見てきたファン(=私)は過去の曲はこれまでに何度も耳にしており(←もちろん今でも大好きな曲ばかりですが)、むしろCDとは別世界を背景に最新曲を満喫できる1本目にこそ「
お得」感を感じたわけです。そしてドームより代々木第一の方が見やすくて音響も良いことを体験的に知っているゆえ、同じ値段ならば小会場の方がお得だと感じるのですね。
逆にいうと、アーティスト側もそれを念頭に選曲等を組み立てたのかなという気がしてきました。1本目は小さな会場でコアなファンと親密に世界を構築し、2本目は世界進出のお祭りだと大会場でヒット曲連発、みたいな。大会場なら動員する必要があるビギナーファンもヒット曲を期待しているだろうと。
「モノの価格はユーザーが決める。人によってそのモノに対して与える評価(ひいては価格)は異なる」というのはマーケティングの教科書によく書いている話ですが、なんだか初めて実感として理解できたような気がします。
これまで、ライブは僕にとってある種「日常から逃避してエネルギーをいただく場」だったのですが、こうして見ると、
ビジネスの話にも十分結びつけて前向きに考えることができるんだということに気づき、ライブは終わってしまったけれど、なんだか「
またちょっと頑張ろう」という気持ちになることができました。また明日に向けて歩いていきたいと思います。
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