ひたすら空気を読んで沈黙し、たまに出た発言者の言葉じりをとらえて「そこは必ずしも正しくないのではないか」とか形而上学的コメントを出し、「いやー難しいね」と、ただ結論を先延ばしにして満足げに会議を終わらせている・・・
ホスト「MBAで一番苦労している点は何ですか?」
僕 「文化や価値観の違いですね。例えば、日本では控えめが美徳なのに対して、アメリカではダイレクトに主張しないと評価されないとか」
ホスト「ああ、よくわかります。いくらEmoryのMBAが多様性を重んじるといっても、アメリカ人のペースやルールにあわせないといけない部分が多いのは想像できますものね」
僕 「逆に、日本で教えていらしたときに当惑されたことはなかったですか?」
ホスト「いえ、私は意識して日本人にはあわせないようにしていたんです」
僕 「え?」
ホスト「考えてみてください。日本の高校には日本人の英語の先生だっています。私がわざわざ呼ばれたのは、『アメリカ人』を入れたかったからでしょう? 学校の期待に応えるためには、私のアメリカ人としての価値観や思考様式を持ち込むことが大切だと思ったんです。もちろん、日本の文化は大好きだし、他の先生とケンカすることもなかったですよ(笑)。でも、大切なのは異なるものを持ち込むことだと」
ロンドンの空港からVictoria駅に着いて、自動販売機で切符を買おうとしてクレジットカードをswipeしたところ、何度やってもエラー表示が出ました。
焦っていると、紳士然とした駅員さんが近寄ってきて、「カードを数秒マシンにholdしていただけますか?」と手助けしてくれました。
なるほど、3秒ほどカードを所定位置に置くと、無事切符が買えました。
お礼を言うと、駅員さんはにこやかにこう言いました。
「ありがとうございます。ロンドンでは(あなたの国よりも)時間がもう少しゆったり流れているんですよ。楽しんでいってくださいね」
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Author:プチファイ!
秘めた野心と現実のギャップと日々戦う36歳のビジネスパーソンです。
しんどいことは沢山あるけど、日々の生活にころがっているちょっとした発見を心の糧に「ちょっとだけ頑張ってみよう!」という思いを大切に前に進んでいこうと「プチファイ!」と名づけました。
AtlantaのEmory大学でMBAを取得してこのたび帰国しました。また新たなステージで一歩一歩前進していきたいものです。
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