株式会社オン・ザ・エッジ(現在のライブドア)の元取締役で
書評ブロガーとしても著名な小飼弾さんによる読書指南本です。
題名のとおり新書にフォーカスしたのがユニークな点。
知の体系づくりのツールとして、新書(+ウェブ)が最適という主張は同意できる部分が多かったです。5,000円ぐらいする質量ともに骨太な本好き(汗)の私

ですが、この手の情報収集術もあわせてやっておくのは必須ですものね。
ググれば世の中の情報が相当程度まで誰でも手に入る今日において、
情報を“知っている/覚えている”ことの価値低下
はずいぶん指摘されてきました。
重要なのは、質量両方の面で高レベルの情報リンクを持つことだと。
個人的には「土地勘」

という言い方を良くするのですが、ある状況に遭遇したときに/遭遇することが想定されるときに、社内外をどう立ち回るかがビジネスパーソンとしての腕の見せどころだと思っています。
特に、
直接その領域に関する知見がないとき、脳内の関連情報が新たなリンクをつくり出せるかどうかが勝負の分かれ目になります。
世の中の多様な考え方を取り入れて、自分なりの「知の体系」

を構築していくことは、まさにそのリンクの基盤と言えるでしょう。本書で述べられている読書術は、そのための具体的なヒントとして活用できる部分が多いと思います。
【↑この本も名著です。小飼さんとノリはだいぶ違いますが、要はバランス。あわせて読んでほしいです】
多くの方にはおそらく刺激的であろう読書テクニック指南が満載です。順番に試してみることで知的なレベルアップが期待できることは間違いないと思います。
多様なジャンルの本に触れるために新書を大人買いするとか、ツイッターやブログを活用するとか、目次から内容を予測して実際との差分を意識して読むとか。
一方、読書通にとっては、正直どこかで聞いたことのあるハウツーがほとんど

という感じですが、
知的なアウトプットを生みだすために何をすべきかといった問題意識を高揚させてくれる意味で学びある一冊です。
(小飼さんの個別新書評に突っ込みを入れつつ読む、という楽しみ方もありです

)
読みやすくできていますし、幅広く皆さんに手にとっていただきたい一冊です。
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