今日、僕が学んだこと。~一歩ずつ愚直に前進、プチファイ・ライフ~

あふれる野心と現実とのギャップにもがく36歳のビジネスパーソンが、日々の生活で得たちょっとした学びをつづり「明日もまた頑張るか=プチファイ!」な気持ちを共有していく場です。・・・Emory大学でMBAを取得して帰国しました!

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




この記事をリンクする?:


[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

『カフカ寓話集』@蝶のように舞い、蜂のように刺す。 

現代社会は、寓話の世界。

カフカ寓話集



『変身』などで著名なフランツ・カフカ(1883-1924)の短編集です。

簡潔な文体(池内紀さんの訳文も実にいいです!)が想像力をくすぐるカフカ作品ですが、ぎゅっと圧縮した短編ゆえに「寓話」としての香りを増しているあたりがニクい限りです。

不条理や皮肉が特徴とされるカフカですが、ビジネス現場を含めた日々のシーンにあてはめてドキッとしたりニヤニヤさせられる恐ろしくスリリングな一冊です。



↑こちらは「世界文学100選」のような特集で例外なく取り上げられる、カフカの代表作ですね。まさか読んでない人なんて・・・?


今回は「巣穴」という短編を例に、本書の面白みを少しでも伝えるべくトライしてみたいと思います。

「巣穴」はひとことでいうと、迷路のような巣穴をただただ掘り続けるモグラ?の独白物語です。


1)周辺を見回り巣穴の入り口を外から見た主人公は、ふと思いに耽ります。

“二度と巣穴には帰らず、入り口の近くに住みつく。以後もずっと穴の入り口をながめ暮らして、その中で自分が保護されていることの幸せをしみじみと噛み締めている・・・子どもっぽい夢だ”

組織に帰属する「幸せ」を何気にチクリと刺してますね~。
それって「幸せ」なの?と。

しかもわざわざ「子どもっぽい夢」とは!
結局、巣穴に戻る自分を嘲笑っているとも感じられます。


2)巣穴の中で外敵の襲来を知って。

“無数の小さな危険にかまけて、大きな一つを忘れていた。巣穴を持っているからには、どんなものがやってきてもこちらが有利だと思い込んでいたのか。大きな傷つきやすい巣穴の持ち主として、強大な敵に対してあきらかに無防備だった。巣穴を持つことの幸せに甘えていた。”

“危険について遊び半分に思ってみるだけで、本当の危険をきちんと考えるのを怠ってきた”



目の前の小さな問題に対処する日々の忙しさに心満たされ、大きな問題に正面から向き合おうとしない・・・ってどこの会社の話だろ?(汗)

というか、自分自身の生活を振り返ってみても(大汗)。


3)唐突な幕引き

「そして・・・」という文章で突然本編は終わっています。
それも明らかにエピソードの途中にもかかわらず。

外敵が襲ってきたのか?
思考が停止したのか?


何もわからないまま、読者は現実に引き戻されるのです。



考えてみると、現実世界では「明快な問い」がないのが当たり前(特にビジネスの世界にあてはまりますね)。
そんな世界を私たちは生きていかねばならないのです。

ひょっとすると、問いかけすら明快にしないままチクリと刺していくカフカの文体自体が、世界全体に対する皮肉なのかもしれません


時には、現世をふと別の世界から見てみるのも悪くないですよ。

「大人のおとぎ話」をどうぞ。



※人気ブログランキングです。少しでも学びがありましたら、ぜひココをクリックしてやっていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いします!


【編集後記】

岩波文庫もたまに読みたくなりますね。

ふと思いつき、Amazonで岩波文庫の売れ行きを検索してみたら、一位になっていたのが・・・



・・・小学校のときに読んで、ぐっと胸に詰まったのを思い出しました。
文庫になってるのか~。久しぶりに買って読み直してみようかな。
スポンサーサイト




この記事をリンクする?:


[ 2007/06/13 02:05 ] 文学 | TB(0) | CM(2)


プチファイさん、こんばんは!

最近めっきり小説に触れてませんが…こういうのを見ると、読みたくなります。奥に秘められた(?)メッセージを読みとれるように、小説くらいは深くじっくり味わって読みたいですが^^;
[ 2007/06/13 22:26 ] [ 編集 ]


淺田さん、こんばんは。

私も社会人になってからビジネス書をはじめ、実用書の比重が高くなってきたんですが、この1年ぐらいで、小説や哲学の意義が逆にわかってきた気がしています。

たまには、こういう本を読むと人生の厚みがますこと間違いなしですよ!
[ 2007/06/17 23:32 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

プチファイ!

Author:プチファイ!
秘めた野心と現実のギャップと日々戦う36歳のビジネスパーソンです。
しんどいことは沢山あるけど、日々の生活にころがっているちょっとした発見を心の糧に「ちょっとだけ頑張ってみよう!」という思いを大切に前に進んでいこうと「プチファイ!」と名づけました。

AtlantaのEmory大学でMBAを取得してこのたび帰国しました。また新たなステージで一歩一歩前進していきたいものです。

【人気ブログランキング】何か学びがありましたら、ぜひココをクリックしてやっていただけると大変励みになります。よろしくお願いします!


ブロとも申請フォーム


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。