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今日、僕が学んだこと。~一歩ずつ愚直に前進、プチファイ・ライフ~

あふれる野心と現実とのギャップにもがく36歳のビジネスパーソンが、日々の生活で得たちょっとした学びをつづり「明日もまた頑張るか=プチファイ!」な気持ちを共有していく場です。・・・Emory大学でMBAを取得して帰国しました!

【吉野家復活?】「吉野屋の経済学」 

牛肉の輸入再開かというニュースが最近報じられていますが、それを聞いて真っ先に思ったことが「吉野家で牛丼再開するのかな?」・・・同じことを思った方は多数いらっしゃるのではないでしょうか。競争環境も変わり簡単にはいかないと思いますが、いちファンとしては吉ギュウ復活を楽しみに待ちたいと思います。今日は、その吉野家をケーススタディとして取り上げた一冊をご紹介したいと思います。

スタディといっても小難しい話ではなく、元気を出して経営を進めていこうという熱い意気込みと冷静な経営判断のバランスよい配合について歯切れよく語られており、気持ちよくすっきり読めますし、また実体験に基づいた学びがたくさん得られる一冊です。文庫で手ごろに入手できるところもポイント高ですよね。

「吉野屋の経済学」(安部修仁、伊藤元重)

吉野屋の安部社長とおなじみの経済学者伊藤元重氏の対談形式で、吉野屋の歴史と戦略を解説していくという趣向の一冊。アルバイトから社長にたたき上げられてきた安部氏、言葉の端々に誇りが見え隠れしつつも、謙虚さと冷静さを忘れていないところに説得力が感じられます

1980年の経営破綻から奇跡と呼ばれた復活劇、250円値下げキャンペーンを行った時にシステムがパンクして全国の従業員が涙したという屈辱を乗り越えての280円牛丼大成功、といったドラマティックな体験談がいきいきと語られており実に読み応えがあったのですが、特に興味深かったのは安部氏の「ブランド」へのこだわりでした。

世界展開を進める中で安部氏が最も重視しているのは「吉野家ブランドへのインターナショナルな信頼性でお客様に来ていただく」という点だそうです。そしてマニュアルにはおさまらない「文化」を共有する関係性がブランドを作り出すという話は、パーソナルブランド構築においてもヒントになりえるのでは?

以下、その他印象に残ったフレーズ。

・年俸の原資は生産性だ。生産性が低くなるということは年俸が低くなるということなのに、何もしなくていいのか。
・一般常識では「商品は飽きるものだ→種類を増やす、リニューアルする」。吉野家では「商品は飽きない→主力商品を固定した上で消費者が何を求めるか考える」。
・(撤退したダンキン・ドーナツは)食べ物を売る事業ではないことが分かったから撤退した。ドーナツ屋はファッションの世界であり、そのファジーな部分は僕らは他の会社に任せていますから。


【今日の学び】

ブランドは、マニュアルではなく文化を通じて育まれる。ブランドを構築したければ、文化を創りだす意気込みで臨め!




※今日メインで紹介できませんでしたが、パーソナル・ブランドについては、最近読んだこの本がかなり参考になります。理屈ばかりでなく、実際の取り組みに直結した説明ぶりがかなりいい感じです!

「パーソナル・ブランディング」(ピーター・モントヤ)

あとは、こういったレポートものも意外といいです。即効性の観点ではどうしてもこのような媒体には敵わない部分がありますからね。

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[ 2005/10/31 21:09 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(2)

“妊婦シティ”水天宮に見る「心遣い」の差 

妻が妊娠4ヶ月を過ぎつつあります。で、昨日(29日)は戌の日ということで、水天宮に安産祈祷に行ってきました。

週末かつ大安ということで大変な賑わいでして、駅を出たらもう目の前が行列という状態でした。あれだけの長い列に並んだのは、品川で「なんつっ亭」に並んで以来でしたね~

まあ行列は長かった割には早く流れていき、かれこれ20分程で神社にたどり着きました。祈祷とお守りの申込をすませ、後は祈祷を受けるだけ。空模様も怪しくて、今にも一雨きそうなこともあり、さっさと済ませてしまいたいなと思い、神社の方に聞いてみたのです。

「あの、すみませんが、ご祈祷は何時からの回になりますか?」

すると、ハッピを着て場内案内をしていたおじさんはこう言ったのですね。

「とにかく、その列に並んでもらえますかね。今日は人も多いのでいつできるかは何ともいえません!あ、そうそう、並べるのは妊婦の方ご本人だけですからお願いしますね、はいはい」

・・・おいおい、待ちの行列は境内で何重にもとぐろを巻いているような状態。かつ(当然ながら)肌寒い中、列をつくっているのは大半が妊婦さんですよ?しかも、雨降りそうだし。水天宮のせいで安産が遠のいちゃうんじゃないの、むしろ。・・・久しぶりにブチッと切れそうになりましたね

結局、祈祷を済ませて妻が待合所に戻ってきたのは1時間後でした。おまけに案の定、途中からはシトシト雨も降ってきました。1時間待ってお祈りはほんの数分、で3000円也。悪徳病院ですな、まるで。

宗教の看板でもって、こんなホスピタリティ皆無な商売やってたら、まわりの妊婦の方や次の世代にはどのように伝えられるのでしょうね。久しぶりにひどい現場に出会いました!こんにゃろー(怒)。


一方、帰り道にはちょっとイイ体験もしたので書いておきたいと思います。

水天宮の近くには「甘酒横丁」という通りがあります。その昔、水天宮の参拝客に人気の甘酒屋があったことからその名がついたそうで、現在も和菓子、せんべい、タイヤキ、甘酒等を扱う当時を偲ばせるお店が数多く並んでいます。その中で、『森乃園』というお茶屋さんが有名ということで立ち寄ってみました。ここはほうじ茶がなんといっても有名で、店内ではほうじ茶パフェやソフトを楽しむことができます。

僕達は水天宮でヒドイ目に遭い疲れてしまっていたので、店内でほうじ茶とほうじ茶ソフトのセットをオーダーしてゆっくり過ごすことにしました。

お店のおばさんが「良かったらお湯を足しましょうか?2煎目も美味しく飲めますよ」と声をかけてくれる等、いい感じで時間を過ごし、あらかたお茶を飲み終えた頃になって、そのおばさんがこちらに来て何だか申し訳なさそうな表情で声をかけてきたのです。

「あの、大変申し訳ありません。先ほどお湯を足したんですが、十分熱くないお湯を足してしまいまして・・・ほうじ茶は熱々で楽しんでいただくのが最高ですから、もしよろしかったらもう一杯ずつサービスさせていただけませんか?・・・外も肌寒いですし、ごゆっくりなさっていって下さい

ちょっと目立ちかけてきたお腹をさする妻をちらりと見て、にこやかにこう言ってくれたおばさん。嗚呼、こんなことがあると絶対また来たくなりますよね。お店はもちろん、この町にまた来たくなってしまいました。現金なものですけど、人間ってそういうもんじゃありませんか?

明暗両方を味わって、今日の学びはこれです。


【今日の学び】

お客さんの立場で考え、行動することの積み重ねによって、お店ひいては周辺地域の魅力は高まっていく。それはちょっとしたことで急激に高まり、一瞬に崩壊する可能性を秘めている。

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今日は紹介する紙面が尽きましたが、水天宮のおじさん方よ、これでも読んで爪の垢を煎じて飲みなさい!もう。

水天宮のおじさん達に読ませたい一冊





[ 2005/10/31 00:56 ] その他雑件 | TB(0) | CM(0)

いきいきデップ@『チョコレート工場の秘密』 

ヒアリングマラソン教材として送付されてきたEnglish Journal今月号のインタビューはジョニー・デップでした。最新作『チャーリーとチョコレート工場』に関する話が主でして、非常に興味をそそられたので、さっそく同映画を見に行ってきました。

ジョニー・デップの記事

チョコレート工場の秘密』といえば、言わずと知れたロアルド・ダールによる児童文学の古典的名作です。僕もずいぶん昔に読んだのですが、そのドキドキ感は今も新鮮に印象に残っています。これは両親に感謝しなければならないのですが、小さなときから本をたくさん読む環境で育ててきてもらい、今でも児童文学大好きな僕としては、そもそも興味ある映画だったこともあり、いいきっかけになりました。

『チョコレート工場の秘密』

いやー、めちゃくちゃ面白かった!(あの空中エレベーター欲しい!)久しぶりに童心に帰った感じです。言い古した言い方ではありますが、ピュアな気持ちになれましたね。最近はこのブログでもご紹介しているように、ビジネス書にどうしても時間を割きがちだったのですが、たまには文学も読まないとダメですね。何というか、心に潤いがなくなってしまうというか。

とにかく、デップ最高ですね。ウィリー・ウォンカにハマリそうです。English Journalのインタビューから推測するに、ファンタジーをとても大切にするactorという印象を強くしたのですが、『シザーハンズ』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』とはまた違うファンタジーを満喫させてくれます。エキセントリックなキャラクターという話がインタビューでもありましたが、映画を見ていると、ごくごく自然に画面の中に溶け込んでいたから不思議なんですよね。


デップが活きたのは、もちろんバートン監督に拠るところは大きいわけですが、原作の魅力もまた忘れてはならないと思います。ウォンカや摩訶不思議なチョコレート工場がちっとも不自然でなく、イキイキと脳裏に溶け込んでいくのは物語の世界の魅力ゆえ。ピュアなんだけど毒もある!いま読み返してみても、素直に面白いです。そして子供のときに読んだ印象とは一味違う味わいを与えてくれます。

ちなみに映画公開にあわせて、『ユリシーズ』等における言葉遊びで有名な柳瀬尚紀氏による新訳も出ています。本屋ではそちらの方が目立ちますが、個人的には昔からある田村隆一氏バージョンがオススメかな?もちろん、どちらも原作の魅力を損なっているわけでもなく、お好みでどうぞ。

『チョコレート工場の秘密』

うーん、今日はファンタジーの世界で心の洗濯をしてきたこともあり、取り留めなく思ったことを書いちゃいました。


【今日の学び】

良質な原作のもとでこそキャラクターはイキイキと活き、観客の心にも潤いを与えてくれる。~時にはファンタジーの世界で心の洗濯を!

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[ 2005/10/28 22:08 ] 文学 | TB(3) | CM(1)

9.11に立ち向かったNY市長に学ぶ『リーダーシップ』 

僕は現在ある会社において、企業理念をグループベースでまとめるコンセプト・ワークのプロジェクト運営を担当しています。そこで最近つくづく感じるのは、ある程度大きなサイズの組織で仕事をまわそうとするときに最も意識しなければならない要素は「リーダーシップ」であることです。(ちなみに必要なスキルはコミュニケーション・スキルだと思っています)

近年、欧米MBAにおいて非常に取り上げられるようになったのがリーダーシップ研究であると聞きます。(旧来のステレオタイプな日本人的発想でいうと)文化背景の違いもあり、リーダーシップは欧米では進んでおり当然の話、今更あえて取り上げるまでもないんじゃないのというイメージがあったのですが、実際は個人プレーおよび狭義の成果主義暴走という問題意識を受けて、研究が進んできたといいます。

著名なところではコッター教授等の研究があり、それはそれでナルホドと感じる部分もあるのですが、実際に組織で苦労している僕のような立場からすると、「評論ぽい」とある意味ウソ臭く聞こえてしまうのです(失礼・・・)。


そういった意味で、実行を伴う説得力あるTipsをたくさん学ぶことができ納得感たっぷりだった一冊をご紹介したいと思います。


『リーダーシップ』(ルドルフ・ジュリアーニ著)

ルドルフ・ジュリアーニ氏

前ニューヨーク市長ジュリアーニ氏が、市長時代を中心に自らの経験を通じて学んだリーダーシップ指南書です。9.11同時多発テロへの対応等、世界的にも有名なイベントに当事者として関係した本人からのメッセージということで説得力ある内容にまとまっていると思います。

メッセージとして特段目新しいものはありませんが、逆にいえばリーダーシップに奇策はないということであると言えると思います。それなのに「リーダーシップの欠如」が問題として常々取り上げられるのは、誰もが頭ではわかっていることを実現するのは難しいということ。そして頭で分かるだけではなく実行できる人はそれだけで一歩抜きん出た存在になることができるということなのですね。

ボリュームおよび内容の充実度に比べて値段はかなりリーズナブル。僕も買って読みましたが、赤ペン入れつつ読む価値ありと思います。おすすめ。




【今日の学び】

リーダーシップに奇策なし。誰もが頭ではわかっていることを実行するだけで、一歩抜きん出た存在になれる。

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読書の真髄はこういう気づきにこそあり。早速わが身を振り返り実践していきたいと思いました。

どうこうコメントするより、彼のメッセージをご紹介するのが最も手っ取り早いのかもしれませんね。

「リーダーは他の誰よりも喜んで責任を引き受けなくてはならない」
「上に立つ者が自分をもっと高めようとする姿勢ほど、部下の水準をもっと高めるのに有効な手立てはない」
「リーダーは、謙虚さを保ち続ける一方で、決定を下す人間は自分であって他の人間ではないという自覚を持たなくてはいけない」
「(優れたリーダーは)部下本人ができると思っている以上のことを部下に要求することはあるが、自分よりきつい仕事をさせようとしたことは一度もない」
「他人を助けたり、事態の収拾や打開を図ったりするうえでは、冷静さを失わないことが大きな力となる。たとえ打たれ続けても、平常心を保てば逆襲のチャンスを見つけられる」


うーん、いっぱい学びのある一冊でした!

ルドルフ・ジュリアーニ氏






[ 2005/10/26 22:16 ] ビジネス書 | TB(1) | CM(0)

棋は対話なり~羽生善治『決断力』 

実は、大学4年間将棋部で活動していまして、いちおう段持ちの腕前だったりします。大学時代は団体戦で関西代表として全国大会に参加して3位に入賞した実績もあります。現在でも僕の大切な趣味のひとつでして、少なからぬ思い入れがあります。

あまり将棋に関心はなくても、羽生善治さんの名前はご存知の方が多いのではないでしょうか。名実ともに実力No.1の将棋棋士であり現在四冠王。数年前、主要棋戦のタイトルを総なめにして七冠王となったときには、テレビにも大きく取り上げられた記憶はまだ新しいところです。元女優の畠田利恵さんを妻に持ち、公文式のCMに出演経験があるといえば顔が浮かんできるのではないでしょうか。

その羽生さんは将棋の技術書で名著をたくさん記しています。『羽生の頭脳』シリーズは、主要戦法別に「結論を先に述べる」という、このジャンルにおいては革新的な手法が評判を呼び、このジャンルとしては大ヒットしまして、当時はアマプロ問わず誰もが購入して競って勉強したものです。(僕も全巻買いました)さすがに情報としては少し古くはなりましたが、いま読んでも学びは十分ある名著です。




さて、その羽生さんは将棋以外のジャンルでも著書や対談集を出しています。どれも紹介したいのですが、ビジネス書としてロングセラーを記録している最新刊『決断力』を最近読んで、ちょっと元気をもらいましたのでご紹介したいと思います。新書サイズでさくっと読めますが、Tipsは満載ですよ。


将棋の世界にとどまらず、日々の仕事や生活においても活きる重みのある示唆が詰まっていますが、特に印象に残った話を1つご紹介します。

ビジネスの世界と同様、将棋の世界でも研究成果のデータベース化が進む傾向にあり、昔は「新手一生」(=新しい手法を発明すると一生勝ち続けることができた)だったものが、現在では「新手一局」(=新しい手法を発明しても一局勝つのが精一杯)、即ちどんな新アイディアもたちまち古くなる状況です。

そんな中で、如何に創造力を発揮し続け、最前線で活躍を続けることが出来るのか? そのヒントの1つとして「対局相手にアイディアを引き出してもらう」ことを羽生さんは挙げています。

即ち、対局前に「こうなるのではないか?」と色々と考え尽くしたつもりになっていても、いざ対局してみると、予想外のことが必ず起きます。そんな慣れていない状況になると失敗する確率も当然高まりますが、未知の事態に踏み込むのを恐れるのでなく、相手との対話を通じて打開する楽しみを持つことで新たな知の発見とともに心身にエネルギーを得てこそ、最前線で活躍を続けることができると。

「(目の前の局面を恐れ)現在のリスクを回避することは、未来のリスクを高めることになる」という羽生さんの言葉がとても印象に残っています。自らは体を動かさずに人任せで利を得ようとする者は勝ち続けることは決してできないのですね。

それにしても、将棋一本でやってきて、ビジネスの世界には縁のない羽生さんがこれだけの学びを与えてくれるのを見ると、やはりひとつの道を究めた人は全てに通ずる真理を体得されているのだなあと、しみじみ感じてしまいます。僕ももっと頑張るぞー!ドリンク剤よりこの一冊ですね。




【今日の学び】

未知の事態をむやみに恐れるな。対話を楽しみながら現状を打破することで未来への道は開ける。

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[ 2005/10/24 21:43 ] ビジネス書 | TB(3) | CM(2)

スパルタ読書塾~『達人のサイエンス』に学ぶ 

このブログでも僕の読書遍歴はご紹介していますが、時には外に出て共に学びあう機会をつくるのもまた意義があるだろうということで、今日は仕事が終わった後、エリエス・ブック・コンサルティングの土井さん主催の読書会「スパルタ読書塾」に行って来ました。いろいろ学びがありましたのでぜひご紹介したいと思います。

渋谷のセミナー会場には60人近い方が集まり、なかなかの盛況ぶり。性別・年齢層も幅広いことに驚かされました。書籍代込みとはいえ、120分セミナーに5000円支払って参加しているだけあって、皆さん問題意識が高い雰囲気が伝わってまいりました。

前半は読書術や本の選び方等について土井さんからの講義。Amazon.co.jp立ち上げにも携わっていた同氏ならではの視点がなかなか興味深かったです。ここでは全ては書きませんが、例えば、新刊の波に溺れずに良い本を見極めるためのポイントとして著者のバックグラウンドに着目したり、「読まないという選択肢もあるのだ」といったお話は、金曜夜の時間を割く価値はあったように思います。

中盤からは配布された課題図書の読み込み。今回のチョイスは『達人のサイエンス』(ジョージ・レナード著)。(短視眼的な)成功ではなく成長を目指す、という人生に関する考え方を指南してくれるという理由で選んだというだけあり、非常にコトの本質を記した一冊という印象を受けました。かなり気に入りましたので下に紹介しておきます。



「スパルタ塾」での指導のひとつとして、自分の言葉100~120字で本を紹介できるようトレーニングせよ、という教えがありましたので、早速実践して皆さんにお伝えしたいと思います。【今日の学び】はそれをもって代えることにします。


人生の達人たりうるための心の持ち方を指南する一冊。即ち、人生はゴールのないマラソンであることを悟り、そのプロセスを楽しみ、明鏡止水の心を持って、ゴールではなく自らの成長を目指し続けることによってのみ達人たりうる。(104字)


うーん、堅いな・・・伝わったかな?

いずれにせよ、このように外に出て他の方と意見を交わしつつ行う読書というのも、また刺激があって良いものだなと感じました。土井さんはじめ関係者の皆さん、参加者の皆さん、どうもありがとうございました!

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【余談】著者レナード氏は合気道四段らしいのですが、僕は将棋四段です。合気道と将棋は全然違うのですが、本作の内容について納得する部分が非常に多いことに驚かされました。すなわち、将棋は上達してくると「将棋の本質は平凡な手をいかに積み重ねるかに尽きる」ことが体得できてきます。つまり、派手な好手を指して勝つことなんて滅多になく、ミスが多い/根気がない方が負けるゲームなのです。・・・なんだか、人生も同じなのかもしれないな、なーんて思いました。




[ 2005/10/22 01:26 ] セミナー | TB(2) | CM(1)

批判的に読む「ブルー・オーシャン戦略」 

やっと読み終わりました。『ブルー・オーシャン戦略』(W・チャン・キム、レネ・モボルニュ著)。

既存の市場(レッド・オーシャン)での競争を超えて未開拓の市場(ブルー・オーシャン)を生み出す戦略の方向性を分析した一冊、という触れ込みで、各書評やビジネス書レビューサイト等でも高評価ばかりで、本屋でも平積みが続いておりロングセラーの域に達しつつあるようです。

ということで、期待して購入のうえ読みきったのですが。・・・最初感じた正直な感想は「あれ、こんなもんなの?」

なぜこんなにレビューで高評価が続いているのか、が理解できませんでした。


ためになった部分をあげるとすると、

1)ブルーオーシャンに漕ぎ出すためには、戦略キャンバスを描くことで例えば「内向き視点に陥っていないか」といった観点で自社戦略を振り返り、新たな価値を創造できないか考察する

2)製品やサービスは単独で利用されるのはまれであり、他の製品やサービスと併用することで価値が増大する→同じジャンルの製品を争うのではなく、補完しあう製品やサービスにビジネスチャンスを見出すべき

といったところぐらいだったものですから。それも、特に1)等は普段から仕事でやってるしな~、と。


ここでピンときました。そうか、本書は経営社会学的考察として読むべき分析なのだと!

社会学的文献としてざっと読み直してみると、なーるほど、出色の分析がいろいろ見られます。新たなジャンルに脱皮して成功したサーカス団や、日本ではQBハウスなど取り上げているケースも興味深い。また、成功要因の分析もこうしてみると、妙に納得させられるものばかりです。

考えてみると、両著者とも学者さんで、ビジネススクールの教科書に取り上げられるような論文なんですものね。そりゃ当然といえば当然なわけです。


日々、儲けるために、あるいは企業ブランド価値を高めるために、実務に携わっているビジネスパーソンとしてみると「後付け分析だな」という胡散臭さ(失礼)を感じてしまいました。一方で、その部分を割り引いて冷静に読んでみると、確かに学びを得られる部分はいっぱいある一冊といえます。

多くの方が推薦されているのも、今となっては納得です。僕も購入して読んだ価値はあったなと思います。願わくば、この本を読んで学んだものの考え方を通じて成功を勝ち取り、そしてそれをネタに評論を出版できますように。


いろいろ書きましたが、これだけ物事を考えさせてくれたうえで学びもきちんと与えてくれるわけですから、結論としては「読んでみる価値あり」の一冊としてお勧めしたいと思います。(今日の僕、ちょっとひねくれてますかね・・・?)


【今日の学び】

分析は学者さんに任せて、ビジネスパーソンは価値創造に励むべし。その「価値」は学者さんが分析して新たな価値を付加してくれるのだから。餅は餅屋に任せよう。

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[ 2005/10/21 00:16 ] ビジネス書 | TB(1) | CM(0)

クーポンについて考える~『たつ蔵』@中野 


今日はフリーペーパー等でよく見かけるクーポン券について、ちょっと気づいたことがあったので書きたいと思います。


先週の繁忙期を残り越えたこともあり、今日は休暇を取ってリフレッシュの一日でした。せっかくなので、平日の町に繰り出そうということで、中野に出かけてきました。

中野はいろいろ有名になる要素がありますが、有名ラーメン店が多いことでも名高い町です。駅北口から中野ブロードウェイに至る通りをちょいと1本東にずれれば、たちまちラーメン・ストリートの様相。日夜ものすごい生き残り競争が行われていることは想像に難くありません

今日はホットペッパーにクーポンが記載されていたこともあって、『たつ蔵』というお店に行ってきました。

丸鶏と豚を煮込んで魚介ダシも効かせたスープ、伊藤ハムさんがバックにいる(らしい)というご加護があるからか、チャーシューもとても美味しくて大満足の一杯でした。


ところで、クーポンは以下のような特典が得られる仕組みになっています。

「麺類全品100円OFF! or 100円トッピング!(大盛り・ライスも可)」

普通に考えれば、100円分のトッピングをしてもらう方がお店にとっては得ですよね。トッピング代金の100円には当然儲けが上乗せされているのですから。

一方で、客としては選択肢を与えてもらえるというお得感を得ることができます。いち消費者として考えてみると、何かを上乗せする注文はやりやすいのですが、何かを差し引く注文は(内心そうしたくても)ちょっとかっこ悪いというかやりにくい感じがします。

今回のホットペッパーでもラーメン屋のチケットはいくつもありましたが、その中で『たつ蔵』を選んだのは「『OFF』という選択肢を提示していた」からなのかな、と今振り返ってみて思います。そして、クーポン券がなければ、はたしてこの先このお店を訪れることがあったかどうかを考えると、お店側としては、一時の損はあるかもしれませんがリターンも大いに期待できる一手だったんだなと納得できます。

たかがクーポン、されどクーポン。お店と消費者の掛け橋にも渡ってもらうためのちょっとした工夫が必要なんですね。


【今日の学び】

消費者は、広い選択肢の提示を歓迎する。特に客として言い出しにくい願望(例:値引き)をかなえてくれる選択肢であれば、効果も増す。



[ 2005/10/19 19:44 ] グルメ | TB(0) | CM(0)

「プロジェクト」の喜び 

昼休みの話ですが、隣のセクションにいる2年先輩の方に「最近、プロジェクト、プロジェクトって連呼してるよね~」とニヤニヤしながら冷やかし半分にツッコミを受けてしまいました。

その真意は「自分の部署の業務分担を越えてよくやるよね」もっと言えば「ウチに余計な仕事を振らないでくれよ」ということです。・・・皆さんのご想像どおり、あまり好意的なニュアンスではありません。


最近社内では部門をまたがる「プロジェクト」がいろいろ立ち上がるようになってきました。一昔前は「プロジェクト」というと、やれ決裁だ意思決定だと大騒ぎしたらしいですが、"歴史"ある大企業と言えど、さすがにそこまでのことはなくなってきています。

ちなみに、僕はプロジェクト形式での仕事が好きです。違う部門の人を巻き込んで仕事をする中で、違う価値観・能力を持った者同士のコラボレーションによって何かが生まれることにワクワクするからです。

一方で、冒頭に出た先輩のように、プロジェクトについて否定的な見解を持つ方も多く、僕の勤める会社では否定派がむしろ主流です。

当初はその理由がわからなかったのですが、最近その理由がなんとなくわかってきました。
1)異世界の人間がぶつかるので、プロセスはしんどいから
2)自分の部署以外の仕事は余計であり、やりたくないから

モノ・カルチャーの「あうんの呼吸」「言わずもがな」ワールドは楽な面があることは否定しません。また、厳しいリストラクチャリングが続き、それぞれの担当業務量が増えたこともまた事実ではあります。でもそれじゃ・・・

・・・と書いてきて気づいたことがあります。これをもって「上昇志向のないまわりの人たちはダメだ」と愚痴るのは簡単で、

そして僕は今そう愚痴を書こうと思っていたわけですが、

それじゃいかんなと。会社は組織で動くからこそ個人よりも大きなアウトプットが得られるわけです。こういうプロジェクト否定派の人たちに、プロジェクトの意義と楽しさを伝え、協働することこそが僕のやるべきことなんではないかと。

なーんだ、当たり前じゃんと思われるかもしれませんが、どちらかというと厭世的なものの見方をしていた僕にとっては、こんな発想の転換だけでも大きな学びであり前進なのです。こういうブログでの情報発信をするようになったことの、ちょっとした成果なのかな、なーんて。


【今日の学び】

プロジェクトの喜びを共有し協働しよう。そもそものプロジェクトの意義である異のぶつかりあいによる価値創出はそこから産まれる。

ちなみに、上に述べたようなプロジェクトの楽しさに気づきの機会を与えてくれた本を紹介しておきたいと思います。著者のトム・ピーターズさん言うところの「セクシーなプロジェクト」実現まではまだ至っていませんが、Tips満載の一冊で、僕の拙い思いのたけよりはきっといろいろ学びがありますよ。買いの一冊と思います!

『トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦~ブランド人になれ!~』(トム・ピーターズ著)





[ 2005/10/18 09:54 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(0)

のぞみ号にてヒアリングマラソン 

今日は仕事で京都に出張でした。今では新幹線で2時間半ほどで行ける距離ではありますが、久しぶりの出張でいい緊張感と多少のウキウキ感をもってすごすことができました。

(いまや海外をビジネスクラスで飛び回っている方々も多い中で、京都まで行くだけでウキウキしてしまうあたりがまだまだ小市民だな~。がんばらねば)

いつもは何かテーマを決めて読書三昧なのですが、今日はCDプレイヤーを持参。そう、ヒアリングマラソン漬け・イン・のぞみを決行してみました!一日三時間英語を聞くには時間捻出がしんどい訳ですが、今回は片道でノルマ達成じゃんというわけでトライした次第です。

通勤電車はともかく、新幹線で英語の勉強は初めての経験ですが・・・結論からいうと、しんどかったけど充実感がありました!

普段、英語の勉強は細かい時間をやりくりして行っていまして、時間的に連続して取り組んでいるのは、最長でもラジオ英会話→ビジネス英会話の合計30分というのが僕の実態です。その中で、2時間近い時間を英語漬けになるのはある意味新鮮でまたキツイ経験でした。いつもは使っていない部分の脳みそをストレッチしているという言い方が当てはまるのでしょうか。もちろん、その分充実感もありました。

ところで考えてみると、海外に駐在している人や留学されている方は、一日中というか年中英語オンリーの中でアウトプットを出しているわけですよね。うーん、考えてみるとすごい世界だ。2時間の英語テープごときでウンウン言ってちゃいけませんね。もちろん英語はツールにすぎないわけですが、ツールも使えないとアウトプットが出せない。今日のような経験をひとつずつ積んで、グローバルに通用する人材になっていきたいな、と改めて思いを強くしました。


【今日の学び】

英語学習は、もちろん質が大切。けれども量をこなす筋肉を鍛える作業と両輪で進めていかねば、世界には通用しない。


きっちり自分の席が確保されてテーブルもあるので姿勢が確保され、勉強にはいい環境であるところも見逃せません。次の遠出の際にはまた挑戦してみたいと思いました。

ちなみに、勉強と仕事のダブルパンチのおかげでしょうか、帰りは東京駅まで熟睡しておりましたとさ。





[ 2005/10/15 02:18 ] 英語 | TB(0) | CM(0)

会社は誰のものか? 

最近「物言う投資家」がまた表舞台に出てきましたね。そのチャンネルのニュースも、楽天の三木谷さんとM&Aコンサルティングの村上さんが出ています。またしばらくは買収防衛的な話題がしばらくメディアを賑わせることになるのでしょう。

ホリエモン騒動が残した数少ない功績は「会社は誰のものか?」という問いを投げかけたことだと思っています。誰もが暗黙のうちに「経営者のもの」「従業員のもの」という認識をもっていた世界で「会社は当然株主のものだ」という概念は、なんとも斬新な響きに感じました。全面賛成はなんともいたしかねましたが。

「株式会社だから当然株主のもの」という米国流資本主義にも、昔ながらの日本流「従業員のもの」にもピンとこなかった僕に、「なるほどその視点があったか!」とぽんと膝を打たせてくれた一冊を紹介したいと思います。

「会社はだれのものか」(岩井克人著)

非常に有名な一冊です。いきなり結論を申し上げてしまうと読む楽しみが失せてしまいますので伏せますが、「会社はだれのものか」といった根源的なテーマは、本書等をヒントにして、ときどき考える必要があると思います。これによって、自分が働く意味・存在する意味について納得感が高まり、個人としても組織としても充実した時間をすごすことができるのではないでしょうか。平易な言葉で書かれており読みやすいですが、相当骨太なメッセージが含まれています。かなりおすすめです。




【今日の学び】

ビジネスパーソンは会社は誰のものか?をときどき考えるべし。問い詰めていくと、それは自己存在意義を問い直すプロセスにもなる。

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[ 2005/10/14 00:56 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(0)

英語を「勉強」する意義 

最近、アルクのヒアリングマラソンを始めました。イケてるビジネスパーソンを目指すなら、英語のひとつもできないと・・・というほどミーハーな理由ではなく、実際にオフィスにも外国の方の姿が目立ち始め、会社のパソコンには英語のメールが結構普通に飛び込んでくるようになり、本腰入れて勉強しようと思い立ったのが事の発端です。

実は中学の頃から英語は好きな科目でして、NHKのビジネス英会話は今でもずっと聞いています。(話はそれますが、私がいま購読しているメルマガです。録音しっぱなしでサボりがちになるとメールが飛び込んできて「あ、やらなきゃ!」とお尻を叩いてくれる、いいペースメーカーになりますよ。オススメです)↓

【NHKラジオ英会話300%フル活用術】

※とくパパ様、ご親切にコメントまでいただきありがとうございました!!

読み書きにはそれほど不自由しないのですが、やはりface to faceのコミュニケーションになると、ぐっと引いてしまうのが新婚旅行ぐらいしか海外経験のない人間の辛いところ。。。

とりあえず相手の言うことが聞きとれないと話にならないですし、やはりヒアリングからだろうということでマラソンを始めました。

(帰国子女はほっといてもできるんだから、ドメスティック人間にこそ海外勤務経験を与えるべきなんじゃないの?なーんて。。。※もちろん仕事がちゃーんとできるのが前提ではありますけどね)

僕は英会話の先生ではないので英語はあくまでツールにすぎないわけですが、勉強していてふと思ったのは、「僕は英語できないから」という言い訳ができない状況に自分を追い込めるのがいいのかもな、ということです。別にMではありませんが。

社会人になって「勉強のための勉強」をやっているヒマはないという問題意識を常日頃から持っており、またいろいろな書籍やメディアでも言われていますが、自分に言い訳できないようにしていくことはとっても重要かもしれないと思っています。そういった観点で自分を鍛えていこう、と考えると、毎日のNHK英会話も楽しく聴けますね。

・・・あ、これ、ちょっといい感じ。がんばろうっと。


【今日の学び】

なぜ勉強しているかの真の意味を自分なりに認識すると、身が入る。意義も倍増。




[ 2005/10/12 23:41 ] 英語 | TB(0) | CM(1)

元気になるフレンチ「クーリ・ルージュ」@西荻窪 

今週はおそろしく忙しくて、妙に疲れてしまいました。今回は3連休フルでお休みできるのがとってもありがたい。

皆さんはこんなときどのように心身の疲れを解消するのでしょうか?
僕は決まって「美味しいものを食べる!特にフレンチ&スウィーツ!」という女の子みたいな行動に出ることにしています。

最近凝っているのは、中央線ビストロ。何軒かお気に入りもできたのですが、今回は新規開拓ということで、高円寺同様今まで通勤で通り過ぎるだけで降りることがなかった西荻窪の新進気鋭ビストロにトライしてみました。

僕が良く使っているグルメサイトでの評判も悪くなかったので、思い切って挑戦です。新しい店に入る時ってドキドキしますよね。予約を取る時から今日のワクワクは始まっているのです。


お店は「クーリ・ルージュ」というビストロで、西荻窪から10分少々歩いたところにあります。初めてということでまずはランチから。

メニューは1890円のコースで、前菜+メイン(お肉orお魚)+デザート+コーヒーの構成でした。(あとお任せで3000円強のフルコースもありました)

●前菜:野菜たっぷりの温かいスープ、鮭ソテー添え
●メイン:羊の煮込みクスクス添え(魚はスズキのポワレでした)
●デザート:いちじくのコンポート&ヨーグルトアイス

結論から言ってしまうと、もうサイコー!でした。すべてが美味しいのですが、特に野菜の美味しいことといったら。前菜とごまパンだけで十分贅沢ランチになってしまうぐらいのボリュームもまた嬉しい!メインの煮込みにも野菜がごろごろ入っていて感激。

一気に心身ともに蘇っちゃいましたよ。ふふふ。(単純な人間だな、僕は。。。)


微笑ましかったのはサービスの方の健気さですね。とっても若い方で一生懸命勉強されているようなのですが、席で僕達が話した料理の感想を大きな声でシェフの方に「●●と賞賛していただきました!」と逐次報告していたり、丁寧にサービスしているのだけどバターを持ってくるのを忘れていたり。なんかカツゼツよくないし。。ま、でもなんだか憎めないんですね。

食後もアンケート用紙を持ってきて「いま店のサイトをつくっているところなのですが、その参考のためにもご意見を聞かせていただけませんか」と熱心に取材していました。

僕は美味しい料理に心身をいつも癒してもらうのですが、それって結局のところはシェフとサービスの方の温かさに感動を与えてもらっていることなのかもしれませんね。


【今日の学び】

心身の疲れを癒してくれるのは、人の一生懸命さと温かさ(と美味しい料理)。

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「クーリ・ルージュ」
・東京都杉並区西荻北4-26-10
・TEL:03-3395-8289
・営業時間 11:30~14:00,18:00~22:00(フードLO21:30)
・水曜定休


・・・さて、最後にひとつご紹介をさせてください。僕は決断に際しては、それなりにいろいろ情報を集めたりするようにしているのですが、今年は本だけでなく、メールマガジンに背中を押してもらうシーンが本当に多かったです。例えば「ブログで情報発信する」ことひとつをとっても、ITに決して強いとは言えない僕のなかでは抵抗感があったのですが、いざ始めてみると・・・そりゃしんどいこともありますが、楽しいことの方が百倍千倍多いのです!

そんな僕の背中を押してくれたメルマガ『エンジニアがビジネス書を斬る!』【通称:エンビジ】をご紹介したいと思います。その名の通り、エンジニアの“まるるちゃん”さんがビジネス書をネタに学びを語っているのですが、視点に付加価値がついているというか。誤解を恐れずに書くと「ロジカルに、さくっと、かつ前向きに」な感じ?

「うーん、そもそもこれの位置付けは●●だからして・・・」みたいな人が僕の身の回りには多いので、危うくそんな毒気にあてられかけていたのかもしれません。書評も味わえますし一挙両得、ということで学びを求めていらっしゃる方は登録されてみては?(もちろんメルマガなのでタダですよ;)

『エンジニアがビジネス書を斬る!』




[ 2005/10/10 02:34 ] グルメ | TB(1) | CM(0)

Early Birdとはいきませんが・・・ 

早起きを勧める自己管理術が流行っているようですね。

確かに朝型への切替はいいことだろうとは以前から感じていました。「朝3時に起きる」とか「睡眠は熟睡3時間がちょうどいい」といったレベルになるとなかなかついていけませんが、まずは

1)30分早く出社して近くのタリーズで勉強や読書をしてすごす
2)午前中はクリエイティブな仕事に集中し、打合せは午後に。作業仕事は夕方にアレンジ

の2つを実践するようになりました。

これがなかなか思っていたよりも革新的で、最近急激に過ごす時間が濃密になり、アウトプットの質量が高まったなと実感しています。


ビジネス誌等を読んでいると、有志による早朝勉強会もいろいろ開かれているとのこと。僕も最近ちょっと「目覚め」てきているので、勇気を出して一度他流試合に出てみるというのもいいかもしれないですね。あ、こんなこと書いてるだけでちょっとワクワクするってことは、実際に行ったとしたら・・・よ~し。。。


【今日の学び】

朝のうちにクリエイティブに脳を使うことで、公私共にアウトプットの質を向上させる道が開ける。他流試合で刺激を与えれば、更なる相乗効果が期待できるかも。


ちなみに私が上記について参考にした本をご紹介しておきます。こんな私でも実践できたのだから、きっと誰でも実行・活用できるTIPSが満載です。オススメです。『朝10時までに仕事は片付ける(高井伸夫著)』







[ 2005/10/07 00:02 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(0)

「楽しい」プレゼンのために。 

社会人になって経験を積むうちに増える仕事の一つが「プレゼンテーション」ではないかと思います。

僕は人前で話すこと自体は生来好きなタイプでして、頼まれなくても自分から進んでやる人間なのですが、最近ちょっと行き詰まりを感じていました。というのはだんだん相手のランクが上がってくるにつれ、求められる資料や説明が無味乾燥というか官庁の統計発表みたいなものになってきて、話していても面白くない→そのテンションの低さを突かれてボロが出る→つまらない、という悪いサイクルを辿ってきたからです。


今月半ば、プチファイ!は役員向けのちょっとした勝負プレゼンを控えていまして、何かそれに向けて元気を出さねばということで漁った本の中になかなか良いものを発見しましたので、今日はそれをご紹介したいと思います。

『大人のプレゼン術』(佐々木直彦著、PHP研究所、2005)



その題名の通り、プレゼン能力向上に向けた解説書です。この手の本ではロジカルなプレゼンの仕方は~という部分にページを割いている著作が多い中で、本作はHOW TO+その背景を平易な言葉で語っているところに好感が持てます。

特に読んでいて元気が出たところは、「『私』が表に出るプレゼンは、多少個人的な事情じゃないかと思われても、なおかつ相手の心をワクワクさせる大事な要因になる」というくだりでした。

「僕はこう思います、だからこれがやりたい!」・・・ああ、社会人になりたての頃は、無我夢中で上司に立ち向かっていったっけ。今振り返れば技術は稚拙かもしれないけど、熱くて楽しかったな。。。そういう熱って、結局は人を動かせるエネルギーなのかもしれないな、確かに。


今こうして書いていても元気が出てきたような気がします。よーし、次のプレゼンに向けて「僕はこう思います、やりましょう!」をまとめていこう。また明日頑張るぞと。


【今日の学び】

プレゼンでは『私』を主語に用いることで相手をワクワクさせ、人を動かすエネルギーを生み出すことができる。





[ 2005/10/04 00:06 ] ビジネス書 | TB(3) | CM(0)

ひとりカラオケ 

今日は妻とふたり吉祥寺のカラオケボックスに出かけてきました。共通かつ最大の趣味の一つでして、最近は何だかんだで月に1,2回のペースでカラオケ歌広場に出没しています。

値段が安いせいもあるのでしょうか、なかなか人気があり、いつ来ても少し並ぶことになります。今日はそこでとても驚く風景に出くわしたので紹介したいと思います。


僕は前から三番目の受付でした。ひとりめ「お客様、何名様ですか?」「ひとりです。3時間で」。ふたりめ「お客様、何名様ですか?」「1名です

・・・えー、カラオケボックスってひとりで来るもんなの??そんなのよっぽど友達がいない変わった人だけなんじゃないの??・・・でも僕の前にいたふたりは、ごくごく普通というか水準以上にかわいらしい女性で、大学生か若いOLという感じの方でしたよ?

いやー、結構衝撃でした。カラオケボックスの部屋をくまなく覗いたことはありませんが、結構な数の部屋においてひとりで熱唱しているということなのでしょうか。


でも冷静に考えてみると、60分フリードリンクで個室で時間を過ごして280円ってたしかにいい設備かもしれない。。。最近、ネットカフェビジネスが急成長しているというテレビ特集を立て続けに見ましたが、それと非常に近い世界といえるかもしれません。

僕がもしひとりでカラオケボックスに行ったとしたら、店員さんに「ひとり?」みたいな視線で見られるのが一番嫌だろうと想像するのですが、この歌広場では受付後はノータッチなので確かに問題なさそうな気もします。


ひとりでほっといてもらう時間って、いまはすごく贅沢なものになってきているのかもしれません。ひとり用のカラオケボックスつくったら結構ヒットするかも。今日のひとりカラオケは両方女性客でしたが、自分の書斎を持たせてもらえない・接待じゃない席で自分の好きな歌が歌いたい大人の男性をターゲットにしたビジネスって成立するのではないかとふと考えた次第です。


【今日の学び】

ひとりで過ごせる場所・時間は現代人にとって大変貴重な価値を持つ。そんな価値を持つ空間を売るビジネスはターゲットを明確化することで、更に発展の余地があるのではないか。

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[ 2005/10/02 23:16 ] その他雑件 | TB(0) | CM(0)

高円寺PR部長就任を空想してわかったこと 

今日はお休み。天気もとても良かったので、ふらりと知らない街を歩きたくなり、いつもは通勤経路で通り過ぎるだけの駅で途中下車してみることにしました。ということで、今日は高円寺をぶらぶら歩いて思ったことを徒然書きたいと思います。


駅を降りて最初に思ったことは「えっ、すごく開けた街じゃん」ということでした(←失礼な話ですね。すみません)。

高円寺といえば、ねじめ正一さんの『高円寺純情商店街』のイメージしかなかった僕は、もっとレトロな街並みをイメージしていたのですが、見事に第一印象でひっくり返されてしまいました。



その後、純情商店街を皮切りに、駅周辺にある商店街を3つほどぶらぶら散策してきました。雑誌等でみたことのあるカレー屋さん『インディア』や数々のライブハウス、なぜこんなに並んでいるのか美容院・・・。驚き感心しつつ、最後は「ラーメン峰」でチャーシューメンを満喫してシメ。へえ、すごい街だな、ここはと。


そこでひとつ思ったことがあります。もし僕が高円寺の町内会長(そんな方が実際いらっしゃるのかどうか知りませんが)だったら、この街をどうアピールしていくのかなと。

「中央線文化」が最近ブームだとかで関連書籍もたくさん出されていますが、そこでは高円寺は「レトロが息づき商店街文化が栄える街」のような打ち出され方をしているように思います。

僕が半日歩いて感じた街の印象をひとことでいうと「芸術の街」。(吉祥寺も似てるけどあっちは「文化の街」って感じなんですよね。)レトロが生き残っているのではなくて、全ての取り組み(飲食店や古着店も含めて)を芸術と見なしてピュアに打ち込んでいる街。そんなPRのやり方をしていくことで、この街への注目はもっと高くなっていくんじゃないかな。


・・・ま、これが正解とか不正解とかはないのですが、「もし自分がこの街のトップだったら」のような視点でモノを考えていると、視野が広がるというか思考レベルが一段高くなるような気がしますね。こういう経験は悪くないと思いませんか。

そんなことに気づきを感じた散策でした。


【今日の学び】

固定観念に捉われず、自分が責任者(例えば町長)だと仮定して考えることで、物事の違う面を見ることができる。そして自分の思考はワンランク成長させることができる。





[ 2005/10/02 02:44 ] その他雑件 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

プチファイ!

Author:プチファイ!
秘めた野心と現実のギャップと日々戦う36歳のビジネスパーソンです。
しんどいことは沢山あるけど、日々の生活にころがっているちょっとした発見を心の糧に「ちょっとだけ頑張ってみよう!」という思いを大切に前に進んでいこうと「プチファイ!」と名づけました。

AtlantaのEmory大学でMBAを取得してこのたび帰国しました。また新たなステージで一歩一歩前進していきたいものです。

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