土井英司さん主催の『スパルタ読書塾』(⇒詳しくは
こちら)の第6回セミナーに参加してきました。
僕は第1回からずっと出席しており、その模様はこのブログでもご紹介しています。(⇒記事は
こちら)今回は全部で20名足らずとやや人数は少なかったのですが、そのぶん
アットホームな雰囲気が醸し出された感じで、グループワークも非常に(たぶん過去最高調)盛り上がりました!今回のテーマは「プレゼン技術」。交渉や面接など、日々の生活のなかですぐに役立ちそうな非常に実践的な内容でした。
今回の課題図書は
『1分で話をまとめる技術』(樋口裕一著)
結構ベタなチョイス(失礼)ではありますが、樋口裕一さんのシリーズはよく売れているだけのことはあり、なかなかあなどれない本も多いと感じています。
本書もサッと読める内容ながら、テクニックと発想法の部分で非常に学びがたくさんありました。
グループワークのお題は
「Web2.0を意識した新しいサービスを提案せよ」「世間の常識に反する刺激的な本の企画を提案せよ」。
※Web2.0については、前回記事(⇒
こちら)でご紹介した
『ウェブ進化論』
か、
『Web2.0 BOOK』
がうまくまとまっていると思います。蛇足ですが、Web2.0といってもIT技術的な話ではなく、
これからの世の中をハッピーに生きていくうえでぜひおさえておくべき概念というべきと思います。上記2冊のうちどちらかは読んでおいたほうがいいと思いますよ~
むむむ・・・と最初は皆で固まってしまったお題でしたが、後にも出てくる
「叩き台」「仮想敵」発想で立ち向かったところ、刺激的な提案が各グループから提示されて大盛り上がりの発表会になりました。
(提案内容はセミナー参加者だけの秘密です♪)
土井英司さん曰く
「さっそく、この企画を全部明日ダイヤモンド社に持っていきましょう!・・・最終的にはたぶん宝島社になると思いますけどね」(笑)。
いや~、面白かったです。「叩き台」発想は、僕のいまいるポジション(企業の経営企画的なセクション)にいると、無意識のうちに普段から使っているのですが
、「仮想敵」の方は実践してみてはじめてその威力を肌で感じましたね。これは超パワーあるわ。いただきです。
あと、ジェームス・スキナーの話と絡めて解説された
「Web2.0は遊んでいる情報(⇒資源)を組織化することで価値を創出しビジネスとなる」という分析も非常に興味深かったですね。ナルホド。
以下は主要なポイントです。テクニックというよりも発想の部分ですぐに実践できそうなTips満載ですよ~
●頭がいい人ほど、話は短い傾向が強い
●「叩き台」の発想を持つことで会話は上達する
・最初から完璧な話をしようと思わないで、とにかく一分以内で話してしまう。それで意味がわからなければ相手は質問してくる。
・
最終的によい結論が出るのであれば、初めに出した自分の意見が完全に否定されてもどうということはない。⇒最初の話は、むしろ「叩き台」ぐらいに思うことだ
●思考を整理するための4つのステップ
1)相手の立場を確認する
2)相手の不安を探る
3)自分のスタンスを決める
4)話の構成を決める
●仮想敵をつくって常識の否定をする
・
「敵をつくって戦う」という構図にすると、その分野に詳しくない人でも興味を持ちやすいし、話がわかりやすくなる・世間の人たちが「常識」と思っていることについて、「そうではない。本当はこうだ」と訴える。
これを誰もが納得するかたちで、わかりやすく示すことができれば、本なら売れるし、会話なら興味をもって聞いてもらえる
●話すときのテクニック例
・「理由は3つある」・・・基本的に弱いものから順番に話すのがポイント
・話の「間」は少し長めにあけてみる
・
一文を短くするとインパクトが強くなる⇒売れてる著者は最初に言い切る!
※学者・弁護士・会計士等は同業者からの反発を食わないことを最優先するので冗長な話し方しかできない●「知識の引き出し」よりも「意見の引き出し」をストックせよ
・物事に対する自分の態度を普段から決めておくのが重要⇒
普段から考え論拠を明確に持てている人の話は受け入れられる※本が売れるかどうかは、著者の知識量ではなく、著者のフィルターが面白いかどうかにかかっている!【今日の学び】
・「叩き台」の発想を持つことで会話は上達する
・「仮想敵」をつくり(しっかりとした論拠をもって)常識を否定できると話は面白くわかりやすくなる
・普段から物事を考え自分のスタンスを明確にするクセをつけるべし※人気ブログランキングです。少しでも学びがありましたら、ぜひココをクリックしてやっていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いします!いや~、それにしても盛り上がりましたね。前回までのセミナーの様子は
こちらをご覧下さい。別に僕はエリエス・ブック・コンサルティングの回し者ではありませんが、次回案内は
こちらです。
今回の課題図書であった樋口裕一さんの著作ですと、以前読んだこれも面白く印象に残っているのでご紹介しておきます。こちらもハンディでサクッと読めていい感じですよ。
『頭がいい人、悪い人の話し方』