前回紹介したNYSEイベントを含むLead Weekを経て、通常授業が始まりました。
通常授業の1週目は、いわゆる「お試し」期間

ということで、クラスのadd/drop/swapが可能になっています。いろいろな授業に顔を出してみて、時間割を確定させました。
各クラスのメンバーが決まると、いよいよTeam Projectが始まります。MBA授業の大半でTeam Projectは課せられています。入学当初のCore Classではメンバーをアサインされましたが、以降は
各クラスで自分でチーム編成をすることになります。
チーム選びはなかなか難しいものです。

Diversityが重視されるMBAとはいえ、気の合う/価値観の近い仲間と組みたいのが人情なのは万国共通

。
極端な例としては、前学期の某クラスでは、
アメリカ人のみ
のチーム3つ+インド人のみ
のチーム1つ+韓国人だけ
のチーム1つという編成があり、ひとり多国籍チームに潜り込んで毎回苦心していた僕が妙に浮いていたこともありました。仲の良い韓国人のクラスメイトに「わざわざアメリカ人のチームに入って、よくやるよな~。」と半分感心、半分呆れて言われたものです

。
実際、
台湾人や韓国人のクラスメイトと組むと、非常にラクです。同じアジア人同士でフィーリングも近いですし、英語のコミュニケーションも楽ちん。アメリカ生活での悩みや食事の好み

など共有できることも多いので、放課後の親しい付き合いも、留学生同士が中心になっている例が多いのが現実です。
これはこれで自然ですし、全く構わないと思っているのですが。
僕は、MBAで学ぶ大きな目的のひとつが「
異なる価値観や文化への受容力を高める」ことなので、少なくとも授業に関しては、しんどいのは覚悟の上で、できるだけ多国籍チームにjoinするように心がけています。
アメリカ人大勢の中に日本人ひとりは結構キツいので、2割ほどアジア人がいるぐらいが正直心強い

のですが、少なくとも、過半数がアジア人というチームだけは避けるようにしています。
さて、今学期最初のTeam Assignmentは、
アメリカ3人+インド1人+僕で取り組むことに決まりました。まだ正規の授業で組んだことのないメンバーばかりでしたが、思いきって声をかけてみたのです。
この1年を振り返ると、フリーにアイデアをぶつけあう議論では、英語力の面でなかなか太刀打ちできない

ことがわかってきました。
一方で、
事前にある程度しっかり準備を進めて、思考プロセスや問題点を分かりやすくorganizeする能力は、僕の強みであると自覚するようになってきました。
プロジェクト全体の仕切りも得意分野なのですが、今回はアメリカ人のひとりが仕切り好き

のようなので彼女に任せ、僕は事前準備に時間を割くことにしました。
Meeting当日。さてどこから議論を始めようかと、メンバーが顔を見合わせてむにゃむにゃと話が始まろうとしたので、「
議論を効率良く進めるために、僕のアイデアを叩き台として最初にシェアさせてくれないか」と立ち上がってみました。
"Wow, fantastic!!"
"You're the man!!"
・・・まあ、調子のいいことこのうえない反応ではありますが、
チームに溶け込み、貢献する第一歩目としては、しっかり手ごたえがありました。
黒板で思考プロセスを説明して、「このアプローチは自信があるが、あの点は網羅性に不安があるので是非コメントがほしい」などと話していくうちに、メンバーの脳も活性化してきた

ようで、数分もするとガンガンと意見が飛び出すようになります。
定量分析が得意な人、全体を俯瞰して議論を引っ張っていく能力に長けた人、全体議論を分かりやすいフォーマットに手早く落とし込める人。
話していくうちに、各人の強みが自ずと発揮され
、1時間強のmeetingが終わるころには、ぐっと引き締まった解答が完成しました。
心地よい疲労感と満足感。Team workで貢献できたときは、
ひとまわり自分もチームも成長できた実感がありますね

。いつもこういくといいんだけどな。
さて、次の課題のためにまたmeetingをセットしたのですが、ひとりのアメリカ人メンバーからメールが。
「次回は授業の関係でどうしても行けなくなったの。代わりにこれを用意しといたから、よかったら使って」

といって、解答に使うデータをExcelにさっとまとめて、regression analysisを一式走らせたファイルが添付されていました。
うー、先を越された・・・・・

。
じゃあ、次は自分がどう貢献できるか考えないと。
こうして、苦労と楽しみが絶えない秋学期は、今日も忙しく過ぎていきます。
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