今日、僕が学んだこと。~一歩ずつ愚直に前進、プチファイ・ライフ~

あふれる野心と現実とのギャップにもがく36歳のビジネスパーソンが、日々の生活で得たちょっとした学びをつづり「明日もまた頑張るか=プチファイ!」な気持ちを共有していく場です。・・・Emory大学でMBAを取得して帰国しました!

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『LEONの秘密と舞台裏』(岸田一郎著)@オトナの証。 

「量より質」の価値観が大人の証。もうひとつは自分スタイルへのこだわりかな。

ちなみに買ったきっかけは、前回紹介した高城さんの著書と同じく、土井英司さん@前回のスパルタ読書塾です。本書がレビュー大賞第2位でした。
【→関連記事「新装開店!スパルタ読書塾@アウトプットの自分らしさ。」

『LEONの秘密と舞台裏』(岸田一郎著)




装丁だけ見ると、生理的に拒絶してしまう類の本(失礼;)なのですが、「推薦者の“人”を信じて」購入・・・して大正解でした。


鬼門といわれたメンズ誌で「モテるオヤジの作り方」をコンセプトに圧倒的な強さを誇る雑誌『LEON』の編集長が、雑誌づくりを中心に流行や文化について語る一冊です。


岸田さんはときどきテレビなどでも拝見しますね。以前『情熱大陸』で「そんなんじゃモテないんだよっ!」とか怒鳴っていた映像が記憶に残っています。。。

そんなキッツいイメージが先行していた私ですが、本書のメッセージはきわめてわかりやすく、また実に示唆に富んでいました。


印象に残ったのは2点。(1)量より質。(2)本音に響く「スタイル」提案。

(1)岸田さんは断言します。

「ライフスタイル誌が成功するか失敗するかは、結局のところ人々の消費動向にどれほどの影響力を発揮できるか、という一点にかかっている

雑誌の成功というと「たくさんの人に買って/読んでもらうこと」と定義してしまいがちですが、それは違うと。

岸田さんは『LEON』発刊に際し、大部数は追求しないが読者の質は大切にすることを明言しました。

ここでいう「質」とは読者の購買力と購買意欲。たとえ数は少なくても、購買力が高い読者であれば、購買力が少ない読者をたくさん抱えている雑誌よりも市場への影響力は大きくなるというロジックですね。


(2)従来のライフスタイル誌では「アメリカントラッドとは」「腕時計とは」のような「●●とは」の記事が主流でした。

しかし岸田さんは考えました。読者が本当に望んでいることは何なのかと。

その結果「新たなスタイルを築くことで他人と差別化できる」快感にあるのではないか、という結論にたどり着き、単にモノを説明するだけではなく、「そのモノを使って△△することでまわりと違う自分が演出でき、モテますよ」といった提案を行い、多くの人の支持を得たのです(もちろんある程度の品格は保ちつつ)。

どんなアクティビティにも「道」を究めんとしている人はたくさんいるでしょう。それはそれでまったく正しいことなのですが、我々ライフスタイル誌の作り手が対象としうるのは、あくまで一般の人々、つまりはミーハーで移り気な「浮動票」なのです


そもそも要するに何がしたいのか?・・・を真摯に(かつ具体的に)問うていくと、このような切り口が見出せるのかもしれませんね。マーケ観点からだけでなく、ビジネス発想全般に関して学びがある大当たりの一冊でした。

こいつはお勧め!


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『LEONの秘密と舞台裏』(岸田一郎著)


岸田さんは、8月14日付で主婦と生活社を退社したそうですね。

スタッフの引き抜き騒ぎなんかもあったと報じられていますが、せっかくこれだけの発想もできる人。世のため人のためにその力を活用していただきたいものです。


あと、チョッピリ気になったのがこのくだり。

“作り手の「自己表現度」といったものが高いほど、読者はかえって少なくなる”

・・・これってブログにも言えたりして??(惑)


『LEON×NIKITA トキメキレストラン&バー』

↑善悪はともかく“スタイルを提案する”という意味で楽しめるLEON本としては、こちらもトキメくかも(汗)★僕は読むだけで十二分に面白かったです!




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[ 2006/08/30 23:29 ] ビジネス書 | TB(2) | CM(2)

『ヤバいぜっ!デジタル日本』(高城剛著)@アツいぜっ! 

見た目は派手でも、意外と硬派です。

ちなみに、買ったきっかけは、土井英司さん@前回のスパルタ読書塾です。
【→関連記事「新装開店!スパルタ読書塾@アウトプットの自分らしさ。」

『ヤバいぜっ!デジタル日本』(高城剛著)



映像作家/DJの高城剛が、デジタルやITを切り口に日本(人)の向かうべき方向を論じた一冊。モノではなく「スタイル」を創ることこそ、日本人が「ヤバい(Cool)」と見直される道だというのが基調となる主張です。


本の帯にもある「ITは終わった」という文句がクローズアップされがちですが、それは一面的にすぎる見方でしょう。

高城さんの趣旨は“大切なのはITではなく、コミュニケーションや価値観の変化、ライフスタイルの変貌である”ということですから。


印象に残るTipsとしては、やはり「情報」をめぐるくだりをあげたいです。

現代はあまり必要ない情報も、気がつかないうちに多く受け取ってしまう「情報デブ」状態であり、言わば情報デフレはすでにおきていると高城さんは喝破します。

そして、これからは情報選択力が最も重要になると。

・・・うーむ、確かに、いま情報をうまく活用しているなと僕が思う人とは、チョイスがうまい人なんですよね。情報の収集量だけならば格段に差があるわけではなく、「質」がミソなんです。まったく。


もちろん、情報を知るだけでは意味がなく、それを創造に使っていくわけです。その姿勢論がまた素晴らしい!ちょっと抜粋しますね。

クリエイティブ力を上げるには、とにかく、他の人の作品を聞きまくる、見まくる。これが一番である。入力を上げれば、出力も上がる。出してばっかりでは枯れてしまう。入れてばかりだと太ってしまう。」

・・・僕が最近ずっと思っていることをそのまま言ってくれていて、ものすごく納得。


こうして見てくると分かるのですが、意外とアツいというか、まっすぐな語りをしてくる一冊なのです。

見た目や言動は結構派手ですが、特に上に引用した「クリエイティブ力を上げるには・・・」のくだりなんか、ガムシャラさ爆発という感じで、とっても元気が出てきましたね。


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「ヤバい(Cool)」というワードは最近流行っているのでしょうか。でも姿勢論としては、クールさは忘れない一方で、アツさもしっかり持って元気にいきたいものです。

僕も、このブログなどを利用して、インプット&アウトプットにますます励んでいきたいと思います!

『ヤバいぜっ!デジタル日本』(高城剛著)





[ 2006/08/24 21:53 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(2)

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』@逆説じゃなくて王道。 

近代資本主義はプロテスタンティズムの禁欲主義から生まれたって?

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(マックス・ヴェーバー著)



・・・この古典がアマゾンで未だ2,000位キープとは(驚)。


週末の小旅行、行き帰りの電車で見慣れない風景に囲まれての2時間。ということで、いつもと少し気分を変えて、学生時代に読んだ古典を久しぶりに引っ張り出してみました。

社会学や現代思想を学ぶ者にとっては基本中の基本文献。マックス・ヴェーバーの最も著名な比較宗教学研究論文です。資本主義の精神と禁欲的プロテスタンティズムの歴史的関係が本書のメイン・テーマ。


さすがは岩波文庫白版!これでもかの脚注の量に圧倒されますが、最初の30ページをクリアすると、思いのほかすっと読み進むことができるものです。

学問研究の題材にするには骨の折れる大作ですが、いちビジネスパーソンとして読むと「へーっ!」と思わずうなずいてしまうくだりがたくさんあることにびっくり


大きな読みどころのひとつと感じたのは、「天職」をめぐる考察です。

プロテスタンティズムが広く行き渡っている民族は必ず「天職」という概念を持っている。それは民族的特性ではなく聖書の翻訳に由来しており、それも原文の精神ではなく翻訳者の精神に由来しているのだと!

そんな翻訳者の思惑により、世俗的日常労働に宗教的意義を付したこの動きは、まさに近代ヨーロッパが資本主義経済に目覚めていく、マインドセット醸成の一端を担っていたというのです・・・



近年、ホリエモン報道に代表される、資本主義の悪しき面をデフォルメしたとらえ方が時々なされます。しかし考えてみると、「●●主義」とはそもそも人の考えや動きがまずあって、それらを総称したもののはず

社会・経済を分析するためには、人のココロや価値観をベースに考えなければいけない。ともすれば忘れがちになる、そんなモノの見方を再認識させてくれるという意味でも、非常に興味深い一冊です。


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ときには学生気分になって、古典に挑戦してみるのもいいもんですね。なんだか快感でした。

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(マックス・ヴェーバー著)


「社会・経済を分析するためには、人のココロや価値観をベースに考えなければいけない」という学びは、今年売れた『ヤバい経済学』なんかとも相通ずるものがありますねっ!【→本ブログでのご紹介記事はこちら。】






[ 2006/08/22 22:58 ] ビジネス書 | TB(2) | CM(2)

『思考は現実化する』@成功本との付き合い方。 

以前からずーっと気にはなっていたのですが、ようやく読破しました。

『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル著)



表紙のアヤシさもあり(失礼;)、手にとるのをやや躊躇していたのですが、内容は実にスマートな成功哲学のガイドブックで安心して読める一冊でした。

鉄鋼王カーネギーが自らの成功ノウハウを後世に残すため、当時雑誌記者であったナポレオン・ヒルに自らのノウハウを語るとともに、500人の候補者へのインタビューなどを通じて20年で成功の秘訣のプログラム化を依頼し完成したプログラムのガイドラインが本書という位置付けです。

本書のキーメッセージは「人が熱意を持って考え、できると明確に信じたことはすべて実現できる」。

ヒルが「成功のための黄金律」と称する内容は、非常にオーソドックスです。いわゆる成功哲学本がたくさん出回っている現在では、あまり目新しく感じられる項目はないと言っても良いと思います。

(逆にいえば、出版された時期を考えると、本書の内容を現在風にアレンジしたのが、いまたくさん出回っている“成功本”ともいえるのかも)

↓項目をご覧になると、斬新なことが語られているわけではないのがわかると思います。

明確な目標の設定―目標が決まると、夢がはじまる
プラスアルファの努力―チャンスを呼び込む「代償の法則」
PMA(積極的な心構え)―PMAこそ、成功者のコア・コンピタンス
逆境と挫折からの利益―失敗を知れば、成功を知る
マスターマインド―勝ち組集団を組織し、成功をたぐり寄せる
チームワーク―個の時代の成功ノウハウ
優れたパースナリティ―人間力が成功を引きつける
セルフ・コントロール―思考習慣をコントロールし、不安を断ち切る
エンスージアズム―大きなムーブメントは、ひとりの熱意からはじまる
ヘルス・マネジメント―健康を持つ人は、あらゆるものを手に入れる
資金と時間の活用―成功の買い方、育て方
パースナル・イニシアティブ―成功者とは、ただ成すべきことを成した人だ
集中力の偉大な力―ターゲットを集中化し、驀進する
的確な思考の力―決断力がない原因のひとつは、情報の受け方にある
クリエイティブ・ヴィジョン―夢を創造する、成功者たちのテクニック
揺るぎない新年―信念だけが成せる離れ業
習慣形成とその活用―成功する習慣をインプットする



「信じれば叶う」というマインドセットは、危険な面もありますが、非常に本質を突いているとも思います。

十分条件ではありませんが必要条件ではない。すなわち「信じなければ何も始まらないよね、たしかに」ぐらいの姿勢で本書を眺め、日々の生活のカンフル剤にしていくという使い方がお勧めです。


私なんかは、正直、この手の本を読むとすぐにテンションが上がるタイプです。しかし数読むうちに、「一歩引いてその本の有用な使い方を考えるアプローチが大切だな」と、最近は学習していたりするわけで。


99年に日本語版が出版されて、派手に宣伝しているわけでもない中で、現在でもアマゾンで6,000位ぐらいにあるぐらい売れ続けているというのは、奇をてらっていない普遍的王道的な、意味ある一冊の証明なのかもしれません。


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『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル著)

日々の行動が題材なので、610ページもそんなに長く感じなかったのですが、厚い本を見た瞬間お手上げになってしまう方は下の『愛蔵版』がいいかもしれません。

内容はだいぶはしょってありますので、やや浅薄さと物足りなさがありますが、とりあえず安いですし。で、これはいいなと思ったら本編?を読まれることをお勧めします。






[ 2006/08/19 10:35 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(2)

『椿山課長の七日間』(浅田次郎著)@想いをめぐらせるお盆。 

盆休みも明けたところですが、実家帰りなどしていると人の絆を感じるエピソードに出会うことも少なくなかったりします。だからでしょうか。感動倍増(泣)・・・

『椿山課長の七日間』(浅田次郎著)



『鉄道員(ぽっぽや)』『壬生義士伝』などでも著名な浅田次郎の新聞連載小説です。

働き盛りの46歳で突然死した中年サラリーマンが、家族に別れを告げるため美女の肉体を借りて七日間だけ現世に舞い戻る中で、親子の絆や自分の知らぬうちに捧げられていた無償の愛を知るというストーリー。

義理人情や絆の世界を描かせたら、さすがに浅田次郎は天下一品です。全編にわたって展開される、何だか懐かしく、甘酸っぱくもある匂いはぜひ味わっていただきたい。読んだ時期によって違う感慨が得られることうけあいです。



ちょっと話がそれるかもしれませんが、ビジネス書の世界でも最近『国家の品格』のような、見方によってはアナクロに映るけれども、王道を歩む姿勢が見直されているような気がします。

時には、背筋を伸ばして人として歩むべき道について想いをめぐらせる。

そんな時間を求めている人が増えているのではないかな、なんて考える盆休み明けの僕でした。


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僕が初めて読んだ浅田作品は、『天国までの百マイル』(浅田次郎著)です。

職場の先輩に勧められて読んだのですが、恥ずかしながら、帰りの電車の中でひとりウルウルが止まらなかったのを思い出します・・・ドラマ化もされていますが、やはりここは本でぜひ







[ 2006/08/18 00:35 ] 文学 | TB(1) | CM(2)

新装開店!スパルタ読書塾@アウトプットの自分らしさ。 

昨日は『スパルタ読書塾』に参加してきました。今回から「読書コミュニティ」としての特色を打ち出した新装開店です!【→前回の記事はこちら

構成は、土井英司さんの講義・世界の名著紹介(今回はホメロス『オデュッセイア』でした)・参加者による推薦本の発表会の3本立て。

特になんと言っても発表会ですね!事前に提出した各自3冊の書評を1冊にまとめた冊子が出色面白い!これだけで参加費の価値が取れそう。)です。皆さん熱くプレゼンされていて、情報交換だけでなく読書の喜びや意欲が高まるきっかけとなること請け合いです。

★遠方の方や予定が合わない方のために書評のみの参加者もいらっしゃいましたよ★


さて、土井さん曰く「書評の評価基準」とは・・・

1)内容が良く分かる
2)読んでみたくなる
3)書評者自身の洞察や意見が面白い
4)選書センス


自分が書評を書くときに心がけるべきポイントといえるかもしれません。

ただ一方で、「楽しみ」として読書する我々としては、「自分が楽しい、心地良い」ことをもっと大切にしても良いのかなとも思います(土井さんからもそんな趣旨の話はありました)。

奇をてらった選書をするとか、文体を無理して軽くしてみるとか。そういうことは止めるべきでしょう。無理している感じは読み手には敏感に伝わるものですよ・・・と自戒。

帰り道に、(私が勝手にリスペクトしている)smoothさんと「『らしさ』って絶対必要ですよねっ!」という話で盛り上がっていた次第です。


さて全員発表の後、挙手で「書評大賞」を選びました。数は多かったのですが、皆の目で見るとやはり「いい書評」という基準は似ているのだな(=票が偏った)と改めて感じました。

ちなみに1位は『スラムダンク勝利学』(辻秀一著)、2位は『LEONの秘密と舞台裏 カリスマ編集長が明かす「成功する雑誌の作り方」』(岸田一郎著)でした。

プレゼンの上手さもありましたが、「これ読んでみたい!」と素直に思いましたね

【→ということで、アマゾンで即買いしましたよ】

僭越ながら、私は『ネクスト・マーケット』を紹介した書評で3位をいただきました。いや、これは「アナタはビジネスを通じて結局何がしたいんですか?」を考える大きなヒントを、ビジネス実例を通じて与えてくれる本当に素晴らしい一冊と思いますよ。ぜひぜひ!



読書をはじめとするインプットと、例えば書評のようなアウトプットのバランスをうまく取っていくことで、情報を血肉としたりうまく付き合っていくことができるのだ、という最近の持論を体感できたような気がします。

あとはそのアウトプットが一定の基準を満たす質を保ちつつ、いかに「らしさ」を失わないかがポイントなのかな。

【今日の学び】
情報はインプットとアウトプットのバランスが重要。そこで必要なのは「自分らしさ」。



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いやはや、いずれにせよ、大変有意義なセミナーでした。参加者の皆さん、土井さんはじめ事務局の皆さん、お疲れ様でした。次回を楽しみにしていますね。


ちなみに書評コンテストでいただいた本はこちらです。面白そうかなと本屋でチラ見していた本だったのでラッキーでした!






[ 2006/08/13 01:18 ] セミナー | TB(1) | CM(2)

『欺術』(ケビン・ミトニック著)@組織は人なり。 

組織は人なり。良くも悪くも。

『欺術―史上最強のハッカーが明かす禁断の技法』(ケビン・ミトニック著)



今年春の『スパルタ読書塾』で土井英司さんから勧められまして手にとりました。【記事はこちら。】


ハッキング行為で史上初の有罪判決を受けた「FBIが最も恐れたハッカー」ケビン・ミトニックが<欺きの術>とそれらへの対処法について解説した一冊です。

ミトニックが富士通やノキアといった大企業にまんまと忍び込んだ事件は驚愕でしたが、いわゆる「ハッキング」とはコンピューターシステムの網を潜り抜けるよりも、むしろ多様な人材関係のテクニックを駆使して、最終的に欲しい情報を入手するという告白には唖然とさせられました。


セキュリティの最も弱い部分はハードウェアやソフトウェアではなくて「人間」だからだ。セキュリティは、主観的な幻想であることが多い。しかもその幻想は、人間にはつきものの、見落とし、人の良さ(お人好しであること)、無知などによって増幅される。

●セキュリティは技術の問題ではない。それは、人間とマネージメントの問題である


本書で紹介される、人を使って情報を聞き出す様々な手口は「ソーシャル・エンジニアリング」と総称されています。まさに社会の中で生きていくしかない人間の性質を逆手にとる技術であり、豊富な事例は読み進むたびに感心するやら呆れるやら空恐ろしいやら。


組織は何らかの管理のうえで成り立っている例がほとんどだと思いますが、本書を読んでいると(特に最終章で説明された「お勧めするセキュリティ・ポリシーの例」の膨大なリストを眺めていると)、“管理”という視点だけで組織運営することの限界を感じてしまいます。

「人を見たら泥棒と思え」の価値観を徹底すると、情報管理は厳格になる一方で、組織としての効率やパフォーマンスあるいは構成メンバーの士気低下が進むことは間違いないでしょう。

最近は個人情報保護法やら内部統制といった動きもあり、自己管理しすぎて疲弊する企業の事例があちこちで見られます。


今日のところは明確な解決の方向は見えていないのですが、結局は組織を構成する「人」がしっかりとした問題意識や判断能力を磨くというところに尽きるのかなと感じました。

組織は人なり、とは実にうまいことを言ったものですね。


●現在のコンピュータユーザの99%は「構造」や「法規」の勉強を省略して車を運転しているドライバーと同じだ。特にソーシャル・エンジニアたちは、コンピュータの知識がないだけでなく、情報の重要性を日頃からあまり理解していない社員を狙う。そういう社員は、知らない人からのリクエストにも、簡単に応じてしまうからだ。


【今日の学び】
組織力は人の力。メンバーの問題意識や判断能力の向上と組織運営管理のバランスに全てはかかっている。



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『欺術―史上最強のハッカーが明かす禁断の技法』(ケビン・ミトニック著)


●見知らぬ人から親切にされて、次に、お返しとして、あなたがその人から親切を求められたら、求められたことの内容を慎重に検討しよう。

●知識こそが、彼らの詐欺を支える最も強力な武器なのだ。

こんなミトニックのメッセージを見たら、思い出すのはあの一冊しかありません!まさかまだ読んでない方はいらっしゃらないですよね??

「返報性」・・・カチッ、サー。

【→記事はこちらです。】

『影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか』







[ 2006/08/10 00:03 ] ビジネス書 | TB(0) | CM(1)

将棋名人戦移管騒動@朝日より毎日より必要なのは自らのスタンス発信 

将棋名人戦主催は毎日新聞で継続か朝日新聞が強奪か?各新聞やテレビ等でも取り上げられたように、この騒動も8月1日の棋士総会での意見投票にて101票対90票で「毎日新聞案が否決」され、一区切りがつきました。

過去の歴史をある程度知っている将棋ファンとしては、日本将棋連盟首脳のモラル欠如や文化としての位置づけはどうでもいいのか!など言いたいことは山ほどありますが、事の顛末は省かせていただき、本稿は少し観点を変えて、今回の件を他山の石とする情報発信に関しての学びについて書きたいと思います。


今回の騒動で最も問題なのは、日本将棋連盟が自らのスタンスを世の中に全く発信してこなかったことに尽きると思います。

なぜ「騒動」になったかといえば、毎日新聞主催でまさに進行中であった名人戦のさなかに、日本将棋連盟が、毎日新聞との契約解除および朝日新聞主催での名人戦開催を、突如、しかも何の理由も付さない形で“報道”されたことが原因と言えるでしょう。

ネットをはじめとする各種メディアにおいて憶測情報が飛び交い、ひいては実は読売が後ろから糸を引いているとか、朝日の強権体質批判、将棋連盟首脳(米長会長・中原副会長)による棋士リストラ資金を朝日からバーターで受け取る云々・・・

これら情報が飛び交う中で日本将棋連盟は、自らがどのような考えのもと何を目指して「動いた」のかを全く発信してきませんでした。騒動が大きくなり最近になってプレスリリースを発信したものの、これがプレスリリースというにはあまりにお粗末。いちファンとして言わせてもらうと「連盟はファンをバカにしてるのか?」と正直カチンとくる代物でした。

※日本将棋連盟ウェブサイト

スポンサーの契約先を見直すこと自体は何らおかしいことではないはずです。しかし、名人戦という世の中的にも相応のバリューがあると思しき歴史と重みのあるタイトルを扱うには、あまりに軽率な動きだったといえるでしょう。

(繰り返しますが、別に毎日から朝日に移管すること自体の良し悪しを論じているのではありません。今回騒動における将棋連盟の動き方について述べていますので、念のため。)


ブレない軸足を持ち、その考えをきちんと発信する。言わなきゃ誰も理解してはくれない。

一部TV報道で瀬川問題【⇒僕のブログでも取り上げたことがあります。記事はこちらです。】をきっかけに日本将棋連盟も開かれてきたといった声もありました。次は、宣伝という意味ではなく「社会の目」を意識して発信できるようになる過渡期なのかもしれませんね。

『泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ』(瀬川晶司著)
↑数ある瀬川本の中ではダントツでよくできていると思います。泣けますよ・・・

【今日の学び】
ブレない軸足を持ち、その考えをきちんと発信することが重要。言わなきゃ誰も理解してはくれない。「社会の目」を意識せよ。


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僕もこの件については大変関心を持っていた人間ですが、情報取得先は結局、若き竜王・渡辺明竜王のブログしかなかったのですから。

多くのファンも同じだったようで、渡辺竜王のブログは恐ろしい閲覧&コメント数だったようで・・・(面白いですよ!僕も毎日チェックしています)


日本将棋連盟のような企業とは違う団体でも、今後は広報戦略が必要になってくるのでしょう。最近読んだ本では、これなんか参考になりそうです。↓

『プロフェッショナル広報戦略』(世耕弘成著)

タイトルは仰々しいですが、内容は政治を舞台にしたとても具体的なお話で読み物としても面白いですよ。将棋連盟の方もこれぐらい読まれてはいかがかと・・・







[ 2006/08/03 22:46 ] 将棋 | TB(2) | CM(3)
プロフィール

プチファイ!

Author:プチファイ!
秘めた野心と現実のギャップと日々戦う36歳のビジネスパーソンです。
しんどいことは沢山あるけど、日々の生活にころがっているちょっとした発見を心の糧に「ちょっとだけ頑張ってみよう!」という思いを大切に前に進んでいこうと「プチファイ!」と名づけました。

AtlantaのEmory大学でMBAを取得してこのたび帰国しました。また新たなステージで一歩一歩前進していきたいものです。

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