初めての子が6ヶ月になりました。もうかわいくて帰宅が楽しみで仕方がない今日この頃です。
で、自然と赤ちゃん関連の番組や本にはアンテナがビビッと反応するようになっているのですが、
10/22(日)に放映されたNHKスペシャルの録画を見て、とにかく「なるほど~」と感じいった話がありまして、ここで紹介してみたいと思います。
【公式サイト】TVでは赤ちゃんの成長過程における、脳の発達や行動学習について
一見不可解に見える現象を解説していました。
その中で2つ、特に印象に残ったお話を紹介したいと思います。
(1)成長の階段は一直線ではない。
脳において神経細胞間などで記憶や学習について伝達する役割を果たすのが「シナプス」と呼ばれるものです。普通に考えれば、記憶や学習が蓄積されてくるのに比例してシナプスは増加すると考えるでしょう。
ところが、
実は赤ちゃんのシナプスは、生後一度大量に生成された後、徐々に減っていくというのですね。
右肩上がりで上昇していくのではなく、量が質に転換されていくと!行動学習についても同様の現象が見られます。手足の動作について調べてみると、生後間もない頃に体得していた動作(≒手足のバタバタなど)が、生後3ヶ月ぐらいになるとグッと範囲が狭まるのです。
その後しばらくすると動作の種類や範囲が拡大していくのですが、そのときには無駄な動きが少なくなり、必要な動きを効率よく行うようになっています。
いったんガムシャラに動き出した後、沈静期間(一見すると後退にも見える期間)を経て、質量ともにステップアップした動作が可能になるのですね。
赤ちゃんは一見すくすくと成長していくように見えますが、
実は、脳も身体も生成/蓄積された「量」を「質」に転換するというステップを踏んでいるわけです。
※赤ちゃんから見た世界、というテーマでは最近読んだこの本なんか面白かったですよ。ぜひ。
『赤ちゃんは世界をどう見ているのか』(山口真美著)
(2)人とのかかわりが重要
赤ちゃんは、大人では聞き取れない言葉(母国語以外でも)の違いを聞き取る能力があることが証明されています。
その能力を伸張する意味で、赤ちゃんにビデオの語学教材を繰り返し見せる実験を行ったところ、意外なことにまったく効果がありませんでした。
ところが、教材とまったく同じ内容を講師が赤ちゃんの目の前で
実演すると、たちまち聞き取り能力が向上するという結果が得られたのです!
一方、身体能力についても同様の現象が見られました。
ハイハイができない赤ちゃんを、最も効果的にハイハイできるようにする手法は何だと思いますか?
・・・正解は「
ハイハイできる赤ちゃんと一緒に遊ぶ」ことなのだそうです!
いくら手取り足取り教えてもできるようにならない赤ちゃんでも、
他のできる赤ちゃんと接する時間を過ごしていると、気がつくと自分もできている。なんとも不思議な話です。
なぜ長々とこんなことを書いているかというと、
私たちビジネスパーソンの成長とまったく同じことが言えることに気づき、ビックリしてしまったからなのです。
すなわち、
(1)成長の階段は一直線ではない。量から質への変換時間が必要である。
(2)人との直接のかかわりのなかで初めて人は成長できる。時には焦らず、じっくりと「質」を大切に時間を過ごしつつ、(レベルの高い)人に囲まれる環境をつくって、直接コミュニケーションするなかで成長していく。まさに
成長方程式。
メルマガ界でも著名な
『仕事は、かけ算。』(鮒谷周史著)
では、耳にタコができるぐらい繰り返し述べられていそうな話ですが、
結局、人間は赤ちゃんのときから、その本質は不変であるということなのかもしれません。
ちょっと不思議な発見に心躍ってしまったので、ここに記しておくことにした次第です。
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プチファイさん、こんばんは。
いやー、6ヶ月くらいってカワイイですよねー(遠い目)。
ホント、「残業」と偽って、職場でブログ書いてたのがあほらしいくらい(笑)。
ハイハイの例で思い出したのが「影響力の武器」にあった、「子供が泳げるようになった」お話。
(コーチが教えてもダメだったのに、同世代の泳げる子の所に行ったら泳げるようになったってヤツです)
もっともアレとは違って、赤ちゃんが単に運動のコツを理解するって話なのかもしれませんが。
あと、ローテク(笑)に関してのコメントありがとうございました。
私の場合、物心がついてからPCが出てきた世代なので、そもそもがローテクですよ(笑)。
それとおそらく、ローテクの方が「頭を使う」(工夫する)必要があるので、
その分「自分にとって良い」可能性があるのではないかと。