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今日、僕が学んだこと。~一歩ずつ愚直に前進、プチファイ・ライフ~

あふれる野心と現実とのギャップにもがく36歳のビジネスパーソンが、日々の生活で得たちょっとした学びをつづり「明日もまた頑張るか=プチファイ!」な気持ちを共有していく場です。・・・Emory大学でMBAを取得して帰国しました!

キャリアは「価値観>地位」@『キャリアショック』高橋俊介 

プロフィールにもありますが、僕は某企業に勤めるサラリーマンです。いわゆる「大企業」というカテゴリーに属する会社でして、世界各国に合計数万人の社員がいます。

企業に勤めた経験があり、かつ自己成長・自己実現について意識の高い方ならば誰もが考えずにいられないキャリアについて、年末年始に少しゆっくりと考えてみようと思い手にとった一冊『キャリアショック』(高橋俊介著、東洋経済新報社)を読んで得た学びについて書きたいと思います。



本書は、キャリアについて、実際のビジネスパーソンへのインタビュー等をもとにした環境分析とそれを受けて採るべきアクションについて述べられています。

まず現代のキャリアを取り囲む環境は「変化の時代」であり、自分の描いてきたキャリアの将来像が、予期しない状況変化により予定通りにいかないことが多々ある点を指摘しています。そして、個人が自分のキャリア像を明確に描くことは不可能である(!)と明確に言い切っています。

これらをふまえ、予想外のキャリアショック(=自分の描いてきたキャリアの将来像が予期しない環境変化により、短期間のうちに崩壊すること)に対して柔軟に対応できる能力を自分主導で身につけることが個人には必要であると説いています。そしてそれは雇用の流動性に対応するというレベルの話ではなく、自らのバリューとビジョンを明確にし、自分にとってより望ましい変化を自ら仕掛けていくプロセスであると。

・・・僕はキャリアについてはかなり関心を持って考えている方だと認識しているのですが、本書のメッセージにはすごく勇気付けられましたね。

自分は5年後、10年後こうなっていたい、というビジョン(野心??)はいろいろ描いているものの、目の前の現実、特に大企業にいてかつポジションが上がってくるにつれて台所事情がわかってくると、自分の描いているビジョンがは本当にかなえられるのか、と弱気になってしまうことがしょっちゅうあります。・・・いやホントにあるんです、というかいつもそうです。

そんな中で「なりたい」のは社内のポジションではなく、大切にしたい価値観や達成したい動機を自律的に定め、目の前のことに折り合いをつけつつ仕掛けも行っていくのだという提言はストーンと腹に落ちた感じがします。

いま、昨年末につくった「未来年表」(←熊谷正寿氏の『一冊の手帳で夢は必ずかなう』より。詳細は日を改めて書きたいと思います!)の2006年版への更新に取り組んでいるのですが、夢の実現に向けてビジョンをつくるに際して大きな心の支えとなりました。よ~し、ビジョンをしっかり描くぞ!!


【今日の学び】

目指すべきなのは地位ではない。目指すべきは、大切にしたい価値観と達成したい動機を明確に示したマイ・ビジョンの実現。偶然を必然に変えるための仕掛けも怠るな!


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・・・自律的な価値観構築、についてはここ1年ぐらいでようやく本音ベースで自問自答ができるようになってきたように思います。今回ご紹介した本もそうですが、あとメールマガジンに背中を押してもらうシーンがこの1年は本当に多かったです。例えば「ブログで情報発信する」ことひとつをとっても、ITに決して強いとは言えない僕のなかでは抵抗感があったのですが、いざ始めてみると・・・そりゃしんどいこともありますが、楽しいことの方が百倍千倍多いのです!

そんな僕の背中を押してくれたメルマガ『エンジニアがビジネス書を斬る!』【通称:エンビジ】もあわせてご紹介したいと思います。その名の通り、エンジニアの“まるるちゃん”さんがビジネス書をネタに学びを語っているのですが、視点に付加価値がついているというか。誤解を恐れずに書くと「ロジカルに、さくっと、かつ前向きに」な感じ?

「うーん、そもそもこれの位置付けは●●だからして・・・あ~だこ~だ」みたいな人が僕の身の回りには多いので、危うくそんな毒気にあてられかけていたのかもしれません。書評も味わえますし一挙両得、ということで学びを求めていらっしゃる方は登録されてみては?(もちろんメルマガですし、タダですよ;)

『エンジニアがビジネス書を斬る!』

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[ 2005/12/28 18:38 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(4)

ブランドとマーケットの約束@『黄金のおにぎり』高橋朗 

いやあ、偶然の一致というか、虫の知らせというか。

一昨日はラルクのDVDを観て、コンセプトの一貫性の重要性について学んだ話を書きましたが、今日ご紹介する本もまたコンセプトの打ち出し、ひいてはブランド構築に関する一冊です。全然ジャンルの異なるものから共通する学びが得られるというのも面白いですね。というか、ある程度頭を整理してブログに書いたからこそ、こんな事象に気がついたのかもしれません。これも情報発信の場を持ったことの効用なのかも



表紙からして、なんだこりゃと圧倒されますが・・・れっきとしたビジネス書です。町の小さなおにぎり屋「黄金にぎり」が破産寸前からいかにお客様の支持を集め、成長していくかを小説風に描く中で、ブランド戦略・マーケティングについて解説するという趣向の一冊です。

普通のおにぎり屋が、パッケージに工夫を凝らし、キャラクターを設定して歌を流し、宣伝にも工夫を凝らし・・・というストーリー仕立てですが、テーマおよび扱う商材が身近ということもあり、ブランド構築に関するTipsが押し付けがましくなく、非常にスッと頭に入ってきました。

全体的に良くできた本でオススメなのですが、特に印象に残った部分を今日の学びとして紹介したいと思います。


フランス留学帰りの主人公の娘が、チーズやピクルスを用いた「フランス風おにぎり」を考案する。主人公はなんとなく店の感じに合わないのではという違和感を覚えつつも、まわりの意見におされ商品として売出すことにする。「フランス風おにぎり」は売れていたものの、突然『黄金にぎり』の商品全体の売れ行きが落ちる事象が起こり、顧客の意見を聞いてみたところ「フランス風おにぎり」がメニューに加わったことにより“『黄金にぎり』=自然なお米の味”というイメージが薄まってしまったため、他の選択肢に流れていったことが明らかになった。・・・主人公は売れ続けていたにもかかわらず「フランス風おにぎり」の販売中止を決め、顧客に“『黄金にぎり』は自然なお米の味にこだわります”というコンセプトを再訴求し、結果として前にも増した支持を集めることができたのだった。


主人公の感じていた違和感は、『黄金にぎり』というブランドがマーケットに対して約束していた提供価値と異なるがゆえの違和感だったのですね。流行や目の前の売れ行きだけに目を取られて右往左往していると、結局そのブランド価値そのものが損なわれてしまうと。

筆者があとがきでも述べているように、現代はブランドの時代、言い換えれば自らのコンセプトを信じる力、コンセプトの約束を信じてもらう力が重要となったといえるような気がしています。

僕が提供できる価値はこれだ、ということを信じたら、それを愚直に提示していく。そんな取り組みを繰り返せる人やものが「ブランド」として生き残っていける、勝者となるといえるのかもしれませんね。

ということで、

【今日の学び】

コンセプトを決めたら、自らそれを信じて、お客様には信じていただけるような取り組みを愚直に行う。ブランド確立への手立てはそこに尽きる。



そういう意味では、僕のブログも始めてから2ヶ月強になったわけですが、「日々の生活にころがるちょっとした発見から学びは可能。だから野心は忘れず、ちょっとだけ頑張ってみましょうよ」というコンセプト(メッセージ)はちゃんとぶれていないか、伝わっているのかという部分で自省すべきところがあるのかもしれないと思うに至りました。ありがたいことに、アクセス数もいただけるコメントも少しずつ増えてきてはいるのですが、皆さん方がどんなことを考え、求めて、読んでくれているのかを年末年始で少し考えてみようと思います。

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※自己ブランドといえば、ここ半年ほどずっと愛読しており、また僕がブログを始めるに際して背中を押してくれたメルマガ「エンビジ」(←『エンジニアがビジネス書を斬る!』の略です)の存在を忘れることはできません。今日の学びを踏まえ、ブランド構築に向けて思索するときのネタとしておすすめの媒体を下にご紹介しておきますね。パーソナル・ブランドという切り口では、こちらもヒント満載です。この手のe-bookの中では非常に良心的な値段というのもなんだかホッとします・・・そうそう、前々回ご紹介した土井英司さんのインタビューも載っていますよ。

【チャンスを逃がさないための必須条件】+【エンビジ著者インタビュー集】お得セット





[ 2005/12/26 23:36 ] ビジネス書 | TB(3) | CM(2)

考えを伝えるには一貫したコンセプトが必要!@ラルクアンシエル『AWAKE』ライブDVD 

以前このブログでも少しご紹介したラルクの『AWAKE ツアー2005』ライブの模様を収めたDVDが先日発売になり、早速鑑賞しました。今日はそのDVDを見て「コンセプト」構築の重要性を再認識したという話を書きたいと思います。



今回DVD作品の特徴として挙げられるのは「ステージ以外の要素(ドキュメント等)が全く挿入されていない」点ではないかと思います。曲順等も手が入れられておらず、基本的にステージがまるごとパックされています。これ、ライブDVDとしては逆に珍しいんですね。

2005年に行われたこのツアーは、ラルクとしては初の試み?になる、きわめてコンセプチュアルなステージが展開されました。過去のヒット曲をほとんど取り入れることなく、「反戦」「human」を軸にしたある種ミュージカルに近いといってもよいかもしれないステージ構成。例えば、

・衣装は軍服でスタート⇒生命の神秘をうたうシルクドソレイユ風のパフォーマンス⇒終戦をイメージさせる映像⇒掲げられた軍旗を破り捨て⇒ステージがぐっと明るく効果演出⇒ラストはステージ上で花が咲き乱れる
・演奏曲順も、ヘビーかつ挑発的なロック⇒愛と生命の賛歌・バラード⇒新世界・自由への招待を奏で⇒絆を明るく歌うポップ⇒全てを包み込む星の光を歌うミドルチューン⇒平和を痛く切に願うバラードで締め
・いつものツアーだとコテコテ関西弁でhydeがおとぼけMCをところどころでかますのですが、今回はアンコールまで一切おしゃべりなしで、最後にhydeが口を開いたのは「今回は平和を祈って全国をまわってきました・・・」。


これだけだとなんだか堅苦しく聞こえますが、僕はラルクのライブに足を運び始めてかれこれ6年近くになりますが、今までで最もバンドとしての意思が感じられ印象に深く刻み込まれるツアーになったことを申し上げておきたいと思います。

理由を考えてみたのですが、とにかく「コンセプトが一貫していた」ことに尽きるのではないかと感じています。ここ2年ぐらい“ヒット曲をとりあえず並べとく”ライブに正直やや飽きてきていたのですが、今回は「反戦」「human」という軸があるので、どの曲にも事前にCDやTV番組で聞いたときとは違う意味合いが込められて伝わってきて感動の重みが違うんですね。

(実際に曲を聞いた方にしかわかりにくいのがもどかしいのですが、最初はアニメの主題歌じゃんと思っていた「Link」がこんなに人の絆を歌っているとは・・・地味目な曲と思っていた「Twinkle, Twinkle」がこんなに暖かい想いが込められているとは・・・と本当に感動したのです)

だからこそ、ともすればロック歌手の軽い商業用のメッセージとしてとらえられかねないhydeの反戦を訴えるMCが、ちっとも表層的なものではなく伝わってきたのだと思います。(最後の『星空』でhydeの頬をつたうものとも相まって・・・


ラルクのようなライブ活動をそのまま僕たちがやるわけではありませんが、例えば今回でいえば「反戦」のようなメッセージを伝えようとするときに考えるべきことは何か、という観点での学びがたくさんある2時間弱のDVDでした。

というわけで、

【今日の学び】

商品・パフォーマンスを通じて考えを伝えるためには、一貫したコンセプトが必要。


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・・・いやあ、音楽とかライブについて語るのは難しいところがありますね~。「見て聞いて感じる」ことで言葉を超えたものを訴えるのが音楽の素晴らしさであると考えれば当たり前のことなのですが。今ならアマゾンだと20%引きで買えますし、良かったらチェックしてみて下さいね。

単純に音楽DVDとして見ても、ライブっぽくほどよく荒れつつ、hydeのファルセットもよく伸びており、かなり上位にくる出来栄えと思いますよ。あ~、またライブ行きたくなって来たな~!!




・・・さて、最後にひとつご紹介を。僕は決断に際しては、それなりにいろいろ情報を集めたりするようにしているのですが、今年は本だけでなく、メールマガジンに背中を押してもらうシーンが本当に多かったです。例えば「ブログで情報発信する」ことひとつをとっても、ITに決して強いとは言えない僕のなかでは抵抗感があったのですが、いざ始めてみると・・・そりゃしんどいこともありますが、楽しいことの方が百倍千倍多いのです!

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[ 2005/12/23 12:04 ] 音楽・ライブ | TB(1) | CM(13)

『愛するということ』エーリッヒ・フロム@第3回スパルタ読書塾 

エリエス・ブック・コンサルティングの土井英司さん主催の『スパルタ読書塾』に参加してきました。今回で第3回目。年末のせわしない中ということもあり、今回は出席者が20名近くとやや少なかったですが、回を重ねて進行や議論のまとめ方もレベルが上がってきた感があり、なかなか充実したひとときを楽しむとともに、たくさんの学びがありました。

僕は1回目2回目と続けて参加しており、このブログでも紹介しているのですが、

今回は今まで最も“濃ゆ~い”会でした。といってもアキバ系とかそういうことではなく、課題図書とテーマが実に濃かったわけです。ずばりそのテーマとは「」。

今回の課題図書はエーリッヒ・フロムの『愛するということ』。フロムはいわゆる「新フロイト派」と称される、社会学的視野を加えた精神分析学のオーソリティです。名前は聞いたことがありましたが、著作を読むのは初めて。土井さん曰く「今回はレジュメで内容を全て網羅できなかった」ほどの内容の濃い一冊です。



愛は技術である、という(ともすれば誤解されそうなほど大胆な)主張をベースに、孤立という不安の源を克服するための人間の行動や愛の種類/発達段階に関する解説は、まさに人間の本質に言及している感があり、読んでいて背筋がぞくぞくするのがよくわかりました。土井さんの解説を受けて行われた参加者によるグループワークもあわせて、学びはたくさんありましたが、特に印象に残ったところを差し支えない範囲で書きたいと思います。

愛は何よりも与えることであり、もらうことではない
 非生産的性格の人(←与えると貧しくなるから嫌)
<商人的性格の人(←見返りのあるときだけ喜んで与える)
<生産的性格の人(←与えることは自分の持てる力のもっとも高度な表現)
愛は人間の中にある「能動的な」力である
⇒あらゆる形の愛に共通して見られる基本要素において、その能動的性質が垣間見られる。一例として「愛とは、愛する者の生命と成長を積極的に気にかけることである。この積極的な配慮のないところに愛はない」。

●現代社会では「交換」を前提とした愛が当然のように受け入れられている。
物質的なものだけではなく精神的なものまでも、交換と消費の対象に
⇒「交換」の考え方は、私たちの価値観に多大な影響を及ぼしている。

例えば、
(1)人材市場ニーズを見て自分のやりたいことを決める
自己実現が市場に依存してしまう危険
(2)「専門家しか生き残っていけない」「分業が正しいやり方」幻想
⇒本当に自給自足できないのかという自らへの問いかけを放棄してしまう危険

セミナー最後には「資本主義の原理と愛の原理とは両立できるのか?」という実に遠大かつ根本的な命題について議論が行われました。もちろん絶対といえる結論には至りませんでしたが、人を構成しているのは物質と精神の両輪であるというベースの部分と資本主義社会における価値観のせめぎあいが起こっているのではないか、という議論は、今後(自分が、そして周りの人が)人として愛に満ちた生活を社会の中で送っていくうえで、大いなるヒントを与えてくれたような気がしています。・・・あとはセミナー参加者だけの共有財産ということで。。。

いやはや、濃かったです。まだ十分に自分の中で消化できたと言い切れないような気もしていますが、生きるヒントを得るためには、時には深くこういったテーマについて考える時間が必要なんだなと改めて思いました。そして、それを得るヒントを与えてくれる読書ってやつは、やっぱり素敵だな~と。

【今日の学び】

愛は能動的なもの。「物質の交換」に基づく経済的価値観に犯されることなく、主体的に与えるという軸を自ら持つことによって自己実現に一歩近づくことができる。


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・・・さて、最後にひとつご紹介を。僕は決断に際しては、それなりにいろいろ情報を集めたりするようにしているのですが、今年は本だけでなく、メールマガジンに背中を押してもらうシーンが本当に多かったです。例えば「ブログで情報発信する」ことひとつをとっても、ITに決して強いとは言えない僕のなかでは抵抗感があったのですが、いざ始めてみると・・・そりゃしんどいこともありますが、楽しいことの方が百倍千倍多いのです!

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[ 2005/12/20 22:38 ] セミナー | TB(4) | CM(14)

古典ミステリーの売出し方@チェスタトン『ブラウン神父の童心』創元推理文庫 

読書好きな僕ですが、ミステリーや推理小説は比較的敬遠していた分野でして、心底大好きなシャーロック・ホームズのシリーズ以外はほとんど読んだことがありませんでした。そんな僕が久しぶりにハマった推理小説がこちら。

G・K・チェスタトン『ブラウン神父の童心』



チェスタトンは1900年代前半に活躍したイギリス人作家で、評論家としても名をはせたものの、最も有名なのはブラウン神父が活躍する短編推理小説シリーズで、『~童心』はブラウン神父シリーズ第一作の1911年作品で、海外ミステリの世界ではいわゆる“古典的名作”に分類されている一冊です。短い一編一編の中に奇想天外なトリック、皮肉とユーモア、逆説と形容が次々と飛び出してきて、一気に読みきってしまいました。

今から95年前の作品ということで、翻訳しても言葉づかいや人々の言動には当時の空気が反映されていて現代と比較すると違和感を覚えるところはあるのですが、それはそれで古典の味として実にいい感じを醸し出しています。ところで、基本的にホームズ以外のミステリーには手を出さない僕が、なぜ古典的名作と呼ばれる類のこの一冊を手にとるに至ったのか?

このブラウン神父シリーズを手にとるきっかけとなったのは『名探偵登場』と称する創元推理文庫が発行する小さなリーフレットでした。ホームズ、ポワロをはじめ、明智小五郎のような日本作家によるものも含め、古今の“名探偵”とその登場作品を一覧マップとして紹介されていたのです。

歴史をマップで見せられると、不思議なもので「おっ、こんな探偵像がこんな時代に描かれているのか?読んでみようかな」と思いをめぐらせてしまうのですね。古典的名作というと引いてしまう部分があるのですが、このように名探偵の系譜を追うというアプローチは、人を自然と源流に導いてくれるところがあるのだなと感じました。

ということで、

【今日の学び】

古典は「取り出す」のではなく、ジャンルの「歴史をさかのぼる形」で導くことにより、ユーザーに対してアピールする価値を更に高めることができる。


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[ 2005/12/18 22:07 ] 文学 | TB(7) | CM(4)

CSRとビジネス数字:「株主価値」の意味って? 

いま僕は企業の経営理念をまとめ社会にいかに働きかけ、かつ効率的にコミュニケーションするかをCSR(←企業の社会的責任、なんて訳されますね)という枠組みで整理する、というプロジェクトを運営しています。意義もやりがいもそれなりにあるのですが、一方でビジョナリーな話ばかり議論・検討していると、自分はビジネスパーソンであることを忘れ、哲学者か何かになったような錯覚を起こすことがあります。

こりゃいかん、ということで最近は意識して数字に関連したビジネス書をチョイスするようにしているのですが、先日読んでなかなか価値ある一冊だったなというのがこちら。



世の中に溢れる情報の中からどんな数字を集め、読み、使いこなせばいいのかという観点で『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の山田真哉氏らが寄稿しています。そのなかで特に気づきがあったのがBCG重竹尚基氏の『株主価値経営で会社を強くする』。

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』

株主価値・・・というと、村上ファンドやホリエモンの顔が浮かんでくる方も多いと思いますが、企業経営として考えると、彼らの論調は偏りが大きすぎるように個人的には考えています。(せいぜい自己利益最大化のための考え方、ぐらいなもの。まあそれはそれで大きな意味はあるのでしょうけど)

そんななかで重竹氏の解説はなかなか説得力がありました。「実は、株主の利益(満足)も、顧客満足、従業員満足、まして社会満足(コンプライアンスなど)と切り離しては考えられない。それらは密接に関連しており、要はそのどこを切り口に企業経営を律していくのかという違いに過ぎない。株主価値経営とは、この関係性を踏まえた上で『株主の視点』で企業経営を良くしていこうという試みである」。

なーるほど。そう言われればすっと理解できるような気がしましたね。

続けて、企業内の数字のうちポイントとなるところをシンプルにひとつおさえておけば、例えば株価についても中長期的にはマネージできるといった解説がなされています。詳細はここでは書ききれませんが、要するにキャッシュフローだEVEだと小難しいことをやらなくても、キモになる数字だけおさえることで株主視点を中心に企業経営全体をより良い方向に導くことができるのではないか、という主張がなされています。

すごく納得。最近、やたら難しい経営学的横文字を語れることがステータス、みたいな勘違いをしている人も少なからず見られる昨今、「株主価値って何だっけ」という基本に立ち返ると、数字を読む大切さを改めて見直すことができるような気がしますね。


【今日の学び】

そもそもこれって何だっけ、という問いかけを通じて全体における意味付けを理解することで、ビジネスの世界で「数字を読む」ことの価値ははじめて生まれる。


『Think! 2005年秋号:ビジネス数字トレーニング』

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[ 2005/12/15 01:06 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(4)

たばこに見る「信頼」の喪失@ウルトラマンマックス『狙われない街』 

子供の時からウルトラマンが大好きで、ひとかどならぬ思い入れがあるゆえ、イケメン俳優さんが主演する最近のいわゆる“平成ウルトラシリーズ”は苦々しい思いで距離をおいていたのですが、毎週土曜朝に放映中の『ウルトラマンマックス』はそんな僕もワクワクしながら見てしまう作品に仕上がっており、毎週録画して観ています。

『ウルトラマンマックス』公式サイト

昨日放映の第24話『狙われない街』はその中でもとても印象に残るお話で、かつメッセージを受け取りましたので、ぜひご紹介したいと思います。

映像を通じてしかその魅力は伝えきれないとは思うのですが、ごくごく簡単にストーリーを紹介しますと、

街中で人が突然暴れ出す事件が頻発し、調べたところ携帯電話の電波を通じて宇宙人が人間の脳を誘導していたためと判明。カイト(←注;ウルトラマンに変身する主人公です)は主謀者であるメトロン星人の住処に辿り着くが、ちゃぶ台を前にメトロン星人が悠然と語ったのは「人間の信頼感を奪い地球を侵略しようと昔は企んでいたが、もう止めたよ。人類はサルへと退化しており、放っておいても人類は滅ぶね。君も宇宙人ならばわかるだろう?私は40年間この街に潜伏しているが、もう人類には見切りをつけたからメトロン星に帰るよ。」・・・そして星人は巨大化するが、ウルトラマンとは戦うこともなく「地球の夕暮れは美しい」という言葉を残して、そっと星に帰っていくのだった。



【注】↑ぜひ、次の次のパラグラフと比較してみてくださいね。↓

ところで、この作品を2倍楽しむためには、1967年に放映されたウルトラセブン第8話『狙われた街』の存在を知っておく必要があります。こちらも簡単にストーリーを紹介しますと、

街中で人が突然暴れ出す事件が頻発し、調べたところたばこに薬を混ぜて宇宙人が人間に幻覚を見せていたためと判明。モロボシダンは主謀者であるメトロン星人の住処に辿り着くが、ちゃぶ台を前にメトロン星人が悠然と語ったのは「人間の信頼感を奪うのが地球を侵略するのに手っ取り早い方法だ。君も宇宙人ならばわかるだろう?」・・・そして星人は巨大化して戦闘に入るが、美しい夕暮れの中、ウルトラセブンにまっぷたつに斬られたのだった。


むむむ。つまり、この話は40年間の時を超えてつながっているお話ということなのですね。セブンに倒されたと思っていたメトロン星人は実は生き延びて下町に潜伏しており(星人が町の人に介抱される映像がありました!)、40年前はたばこを使って人間に幻覚を見せていましたが、神経質な禁煙が極度に進む現代では携帯電話を使った。しかし電車の中でケータイで大声で話す若者たちは「放っておいても滅ぶ」と見切りをつけたと(ところどころでサルの映像とキーッと叫ぶ鳴き声がインサートされていました!)。

いろいろなメッセージが読み取れると思いますが、僕が特に感じたのは「人間の相互信頼」についてです。今回の『狙われない街』ではやたらと「禁煙」の表示が強調され、人間味溢れる刑事さんが苦々しい表情を浮かべるシーンがあります。喫煙者はマナーを大切に、非喫煙者は場の雰囲気を大切にするという相互信頼が成り立っていた40年前とは違い、現代は「とにかくダメ」。健康問題もありますが、ここはそれよりも“相互信頼の喪失”を読み取るべきなのでしょう。

そんな信頼をすでになくした社会だからこそ、メトロン星人はウルトラマンと戦うこともなく去っていったのではないでしょうか。


ウルトラセブン『狙われた街』で最後に流れたナレーションをご紹介しておきます。あれ、ひょっとすると、これって今でも・・・?

メトロン星人の地球侵略計画はこうして終わったのです。人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。でもご安心下さい。このお話は遠い遠い未来の物語なのです。えっ?何故ですって・・・我々人類は今、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してはいませんから。


【今日の学び】

技術の発展はあっても、そのベースに相互信頼がなければ、待っているのは滅亡なのかもしれない。


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※それにしても、この年齢になって観てもメッセージを受けるウルトラマンというのはつくづくすごい作品だなと感動してしまいます。今日ご紹介したメトロン星人の話は、レンタルでもいいですからぜひ観ていただきたいですね~
(僕はDVDで買っちゃいましたけど!お得な買い物でした)



・・・さて、最後にひとつご紹介を。僕は決断に際しては、それなりにいろいろ情報を集めたりするようにしているのですが、今年は本だけでなく、メールマガジンに背中を押してもらうシーンが本当に多かったです。例えば「ブログで情報発信する」ことひとつをとっても、ITに決して強いとは言えない僕のなかでは抵抗感があったのですが、いざ始めてみると・・・そりゃしんどいこともありますが、楽しいことの方が百倍千倍多いのです!

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「うーん、そもそもこれの位置付けは●●だからして・・・」みたいな人が僕の身の回りには多いので、危うくそんな毒気にあてられかけていたのかもしれません。書評も味わえますし一挙両得、ということで学びを求めていらっしゃる方は登録されてみては?(もちろんメルマガなのでタダですよ;)

『エンジニアがビジネス書を斬る!』




[ 2005/12/11 11:08 ] テレビ | TB(18) | CM(1)

ラーメン“姉妹店”の難しさ:『桜桃』&『山頭火』@中野 

“姉妹店”は事業展開のやり方として時々見ますが、結構両刃な部分があるのだなあと考えさせられた話がありましたので、ご紹介したいと思います。

最近よく足を運ぶ中野にて、また一軒ラーメン屋さんが誕生したということで、早速行ってきました。惹かれたキャッチフレーズは「名店『山頭火』の姉妹店、ラーメン激戦区にオープン」。『桜桃』と書いて、「さくらんぼ」と読むらしいです。つけ麺が売りなんだとか。

『山頭火』といえば、とろ肉・塩といったメニューで有名な行列のできる旭川発祥というラーメン屋さん。『山頭火』自体は、正直そんなに好きなタイプではないのですが(結構値段も高いし)、敢えて激戦区・中野に新機軸で店舗を出してきた意気込みを確かめたく。

『山頭火』公式サイト

駅から徒歩5分ほどの、まさに激戦区真っ只中にお店はありました。外観は意外と地味なつくりですが、長いカウンターにぐるりと囲まれた厨房の中では元気よく職人さんたちが働いており、なかなかいい感じです。19時頃に行きましたが、20席ほどある店内はサラリーマンを中心に、半分近くは埋まっていました。売りは「旭川から直送の和風つけめん」とのこと。

お店オススメというつけそば680円をいただきました。どのへんが旭川風なのかは、浅学な僕にはよくわからなかった(濃い目/やや甘目のダシがそれ?)のですが、麺・具・スープともに全体的に高レベル。強いて言えば、せっかくの美味しいスープが濃いダシで隠されすぎな感じがしますが、系統としては僕の好きな大勝軒と似ている感もあり、たぶんつけそばを食べにまた足を運ぶのではないかと思います。


さて、ところで本題。
メニューの一番上にデカデカと載っており、また店舗表の看板でも大きく写真入りで紹介しているのが「つけめん」で、僕は迷わずそれにしたのですが、店内をぐるりと見渡すとつけめんを頼んでいるのは約1/3といったところだったんですね。残りの方々は、とろ肉と塩が半々ぐらい。(このお店では、いわゆる『山頭火』メニューも扱っているのです)

つまり、このお店に足を運んできた人の多くは、店として推したいメニューよりも『山頭火』メニューを選んでいたわけです。

もちろん『山頭火』ブランドの力を再認識はさせられましたし、またお客さんのニーズに応えることも必要なわけですが、せっかくの屋号を変えて新機軸を打ち出そうとする試みが、“あの有名ならーめん『山頭火』の姉妹店”というキャッチフレーズのおかげでやや力を失っているという仮説は成り立ちうるように思います。(第一義が利潤追求なのであれば、『山頭火』屋号のれんわけの方がベターだとすると、今回の新屋号の第一義はきっと違うところにあると考えるのが自然ではないでしょうか)

一方で、『山頭火』の知名度は客を集めるうえでの大きな強みであることは間違いなく、新機軸を打ち出すこととの間でジレンマとして横たわっているのではないでしょうか。

そういう意味では“(有名店の)姉妹店”というブランディングは、結構きつい両刃な打ち出しなのかもしれないなと思った次第です。


【今日の学び】

強みは時として足かせになる。
例えば、知名度は集客においては強みであるが、新しいものを創り出していくに際しては障害になり得る。


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↓この記事を読んで山頭火が食べたくなった人は・・・






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・・・さて、最後にひとつご紹介を。僕は決断に際しては、それなりにいろいろ情報を集めたりするようにしているのですが、今年は本だけでなく、メールマガジンに背中を押してもらうシーンが本当に多かったです。例えば「ブログで情報発信する」ことひとつをとっても、ITに決して強いとは言えない僕のなかでは抵抗感があったのですが、いざ始めてみると・・・そりゃしんどいこともありますが、楽しいことの方が百倍千倍多いのです!

そんな僕の背中を押してくれたメルマガ『エンジニアがビジネス書を斬る!』【通称:エンビジ】をご紹介したいと思います。その名の通り、エンジニアの“まるるちゃん”さんがビジネス書をネタに学びを語っているのですが、視点に付加価値がついているというか。誤解を恐れずに書くと「ロジカルに、さくっと、かつ前向きに」な感じ?

「うーん、そもそもこれの位置付けは●●だからして・・・」みたいな人が僕の身の回りには多いので、危うくそんな毒気にあてられかけていたのかもしれません。書評も味わえますし一挙両得、ということで学びを求めていらっしゃる方は登録されてみては?(もちろんメルマガなのでタダですよ;)

『エンジニアがビジネス書を斬る!』




[ 2005/12/08 22:16 ] グルメ | TB(2) | CM(0)

2005年クリスマス・ディナー予約をしていて考えたこと。 

気がつけば12月、街はすっかりクリスマス。今年は週末連休ということでどう過ごすか悩ましいですね。

記念日大好きな僕は、ここ数年クリスマスはフレンチでディナーと決めています。Tokyo Walkerのような情報誌でもクリスマス予約特集が始まったので、そろそろメニューでも聞いてみようと、心中候補にあげていたお店何軒かに電話してみました。このブログで紹介したお店では・・・

●ラ・カスケット@初台「8,400円のコースのみになりますが、24日は満席です」
●オステルリー・スズキ@赤坂「10,500円と12,600円のコースになります。24日夜は満席です」
●クーリ・ルージュ@西荻窪「9,800円のコースのみです。早めにご予約いただいた方が確実と思います」

・・・おお、こんなに埋まっているとは!どこも大きなお店ではないこともありますが、クリスマスは誰もがウキウキして予約しちゃうのですね。まあ自分の好きなお店が繁盛すること自体はもちろん嬉しいことです。

(結局、もう1軒お気に入りのビストロに聞いてみたところ、5,500円と7,500円のコース<皿数は他店と同じらしい!>を用意していて、かつギリギリあと2席空いていたのでこちらに速攻で予約入れました。このお気に入りのお店については、クリスマス・ディナーを堪能してから紹介することにしますね。まだ内緒!)

それにしても、通常と皿数も大して変らないのに下手すると値段は倍近くになるとわかっていながら、予約しちゃうんですね。特に今年は年末年始とあわせて長期休暇にするとか、クリスマス連休は泊まりにするとか、オプションがいろいろ考えられるところ、プレミア価格のディナーに行っちゃう人の心理って面白いですね。


ところで、クリスマスに行くときは、初めて試してみるお店はチョイスしないのは僕だけではないような気がします。フレンチで一斉にプレミア価格を付けて受け入れられるのはたぶんクリスマスだけと思いますが、そんな特別な日にハズしたらずっと後悔しますもんね。

お店としても、日々の営業を通じてお客さんのハートをつかみ(時にはお得なランチも提供し)、価格差でぐっと儲けられるクリスマスに足を運んでもらって(プレミア価格で利益をあげ)、その結果満足を得て再び足を運んでもらうというスパイラルを目指していらっしゃるのでしょう。

そういう意味では、プレミアは日々の積み重ねから生まれるものという考察も成り立ちそうです。先日『Mr.& Mrs. Smith(スミス)』プレミア試写会の回で、ムードづくりの重要性について書きましたが、日々の積み重ねがあってこそ、予約競争に参加してまで、特別なムードのクリスマス・ディナーを楽しみにするお客さんをエントリーさせることができるのかもしれないですね。

【今日の学び】
プレミアは日々の積み重ねから生まれる。積み重ねがなければプレミアムが乗った特別メニューにエントリーしてもらえない。

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※外食の話を書きましたが、もちろん家ですごすクリスマスも素敵ですよね・・・。僕も25日は家でゆっくりすごすつもりでいます。






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[ 2005/12/06 22:19 ] グルメ | TB(2) | CM(0)

参加者のCSを高めるには?@CICOM(サイコム)マネジメントスクールのデモ授業 

昨日の土曜に参加したセミナーを通じて感じたCS向上の難しさについて書きたいと思います。

以前、資料請求をしたCICOMマネジメントスクールからデモ授業の案内を頂戴しました。英語のケーススタディを使った2時間のセッションで2,000円。英語でアウトプットする機会は極力活用しようと意識していることもあり、土曜の夕方という時間帯ではありましたが、このセッションに参加することにしました。

今回のお題は、2005年9月にソニーが採った戦略を検証し、必要に応じ代替案を提示するというもの。資料として、ソニーのアニュアルレポートのサマリと関連記事のコピーが事前に送られてきました。2,000円払って参加するからには元を取らねば、という悲しい商人根性がはたらきまして、それなりの時間と手間を投入してドキュメントに目を通し考えをまとめて、当日のセッションに臨みました。

ハーバードのMBAを取得したという外国人講師が仕切り、ざっと20数人いた参加者をいくつかのグループにわけ、ケーススタディの議論を進めていきました。お金を払って参加しているだけあり、参加者も意識の高い方々が集まっていたようで、時間的にも十分とはいえなかった等の制約はありながらも、それなりに議論し各班で発表まで行い、まずまずの形でセミナーは幕を閉じました。


とはいえ、非常にフラストレーションが残るセッションではあったのです。なぜか?

ソニーの経営戦略を題材に、初対面の者同士で批判的精神を持って英語で議論し、アウトプットを出す。相当ハードルの高いケーススタディでありました。

ところで、昨日の参加者の欲求というか問題意識は大別すると2つあったように思います。

(1)英語を上手くなりたいというニーズ
(2)経営学を学び/議論することで自身の考えを深めたいというニーズ

昨日のような形は、どちらも満たしきれないんですね。あくまで議論するのが主眼ですから、キレイに英語を話せるようになるわけでもなく(実際、僕を含めて、皆英語としては相当ブロークン&しどろもどろに放していました・・・)、問題意識の高い人が集まったにもかかわらず、ソニーの経営戦略を分析し語ろうにも、皆お互いに言いたいことの半分も伝えられないから、レベルの高い議論に届かない。で、イライラしちゃう。

まあ、僕たちの英語力が至らないからだと言われてしまえばそれまでなのですが、このフラストレーションを解消するための打ち手を考えることがCS向上の鍵なのではないかなとふと思った次第です。もうちょっと詳細にバックグラウンドを事前に聞いておいて。班分けを考えるとか。。。


【今日の学び】

参加者の満足度を高めるには、参加者のバックグラウンドや問題意識をふまえた場の設定が必要。その満足度向上が次のビジネス機会獲得につながる。

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※もちろん、場数を重ねていけば、両方のニーズを満たすことは可能になるかも知れません。その意味ではCICOMさんは学びの場のひとつとしては活用していく余地はあると思いますよ。誤解なきよう。

※ちなみに僕が事前に読んでいったのがこの本です。僕もこの著者と似たセクションに在籍していたもので、身につまされる部分がいっぱいあって、何ともいえぬ読後感でした。問題意識を持って手にとれば、学びが得られる本だと思います。









[ 2005/12/05 00:10 ] 英語 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

プチファイ!

Author:プチファイ!
秘めた野心と現実のギャップと日々戦う36歳のビジネスパーソンです。
しんどいことは沢山あるけど、日々の生活にころがっているちょっとした発見を心の糧に「ちょっとだけ頑張ってみよう!」という思いを大切に前に進んでいこうと「プチファイ!」と名づけました。

AtlantaのEmory大学でMBAを取得してこのたび帰国しました。また新たなステージで一歩一歩前進していきたいものです。

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