ゆとりを管理すれば全体最適が見えてくる。・・・深いです。
『マネジメント改革の工程表』(岸良裕司著)
プロジェクトマネジメントの観点から、経営手法のあり方に提言を投げかける一冊です。
軽妙な語り口・かわいらしいイラスト・具体的な事例紹介でスイスイ読んでしまいますが、
メッセージはきわめて本質的なところを突いていると思います。
「この本にあるすべてのことは、基本はCommunicationとCollaborationにある」という筆者の言葉どおり、プロジェクトマネジメントを扱ってはいますが、
その目線は納期厳守や利益享受よりも、プロジェクト遂行を通じた人材育成や組織力向上に向けられています。※本書の著者が前に記したプロジェクトマネジメント指南本はこちら。
『目標を突破する 実践プロジェクトマネジメント』(岸良裕司著)
個人ベースで読みがちな「サバ」(←サバ読みの“サバ”ですね)を互いに見せ合い、
プロジェクト全体でゆとり日数を管理するというアプローチはきわめて有用と感じました。
互いに状況を見せ合うことで、組織内での助け合いが促進され、全体最適の視点で各自が行動できるようになると。
また、サバを抑えて厳しい納期を要求することで、担当者は先達の知を活用せざるを得なくなり、組織の知は継承され、仕事の不確実性は下がり、個人のレベルアップにつながるという指摘も実に納得です。
考えてみると、いかにも日本人が好みそうな手法なのですね!
いわば暗黙知として水面下にあった日本人の強みを形式知化することに他ならないといえるかもしれません。
※本書でときどき出てくるTOC理論については、やはりこの一冊をぜひ。(超有名本ですが、それだけのことはある質・量を備えた名著ですね)
『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』(エリヤフ・ゴールドラット著)
また、工程表だけでなく、
プロジェクトの目的共有を強く説いている部分も実に共感できました。
プロジェクト失敗の原因の多くは、手法選択に加え、目的がよくわからなくなる部分にあるものです。
経営幹部も交えて事前に15分(!)議論して、ステートメントを明文化しておく。これだけで成功の確度はぐっと上がってくるという仮説は非常に説得力があります。
あわせて、その際にBSCの観点(=財務・顧客・業務プロセス・成長と育成)に加えて、
経営理念と社会貢献の視点を入れるべきという示唆も学び大ですね〜
お客様のことを考える+しっかり金儲けすることに加え、
社会にいかに貢献していくかという視点は、これからの経営を考える上で外せないと、最近つくづく感じます。(こういうのがまさにCSR経営!)
社会を視野に入れたベクトルは、(社内外問わず)みんなの共感を得られるものですから。
まさに、
経営の視点を持ってプロジェクトを走らせるための実践書という意味で、かなりお勧めできる一冊ですね。スイスイ読んだ後に、思わずもう一度じっくり読み返してしまいました。まだお読みでない方、特にビジネスパーソンの皆様にはぜひ一読を勧めます。
『マネジメント改革の工程表』(岸良裕司著)
『目標を突破する 実践プロジェクトマネジメント』(岸良裕司著)
『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』(エリヤフ・ゴールドラット著)
※人気ブログランキングです。少しでも学びがありましたら、ぜひココをクリックしてやっていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いします!今日の朝刊の広告で「3刷決定」との報を目にしました。こういう良書が売れるのは何だか嬉しくなります。
本書を読むに際して、ひとつだけご注意を。
実はページ左上に
パラパラマンガがあるのです。かわいらしいイラストでプロジェクトを進める上での「害虫」がやる気を取り戻すというミニ・ストーリー仕立てです。
私は本にどんどん赤線+書き込みして、後で読み返したいページの左隅を三角形に折るクセがありまして。
・・・パラパラできなくなっちゃいました(泣)。本書についてはページ折りは避けましょう〜。
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『マネジメント改革の工程表』(岸良裕司著)@組織力の向上とは。【オススメ】
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プチファイさん、おはようございます!
基本的に一人で仕事をやっている自分としては、あまり食指が動かないタイプの本なのですが、パラパラマンガ目当てで書店では手に取りそうな予感(笑)。
それにしてもあんまり一人で仕事する時間が長くなると、会社作った時に苦労しそうな気もします・・・って本業は(汗)?
平松さん、気さくな感じで素敵でしたよ。
名刺交換後に弥生会計の担当者が来られたら、「脱サラ税理士さん」ってわざわざ呼んでご紹介くださったり(汗)。
自分の名刺の表側が、セミナーで関係することってあまりなかったので、結構新鮮でした(笑)。