最近は渋谷の個室居酒屋にて、「土井さんのお話で始まり、そのまま飲み会に突入」というパターンが定着しています。セミナー形式も個人的には好きだったのですが、このパターンもなかなか。
しかも、今回は「新年会」ということで、
“ビジネス書福袋”を全員にプレゼントという太っ腹ぶり!(おまけにアマゾンのカートでレジ待ちだった本が入っており、ラッキー♪)
御大smoothさんもレポートされているところ恐縮ですが、昨夜の模様をお送りしたいと思います。
今回は、昨今の物騒な事件(いじめ自殺や家庭内殺人など・・・)などをふまえて、
この現代をいかに生きるかという観点で話は幕を開けました。おすすめ本の紹介を交えつつ、お話は進んでいきます。
1.「自己愛」&「共感力」欠如の時代
『あなたの身近な「困った人たち」の精神分析』(小此木啓吾著)
フロイト研究などで著名な心理学の大御所による古典ですね。
●「自己愛」人間の時代
⇒心の成熟(=虚勢を張らないで、自分の未熟さを認める)が大切にされない時代。
いかに自分をアピールするかという部分にスポットが当てられる。
実質を伴わないままでも大きな声を張り上げる(ライブドアショックが象徴的ですね)人が評価される。
・・・思い当たる節がいろいろありませんか?
『SQ:生きかたの知能指数』(ダニエル・ゴールマン著)
一世を風靡したEQの提唱者が「生き方の知能指数」を語った一冊。
ビジネスよりも教育や社会面で活用しがいがある、というこの一冊からピックアップされたのは、
●相手と共感するプロセス
・模倣が重要な手段
⇒現代はケータイに象徴されるひとり文化ゆえ、模倣が難しい時代
・教育における親子コミュニケーション欠如(例:ビデオ教材)
『教室の悪魔』(山脇由貴子著)
10万部突破!とのこと。
いじめ問題がシリアスに取り上げられている現状をよく示しているともいえるのでしょう。
パラパラとめくっただけでも、結構ショッキングなシーンが目に付いてしまいました。なんだか怖いですが、こんな今こそ現実を直視する必要があるのかもしれません。
ここでは、
傷ついた親の状態が子に感染するという話があり、
教育現場よりもむしろ問題は自分自身であるという部分を忘れてはならないというコメントがありました。
2.「弱いものいじめ」が正当化される社会
●処世術に長けた人間が勝つ時代
・
処世術は技術であるという割りきりが必要
・東大生は公務員でなく外資系コンサルを選ぶ時代
(=カネが選択基準の時代)
⇒
こんな中で自分をいかに貫くか?●人間は「評価ルール」のなかで生きていくしかない
⇒
「何が正しいのか?」と常にルールを疑うことが重要●最大の社会インフラたる「人間」がダメになると社会的コストも増大
3.われわれはこれからどう生きていくべきか
●まずはお金を無視しよう
●次に他人の目を無視しよう
⇒
まず自分がハッピーにならなくては、社会によい影響を及ぼすことなんてできやしない!●
「やりたいこと」よりも「ありたい自分」にフォーカスする
・TO DOではなく
「状態」「感情」※考えるヒントとなるスティーブ・ジョブズの言葉
「人生で大きな決断を下す際にもっとも助けになったことは、もうすぐ死ぬということを頭に入れておいたことだ。
周囲の期待やプライド、または失敗や恥への恐怖は、死を前にすると消え去り、本当に大事なことだけが残る。自分の気持ちに従わない理由はない」
『スティーブ・ジョブズ 神の交渉術』(竹内一正著)
死を意識することで「本当に大事な事は何か」を考えるという言葉は、実に説得力があると思いましたね。なるほど!今度使ってみよう~
ジョブズの本を含め、最近の土井さんお勧め本の紹介で第1部は幕を閉じました。どれも美味しそう!
『バルタザール・グラシアンの賢人の知恵』(バルタザール・グラシアン著)
「正しく生きるな、賢く生きよ」という本(汗)だそうです。
・・・といっても人を騙すわけではなく、コミュニケーションを省略する方向に走りがちな日本人にとっては、実に有用なメッセージが込められていると。
『成功はゴミ箱の中に』(レイ・クロックほか著)
ソフトバンク孫さん、ユニクロ柳井さんのバイブルらしいですね~@今朝の日経書籍広告より。
『心の操縦術』(苫米地英人著)
抽象化/俯瞰/設計する能力の大切さを学ぶことができる、とのおすすめコメントあり。
『小さな飲食店 成功のバイブル』(鬼頭宏昌著)
正直、タイトルを見てスルー(汗)していたのですが、
経営全般に通じる今回イチ押しの一冊とのこと。編集者の目から見ても非常によくできた本と絶賛でした。
<・・・イチ押しということで画像入りで。>
たしかに、最近なんだか社会がおかしなことになっているような気がします。
読書を媒介に、そんな社会でどう生きるべきかを考える有意義な時間を過ごすことができました。*********************
さて、ここから懇親会に突入です。
久しぶりにお会いする方や初参加の方もいらっしゃって、いつものごとく(汗)予定時刻を軽く2時間ほどオーバーして盛り上がりました!
相変わらず、ブログではちょっと書けない話が飛び交ってましたね~
印象深かったのは、
異なるバックグラウンドの人が集まると、ひとつのテーマについて多面的な切り方ができて、話がどんどん深くなっていくこと。こういう場に参加したことの最大の特典ですよね!
(それにしても皆さんよく本を読んでいらっしゃる!)
「
究極のビジネス書とは?」「習慣づけの効用」・・・といった盛り上がった話は多々あるのですが、参加者の胸のうちに留めておくことにしましょうか。
次回も楽しみ!
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