世界最強とは大きく出ましたが・・・
『マッキンゼー式 世界最強の仕事術』(イーサン・M・ラジエル著)
マッキンゼーに以前勤務していた著者による、ビジネス問題解決における考え方や解決法のヒント集です。
MECEや仮説思考といった基本的な話から面接調査の進め方のような具体的なTipsまで幅広く取り上げられています。
マッキンゼー卒業生の誇りゆえでしょうか、エリート意識にやや苦笑してしまう部分が散見されるのは否定できませんが、
ビジネスパーソンの必須項目である問題解決において広く使えそうなスキルの宝庫です。
実際の仕事を通じて蓄積されたスキルゆえ、
教科書的な部分にとどまらず実践に結びついているあたりが魅力ですね。時には、コンサルタントが社内で右往左往しているシーンが想像できる「他山の石」的なTipsもあってなかなか面白く読めました。
例えば・・・
●初めての問題など存在しない
●低い枝の実を採る(
成果はすぐに提示する)
●シングルヒットを打つ(期待に応える)
⇒①いつも一人ですべてをやるのは不可能だ
②一度それをしてしまうと、周囲に非現実的な期待を生む
③その期待に一度でも応えられないと、
信用を取り戻すのは至難の業である
●「見当もつかない」は暗号(ヒントを見逃さない)
⇒
「見当もつかない」はチャレンジとみなし、鋭い質問で実像を明かしていくべし。もちろん他の人の「見当もつかない」を認めてはいけないのと同様、自分自身がそう言うのも容認してはいけない
●面接調査において持つべき心構え:
・忘れてはならないのは、
自分が面接している相手は、彼らの組織・事業部門・部・課について、
おそらく自分より多くを知っているということである。
⇒その人がくれる情報は大半が何かの役に立つ
⇒相手が自由に答えられる質問をする(誘導しない)
●成功を収めている問題解決者の基本ルール:
「適切な」答えを提供するだけでなく、その
答えをクライアントに受け入れさせなければならない⇒(担当者には)
敬意をもって接すると(彼らにはそういうことがあまりないので)、だいたいの場合、肯定的な反応を示してくれる。
「世界最強」と称していますが、
非常にシンプルに仕事術の基本を追求した部分で、意味ある一冊と思います。コンサルタントというだけで敬遠してしまう方も少なくないと思いますが、仕事術には学ぶべき要素がたくさんありますよ。
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コンサルタントとひとことで言っても、いろんな人がいますからね。たしかに鼻持ちならないタイプも少なくないですが、
仕事の面からいえばやはり学ぶ部分が多々あると素直に感じます。
最近読んだ中では、この本(↓)なんか嫌味がなく、スッと楽しめましたね。手軽にいけますよ。(いまアマゾンを見たらいまだに大変売れていることが判明。やっぱり支持されてるんだな~;)
『コンサルタントの「現場力」 どんな仕事にも役立つ! プロのマインド&スキル』
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プチファイさん、こんばんは。
うーんと、大前さんですとか、結構正攻法の方の本って、ウチではあまり評判がよろしくなかったりします(笑)。
やはり管理人の趣味に読者さんの趣味が合ってるんでしょうか(笑)?
コンサル系とか全滅ですね(汗)。