MBAといえば、厳しいCold Call

(授業中、突然指名されて発言を促される)が名物のひとつですが、クラスや教授によってずいぶん温度差があります。
幸い?Goizuetaで僕の受講しているクラスでは、Cold Callよりも学生の自主性を重んじて、互いに発言しているものが多いです。とはいえ、
Class Participationはgradingにおける最重要項目であることが多く、シビアに採点がなされます。
語学力で劣ることの多い
日本人学生にとっては、ある種最も厳しい戦いを強いられる領域です。
実際、僕も1回生の秋学期(Fall 2008)はかなり苦戦しました。
学年全員(約160人)が集まるオリエンテーションで、初めて挙手して発言したときは、
立ち上がった瞬間に頭の中が真っ白になって、ほとんど思ったことも言えないまま逃げるように腰をおろした苦い思い出が今も鮮明に残っています

。
これではいかんと、前学期(Spring 2009)はElective科目を標準より多めに受講し、とにかくアメリカ人とチームを組むようにしました。
必死で脂汗をかきまくった
のが功を奏したようで、授業中の発言やTeam projectでも、なんとか貢献できるようになってきました。
最近の傾向は、4回手を挙げると、以下の分布に落ち着く感じです。
●当たり(1回)→教授やクラスメイトから賞賛のコメントをもらえる。議論が一歩深みを増したり、新たな視点が追加される。「お、こいつやるじゃん」

という周囲の視線がちょっと嬉しい。
●普通(2回)→無難な反応。「うん、そうだよね」と、授業は次に進んでいく。
●ハズレ(1回)→「?」「?」と、
教室の空気が固まっていくのがわかる(脂汗)。思考停止により教授やクラスメイトからの更問が理解できず、ますますドツボ

にはまる。時々泣きそうになることもあったなあ・・・(遠い目)。
何回か「当たり」が続くと、明らかにクラスメイトからの扱いが変わるのがリアルです。すなわち、授業内容について意見を求められるようになったり、同じ授業を選択していない人から突然メールが届いたり。
前学期の途中でこの変化を我が身に感じたときは、何ともいえませんでした。
きつい言い方をすると
「格付け」みたいな感じでしょうか。もちろん、みんな仲良くはしてくれますが、
世間話/遊び話しかしない相手と、一歩突っ込んだ話をする相手を、使い分けている人が多い気がします。このへんは、さすがアメリカ。シビアです。

でも、いま書いていて気付いたんですが、
「ハズレ」に対しては寛容ですね。“黙って座っているよりも、前に出て失敗するほうがずっと尊い”という価値観は、アメリカの大好きな部分です。

前学期、某授業で2回続けて「ハズレ」が出て、どよーんと落ち込んでいたとき、後ろから
"Man, I'm impressed with your agressiveness!"
と肩を叩かれたことを思い出しました。
残念ながら、日本だとこうはいかないことが多いですものね。
「当たり」への妬み。「ハズレ」への畏れ。・・・現在、日本が世界のリーダーたりえない理由のひとつと思っていますが。
・・・と、なぜこんな記事を書こうと思ったかというと、
今日の授業で久しぶりに「当たり」が出た
からですね。わはは。
周到に準備していったものではなくて、ピン!と天から降りてきたアイデアだったこともあり、恥ずかしながら英語が途中からしどろもどろに。
文字通り(=本当に)身をよじりながらなんとか最後まで絞り出したのですが、議論が一段落した後、教授がこちらを指さして
"Excellent, valuable comment!"と大きな声で言ってくれたときは、ちょっとウルっと感動でした。

その勢いで、最近思っていたことを書いてみた次第です。毎日こうだといいんですけどね。。。
※人気ブログランキングです。少しでも学びがありましたら、ぜひココをクリックしてやっていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いします!
スポンサーサイト