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今日、僕が学んだこと。~一歩ずつ愚直に前進、プチファイ・ライフ~

あふれる野心と現実とのギャップにもがく36歳のビジネスパーソンが、日々の生活で得たちょっとした学びをつづり「明日もまた頑張るか=プチファイ!」な気持ちを共有していく場です。・・・Emory大学でMBAを取得して帰国しました!

『アクロイド殺害事件』(アガサ・クリスティ)@ひねくれ発想のエネルギー 

偶然(←実はブックオフでまとめ買いしたから)なのですが、最近ガストン・ルルーとかチェスタトンとか、古典ミステリーに触れる機会が続いています。

※ガストン・ルルー『黄色い部屋の謎』記事はこちら
※チェスタトン『ブラウン神父の童心』記事はこちら

『アクロイド殺害事件』(アガサ・クリスティ著)



知らない人はいないであろうアガサ・クリスティのポワロ登場作品の中でも、最も有名な作品といえるでしょう。実は何となく結末は知ってはいたのですが、これまた使命感に駆られて読んだというのが正直なところでした。

しかし、斬新な手法です!うーん、びっくり。わかっていても口アングリという感じですね。最後まで読んでから、パラパラっと読み返してみると、その完成度の高さに再度驚かされます。クリスティが前書きで、このトリックはアンフェアだという批判の声に自信を持って反論することを楽しんでいた云々というくだりも、十分に納得できます。しっかりとした裏づけがあったうえでの冒険、というのがプロの仕事を感じさせますね。

ストーリーを紹介してしまうと台無しになので、これ以上は触れませんが、やはり「古典的名作」といわれるものは読んでおくべきだと改めて感じましたね。今更ながらですが、強くお勧めの一冊です。いろいろな出版社から出ていますが、個人的には創元推理文庫のがもっとも読みやすく装丁も雰囲気があっていいと思いますね。

『アクロイド殺害事件』(アガサ・クリスティ著)


・・・比べるのは全くおこがましいのですが、心情的にはとても似た冒険をした経験が、鮮烈に僕の記憶に残っていたりします。

忘れもしない小学校5年生の夏休み前。宿題で読書感想文を課せられました。優秀作品は市が主催する作文コンクールに出品されるというものです。その頃から読書大好きだった僕は先生に「どんな本の感想でもいいんですか?」と元気よく質問をしました。すると先生は、虫の居所が悪かったのでしょうか、「何を聞いてたんだ、読書の感想を書けばいいんだ!」と怒鳴られたのです。(当時その先生とは非常に相性が悪かったのです・・・)

カッチーンときた僕は「はいはいはい、わかりました~~~」と口を尖らせて答えると、家に帰るや否や猛然と作文を書き始めました。タイトルは「なぜ人は読書するのか」。・・・そうです。「『読書』の感想ならいいんでしょ」とばかり読書についてひたすら書き進めたのです。詳細は忘れましたが、「人は快楽をはじめとする本能的欲求を満たすために読書するのであり、教育の場において読書を強要するのは愚の骨頂だ」とかいった挑発的な作文であったことは鮮明に覚えています。といっても単なる学校批判ではなく、自分の読書に対する思い入れをひたすら書いたのが印象に強く残っています。

で、それが鮮烈に印象に残っている理由は、そうして提出した作文が読書感想文部門ではなく、なんと一般部門の方で大人や大学生に混じって表彰されてしまったからなのです。市庁で表彰される僕の姿を、担当の先生が渋い渋~い表情で見ていた姿は忘れることができません。


振返れば、大人気ないというか困った小学生だなと苦笑いするしかないのですが、「今に見てろよ」という反発心は、時にとんでもないエネルギーとクリエイティビティを生むことがあるのだなと今もしみじみ思います。

全くの想像ですが、クリスティも当時の文壇や推理小説の流れに対抗し、「これでどうだ!」という思いで作品を書いたのではないでしょうか。意識して何かに反発する必要はないかもしれませんが、「俺がすごいのかましてやるぜ」ぐらいの勢いは常に持って行動するぐらいで、人間ちょうどいいんじゃないのかな。

【今日の学び】
「今に見てろよ」の心意気が創作のエネルギーとなる。ただし、しっかりとした裏づけが必要な事は忘れずに。


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[ 2006/02/28 21:08 ] 文学 | TB(3) | CM(0)

『24 twenty-four』@不愉快はハマリ症 

久しぶりに海外ドラマにはまってしまいました。

『24 twenty-four』~1st season~



・・・今ごろ?なんてツッコミは取りあえずご容赦を。以前からその存在を知ってはいたのですが、見終わるまでにかかる時間の長さ等を考えるとちょっと手が出なかったのですが、DVDボックスを購入した友人が好意で貸していただけるということで、このたびまとめて観ることができました。

もはや説明不要でしょうが、ドラマ内の時間が現実時間と全く同じスピードで進行し、タイトルどおり「24」時間の各地での状況が3~4分割されたスクリーンで同時に写しだされるスリリングな展開が売りのアクションドラマです。CTU(テロ対策ユニット)L.A.支局を舞台に大統領暗殺計画の企てを阻止するため、主人公ジャック・バウアーが家族を巻き込まれながらも大活躍する、アメリカの人気TVドラマ。現在既に第4シーズンまでDVDが出されている人気シリーズの第一弾です。

見ていてこれほどドキドキはまる作品も久しぶりで、次から次へDVDをプレイヤーに放り込む手がなかなか止まらず、とっても困ってしまいました。ですが、従来のドラマとちょっと違うハマリ感なのですね。

24時間リアルタイムで物語が進行していく、またスクリーンを三分割・四分割して地理的に離れたシーンを同時進行で追いかけるといったテクニカルな工夫は間違いなく斬新なのですが、それだけではありません。

一寸先は闇のドラマが解決に向けて進行していくのですが、スカッとする爽快感・・・はほとんどない!のです。ひとつ解決するかと思うと、すぐに裏切りがあったりトラブルが発生したり。その「不快感」を払いのけて何とか24時間を走りきるところがこのドラマの醍醐味なんだと気付きました。

振返ってみると、「不愉快」を構成する要素がとにかく山盛りなのですね。思いもつかない裏切りやトラブルはもちろんですが、(適切な表現かどうか不明ですが誤解を恐れずに書くと)男尊女卑的な人物設定や人種差別じゃないのと感じる発言ぶり。そして抑えきれない正義感から?恐喝まがいの怒鳴り声と大暴れで周囲を蹴散らしていくジャック・バウアー。

『24 twenty-four』が様々な賞と大きな支持を獲得したのは、画面分割に代表される演出だけではなく、快適を求めて楽しむドラマ鑑賞において(表立ってではないにしても)不愉快を次から次へ押しつけることでハマリ感を生み出すというアイディアに対してであると言えるのかもしれません。


【今日の学び】
ハマリ感を生み出すのは必ずしも快適さではない。不快感を立て続けに繰り出すことで中毒症状を生むというアプローチも時には成立する。


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『24 twenty-four』~1st season~

いろいろ書きましたが、とにかく見てみるに限ります。ハマることは必定ですので、全巻レンタルしておくか、一式手元に揃えてから「再生」することをお勧めします。“続きをすぐに見られない不快感”はガマンできませんからね。何だかんだ言っても、やはりよくできたドラマだと思いますよ。

↓ちなみにこっちはシーズン3までセットになったお得版BOXです。今回DVDを貸してくれた友人は、シーズン1を見終わった後、結局一式欲しくなってこのトリロジーボックスを購入したらしい!確かに72時間ドラマが詰まって2割引の2万円なら買いたくなる気持ちもわかるかも。・・・計算すると1話280円ですからねっ!

『24 twenty-four』トリロジーBOX






[ 2006/02/27 14:22 ] テレビ | TB(8) | CM(6)

第5回スパルタ読書塾:自己表現とキーワードの素敵な関係@『自分をどう表現するか』 

エリエス・ブック・コンサルティングの土井英司さん主催の「スパルタ読書塾」第5回に出席してきました。渋谷のセミナー会場には平日18:45にもかかわらず30人近くが参加し、終了予定時刻をオーバーする熱気のこもった雰囲気でした。

僕は1回目から続けて参加しているのですが、回を追うごとに運営側も参加者側も質が上がってきている印象があり、特に最近はいい雰囲気だなあと思います。俗な話ですけど、プレゼントもあり、今回は初のゲスト登場もありという盛り沢山な内容でした。

土井さん曰く「儲からないけど、“自分にもっと投資しよう。人生こそが最高のエンタテイメントなのだから”の精神でやっています」というこの会、いい空気を生んできていると思います。僕はこの精神が大好きです。

僕は月一回のこのセミナーに確実に出席するため、有給休暇を狙い撃ちして読書塾の日に当てるようにしていたりします。まあそれで周囲の方から「ラフな格好ですね?」とか不審な目で見られることもあるんですけど・・・

※ちなみに前回までのレポートはこちらをご覧下さい!

さて、今回のテーマは「自己表現・自己実現」。課題図書は『自分をどう表現するか』(佐藤綾子)でした。

『自分をどう表現するか』(佐藤綾子)



1995年に発表された著作ですが、普遍的に使える学びがたくさん入っており、ロングセラーで読まれているそうです。また、体系だったブックリストとしても活用できるとの土井さんチェックあり。

今回は、すぐに活用できそうな具体的なノウハウがたくさんあったのが特徴ですが、セッションで参加者と話していると「なぜそのテクニックは有効なのか」を考える中で、コミュニケーションに関する本質的な部分に触れることができたような学びがあったのが印象的でした。

どんな学びの場だったかを、以下差し支えない範囲でご紹介しますね。

●自己表現について学ぶ意義
・現在は、ブログやメルマガ等を通じて個人の発信はやりやすくなったが、一方で上手下手がはっきり分かれる傾向が顕著。発信することで無用に傷つくことすらある
社会に対して(肩書きや職種ではなく)「自分は何者なのか」を語れることがきわめて重要

●自己表現の心構え(ゲスト:田中省三氏⇒詳細はこちら
・自己紹介の目的は、名前を覚えてもらい信頼を得ること。
・過去/現在/将来について語るといった一定のフォーマットに沿ったワークが有効
※重要な視点:「人を紹介するときに、その人の価値について語れているか?」
⇒価値を上げてくれる人のところに、人は集まる
・自己紹介は「キーワードの紹介」でもある。世の中の膨大な情報を引き出せる切り口は「キーワード」。その意味で今後10年のビジネスのキーとなる進め方に相通ずるところがある。googleやamazonの躍進はその象徴。
⇒個人がamazonに勝つには“未来”のキーワードを切り出すこと
・ある程度「型」にはめることは重要。クリエイティビティは制約条件(字数制限や書式等)によって磨かれる。大切なのはあくまで中身なのだから「型」で済ませるところは済ませて、肝になる部分を創造することが必要

●言葉にならないサイン
・同調のサイン(うなずく、オウム返し等)は相手に認めてもらいやすくするうえで重要なテクニック
・相手とのやり取りの中で相手の心情を読み取ることはインタビュー等においてきわめて重要
ポイントは「前提を壊す/共有する」こと。自分の土俵に持ち込むことでフレンドリーな状態に進むきっかけが得られる
・例えば具体的な打ち手としては「緊張をほぐす」「率直に聞いてみる」「距離を詰める」など。
自分は(無意識のうちに)どのようなフィルターを通じてものを見ているか、常日頃から認識しておくことは有用な取組み。

●自己開示の心構え
自分をさらけ出せる/発信できる人のところに人・情報は集まる
・「自分の役割を演じる」という発想を意識するのがひとつのポイント⇒ハマッたキャラクターを選ぶと成功へ向けて一気に加速することができる
実際に出会い話す前に完結するコミュニケーションも往々にしてある。それでも困らないために事前のプロフィール用意が重要な意味を持つ

今回はワークショップで行った「自分の体験談を紹介」のセッションが非常に面白かったですね~。マジメなサラリーマン風の方が、実は学生時代ビジュアルロックに取組むにあたり“目に狂気を宿らせた”話なんか最高!

・・・と笑っていて気付いたのが、考えてみると自分にも似た面白い話はいろいろあるのに、短時間のワークショップで順番を振られるとなかなかスッとは出てこないものだということ。田中省三さんの言葉ではないですが、すべては日頃の準備ということなのでしょうな。


【今日の学び】
・「自分は何者なのか」をしっかり語れ、「他者の価値を伝える」ことのできる人のもとに人/情報は集まる
・膨大な情報からエッセンスを切り出す「キーワード」抽出が今後ビジネス展開におけるポイント
・言葉にならないサインを見落とすことなかれ



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『自分をどう表現するか』(佐藤綾子)

学びのツール、特に初見テーマについて学ぶときは「新書」って結構効くんですよね。最近はgoogleで調べるのが主流かもしれませんが、実は個人的には「新書」派だったりします。今回の一冊も、ハンディにぎゅっと詰まっている感じがイイですね。





[ 2006/02/23 13:50 ] セミナー | TB(0) | CM(0)

『黄色い部屋の謎』@自分の立ち位置を感じたい本能的欲求 

読むのに結構時間がかかりましたが、推理小説好きとしてはぜひ読んでおかねばという使命感にかられて読了しました。

『黄色い部屋の謎』 ガストン・ルルー



“推理小説歴代ベストテン”のような企画では欠かさず上位に名を連ねる「密室トリックの元祖」として著名な作品ですね。

内部から完全に密閉された〈黄色い部屋〉の中から令嬢の悲鳴が聞こえ、救援にかけつけた一同がドアをこわして飛び込んだとき、血の海の中には令嬢が倒れていた。犯人はどこから脱出したのか?

・・・現在ではよくみるストーリーですが、この作品が1908年に発表されたということを聞くと、驚きを禁じえません。なにぶん時代描写に「古典」が強く香り(その香りを楽しむのに結構時間がかかりました)ますが、“心理的”密室トリックと意外な犯人を知らされての衝撃は、現代でも十分通じるものと思います。

また、主人公のルウルタビイユの華麗な推理と、フィナーレで裁判所に駆け込んでおいて「僕は事実を知っている。しかし夕方六時半までは言うことができない!」と啖呵を切ってみせるあたりは、胸踊る大活劇も想起させ、ドキドキ感も味わえるお得な?つくりになっています。


ところで、人並み以上に読書好きな僕ですが、その中でも古典的作品ってなんだかひかれるんですよね。なぜなんでしょう?

現代作品に比べて読みにくいんですが、そのつっかえ感が逆に味わいをうむというか。教養ぽい雰囲気が心地よいといいますか。新作でこれだけつっかえ感があったら最後まで読まないような気もしますが、古典ならばアリかと。

ひとつ気付いたのは、無意識のうちに最近のミステリー(小説に限らず、例えば『古畑任三郎』とかも含め)と比較している自分がいたことですね。知らぬうちに「古典」「元祖」「名作」と比較することで、自分そしての現在位置を確認する喜び/本能的欲求を満たしていたといえるかもしれません。

以前、チェスタトンの『ブラウン神父』シリーズについて書いたことがありますが(→こちら)、歴史をふりかえる喜びという意味では共通する感情ですね。これって人間が存在を自問する根源的欲求といえるのかもしれないな。・・・古典はいつの世でも一定程度需要があって、時にブレイクするときもありますよね。出版や情報発信にかかるビジネスを存続させていくためのモデルづくりにおいて視野に入れるべきポイントなのではないか、なんてことを感じた今日この頃です。

【今日の学び】

古典には、現代作品では満たしきれない「人間が存在を自問する根源的欲求」を満たす魅力がある。根源的欲求に応える商品やサービスを提供するビジネスには自然と存続していく可能性が高まっていく。


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『黄色い部屋の謎』 ガストン・ルルー

↑歴史とスリルの香りを両方味わえる、という意味で一読の価値アリと思います。それにしても、文庫本はランチ一回分ぐらいの値段でこれだけ楽しむことができる素敵な文化だなとしみじみ感じますね~






[ 2006/02/14 10:41 ] 文学 | TB(1) | CM(3)

『経産省の山田課長補佐、ただいま育休中』@山田さんを囲む会より 

一昨日の記事(⇒こちら)でも書きましたが、『経産省の山田課長補佐、ただいま育休中』の著者である山田正人さんにお会いする機会に恵まれました。

ある企業で男性の育児への参加等に関する勉強会に参加させていただくという形式になりました。平日夜にもかかわらず30人近くの方が集まり、このテーマがいま注目を集めているのだなと実感させられました。

『経産省の山田課長補佐、ただいま育休中』 山田正人



題名どおり、経済産業省に勤める山田さんが、男性では(残念ながら)きわめて珍しい育児休暇を取得しての1年に及ぶ体験談をベースに、個人のワークライフバランス、社会制度への問題提起、人としての価値観をどう形成していくのかといったいろいろな切り口から参加者の間で議論が行われました。

山田さんの講演は実体験に基づくものだけあって、きわめて説得力ある問題提起がなされていましたが、特に僕が興味深かったキーワードは「●●社会からの疎外感」「仕事と己の位置付け意識改革」でしたね。

山田さんは「女(と子供)の世界」である“育児の世界”で味わった疎外感でプチうつ状態になってしまったといいます。結局、周囲の友人の励まし等によって立ち直るのですが、振り返ってみると「男の社会」である“仕事の世界”では女性は疎外感を感じていたのではないか、ひいては職場がいかに特殊な世界であったかに気づいたといいます。

外に出てはじめて自分の価値観がひとりよがり/偏ったものであるかを知る。これは本で読んでいてもダメで、実際に異なる社会に飛び込んで時には痛い経験を積んでこそ学べることだ、と強く再認識させられました。

また、育児休暇を取得して山田さんが変わった部分のひとつとして、仕事と己の位置付け意識をあげていらっしゃいました。以前は24時間体制+深夜タクシー帰りが当然と感じていたが、休暇取得後も週2回は保育園へのお迎えのため定時帰宅するようになってみても、仕事に支障はほとんど出ていないことに気づいたそうです。時間を意識し集中して仕事に取り組むことで知らないうちに仕事の質は高まっていたのでしょう。

「自分がいなければ組織が立ち行かなくなる!と自意識過剰に考えている人が多すぎ」ると山田さんは指摘されます。自分の仕事が組織の中で果たしている役割はこんなもんだ、というある種相対的な位置付けをしていくことが必要ではないかという提起は、頭をガーンと殴られたような衝撃でしたね。

僕は社外にもっと目を向けていかねばという問題意識のもと、人とたくさん会って学びあい、ブログを立ち上げるという取り組みをする前の自分は、どこかそういう部分があったなあ(そして周囲は今もそんな人ばっかりだよな・・・)と自己反省しきりでした。


参加者が実体験を交えて学びあうという素晴らしい機会を得て、またひとつ前に進めたような気がします。議論するだけではせっかくの価値が半減してしまうでしょうから、まずは自分で行動を起こそうと思います。まずはこの2つから。

(1)週2回は定刻退社して家族とともに過ごす
(2)「(会社の仕事が)忙しすぎて●●できない!」はNGワードにする


山田さん、参加者の皆さん、本当にありがとうございました!


【今日の学び】
・外に出て違う社会に飛び込んでこそ、自らの価値観の真の意味を知ることができる。
・(自分でかくありたい姿はイメージを持つとして、)自分の立ち位置は客観的に見る視点も必要。


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『経産省の山田課長補佐、ただいま育休中』 山田正人

いろいろ書きましたが、かわいいイラスト(結構笑わせてくれます!)とも相まって、素直に心が温かくなる素敵な一冊です。おすすめ!!





[ 2006/02/08 23:39 ] ビジネス書 | TB(2) | CM(0)

「スパルタ読書塾」番外編@本の相互紹介~リンクしてるって素晴らしい! 

このブログでも何度かご紹介している「スパルタ読書塾」(詳細はこちらをご覧下さい)で知り合ったなかで、オフィスが近くにあるメンバーで集まって、がやがやおしゃべりしてきました。お題は「最近読んで面白かった本を語り合う」。

本棚は人となりをあらわすとはよく言われたものですが、本について語り合うのは人格と人格が磨きあうようなドキドキと楽しさがあります。また、こういうネットワークを通じて知と思考が世界にリンクされていくんだなと嬉しくなってしまった2時間でした。

今回参加者にご紹介いただいたのはこの2冊です。

『経産省の山田課長補佐、ただいま育休中』 山田正人



題名どおり、経済産業省に勤める山田さんが、男性では(残念ながら)きわめて珍しい育児休暇を取得しての1年に及ぶ体験談を記した一冊です。薦められて昨日買ったばかりなのでまだ読了していないのですが、個人のワークライフバランス、社会制度への問題提起、人としての価値観をどう形成していくのかといったいろいろな切り口から感じる部分が多々ありました。

ご紹介いただいた方ご本人のコメントもよかったら見てくださいね。すごく意識の高い素敵なブログですよ⇒こちら

なんと偶然にも、著者の山田さんのお話を聞く会が3日後に開催されるとの情報を教えていただきました。公私両方の面で非常に関心あるテーマでもあり、迷わず参加決定!・・・ということで、この週末で読了し、山田さんのお話を伺ったうえで、改めて詳細はご紹介したいと思います。

『心の動きが手にとるようにわかるNLP理論』千葉英介



NLPも最近よく耳にするワードですね。僕は正直「怪しい」というイメージを当初持っていたのですが、実際にビジネスの世界に身を置いていると、結局仕事をする上でモノをいうのは、資格や知識ではなく「いかに心をつかむか」であることが身に沁みて分かってきます。

そういう観点で見るとNLPのようなビジネス心理学的領域はもっと注目されてもよい分野なのかもしれません。実際、本書を読んでいると「ああ、あのときは先方はこういうふうに感じていたのかな。ならばもっとこちらもベターな対処法があったのに。」と思わされる学びがたくさんありました。

日本式終身雇用に代表される「ヒト」の経営が終わり、キャッシュフロー経営に代表される「カネ」の経営が幅を利かせていた時代に取って代わられたものの、エンロンや最近ではライブドア事件に代表されるゆがみが指摘され、ここ数年また「ヒト」「ココロ」の経営にスポットが当てられているように思います。会計知識も必要ですが、ここいらで心についてゆっくり考え直すのもいいかもしれませんね。

ちなみに以下は僕が持っていった本です。数が多くなってしまったのですが、いい本は人に薦めたくなるんですよね~ということで簡単にご紹介だけしておきます。

『ウィニング-勝利の経営』ジャック・ウェルチ

⇒経営は人なり、というメッセージが実に力強く、ウェルチの存在が急に身近に感じられたりするTips満載の一冊です。ブログ記事はこちらをご覧下さい。

『ミリオネア・マインド-大金持ちになれる人』ハーブ・エッカー

⇒「気持ちの持ちようですべては変えられる」何だか元気が出て前向きになれる一冊。ブログ記事はこちらをご覧下さい。

『グッド・キャリア』山本直人

⇒著者は博報堂の人事部長さん。キャリア本には以前から非常に関心があるのですが、その中でもかなりよくできた本です。勝ち負けではない、「折り合い」をつけていくキャリア構築という観点が、ストーンと心に響きます。僕は半年毎ぐらいに読み返している一冊です。また機会を設けてご紹介したいと思います。

『常識の壁をこえて』 ダン・S・ケネディ

⇒題名どおり「常識」をぶっとばし、日々の行動にブレイクスルーを与えてくれます。関連記事はこちら

『会社はだれのものか』 岩井克人

⇒ライブドア事件をきっかけに非常に語られる機会の増えた「会社はだれのものか」。ビジネスパーソンは多かれ少なかれ「会社」と関係を持って生きていくはず。時々こんなテーマを真剣に考えてみることで、逆に「自分とは何か」を考える機会も得ることができますよ。関連記事はこちらです。

『ブランド人になれ!』トム・ピーターズ

⇒経営コンサルタントの大家、トム・ピーターズの代表作といってよいでしょう。とにかく読んでいると元気が出てきます。ファイトが欲しい時にはぜひ!ブログ記事はこちらをご覧下さい。

いやはや、やはり読書は素晴らしいですね。人のネットワークと相まって、すべてがリンクしていく図はとにかくワクワクして仕方がありません。またこういう機会はどんどん持っていきたいなと思いました。

【今日の学び】

読書は知と知をつなぎ、人との出会いはそのリンクを数倍に昇華する相乗効果をもたらす。そんな素敵なことを実行するのにためらう理由は何もないはず!


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[ 2006/02/06 01:26 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

プチファイ!

Author:プチファイ!
秘めた野心と現実のギャップと日々戦う36歳のビジネスパーソンです。
しんどいことは沢山あるけど、日々の生活にころがっているちょっとした発見を心の糧に「ちょっとだけ頑張ってみよう!」という思いを大切に前に進んでいこうと「プチファイ!」と名づけました。

AtlantaのEmory大学でMBAを取得してこのたび帰国しました。また新たなステージで一歩一歩前進していきたいものです。

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