子供の時からウルトラマンが大好きで、ひとかどならぬ思い入れがあるゆえ、イケメン俳優さんが主演する最近のいわゆる“平成ウルトラシリーズ”は苦々しい思いで距離をおいていたのですが、毎週土曜朝に放映中の『ウルトラマンマックス』はそんな僕もワクワクしながら見てしまう作品に仕上がっており、毎週録画して観ています。
『ウルトラマンマックス』公式サイト昨日放映の
第24話『狙われない街』はその中でもとても印象に残るお話で、かつメッセージを受け取りましたので、ぜひご紹介したいと思います。
映像を通じてしかその魅力は伝えきれないとは思うのですが、ごくごく簡単にストーリーを紹介しますと、
街中で人が突然暴れ出す事件が頻発し、調べたところ携帯電話の電波を通じて宇宙人が人間の脳を誘導していたためと判明。カイト(←注;ウルトラマンに変身する主人公です)は主謀者であるメトロン星人の住処に辿り着くが、ちゃぶ台を前にメトロン星人が悠然と語ったのは「人間の信頼感を奪い地球を侵略しようと昔は企んでいたが、もう止めたよ。
人類はサルへと退化しており、放っておいても人類は滅ぶね。君も宇宙人ならばわかるだろう?私は40年間この街に潜伏しているが、もう人類には見切りをつけたからメトロン星に帰るよ。」・・・そして星人は巨大化するが、ウルトラマンとは戦うこともなく「地球の夕暮れは美しい」という言葉を残して、そっと星に帰っていくのだった。
【注】↑ぜひ、次の次のパラグラフと比較してみてくださいね。↓
ところで、この作品を2倍楽しむためには、1967年に放映されたウルトラセブン第8話『狙われた街』の存在を知っておく必要があります。こちらも簡単にストーリーを紹介しますと、
街中で人が突然暴れ出す事件が頻発し、調べたところたばこに薬を混ぜて宇宙人が人間に幻覚を見せていたためと判明。モロボシダンは主謀者であるメトロン星人の住処に辿り着くが、ちゃぶ台を前にメトロン星人が悠然と語ったのは「
人間の信頼感を奪うのが地球を侵略するのに手っ取り早い方法だ。君も宇宙人ならばわかるだろう?」・・・そして星人は巨大化して戦闘に入るが、美しい夕暮れの中、ウルトラセブンにまっぷたつに斬られたのだった。
むむむ。つまり、
この話は40年間の時を超えてつながっているお話ということなのですね。セブンに倒されたと思っていたメトロン星人は実は生き延びて下町に潜伏しており(星人が町の人に介抱される映像がありました!)、40年前はたばこを使って人間に幻覚を見せていましたが、神経質な禁煙が極度に進む現代では携帯電話を使った。しかし電車の中でケータイで大声で話す若者たちは「放っておいても滅ぶ」と見切りをつけたと(ところどころでサルの映像とキーッと叫ぶ鳴き声がインサートされていました!)。
いろいろなメッセージが読み取れると思いますが、僕が特に感じたのは「人間の相互信頼」についてです。今回の『狙われない街』ではやたらと「禁煙」の表示が強調され、人間味溢れる刑事さんが苦々しい表情を浮かべるシーンがあります。
喫煙者はマナーを大切に、非喫煙者は場の雰囲気を大切にするという相互信頼が成り立っていた40年前とは違い、現代は「とにかくダメ」。健康問題もありますが、ここはそれよりも“相互信頼の喪失”を読み取るべきなのでしょう。
そんな信頼をすでになくした社会だからこそ、メトロン星人はウルトラマンと戦うこともなく去っていったのではないでしょうか。
ウルトラセブン『狙われた街』で最後に流れたナレーションをご紹介しておきます。あれ、ひょっとすると、これって今でも・・・?
メトロン星人の地球侵略計画はこうして終わったのです。人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。でもご安心下さい。このお話は遠い遠い未来の物語なのです。えっ?何故ですって・・・我々人類は今、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してはいませんから。【今日の学び】
技術の発展はあっても、そのベースに相互信頼がなければ、待っているのは滅亡なのかもしれない。※人気ブログランキングです。少しでも学びがありましたら、ぜひココをクリックしてやっていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いします!※それにしても、この年齢になって観てもメッセージを受けるウルトラマンというのはつくづくすごい作品だなと感動してしまいます。今日ご紹介したメトロン星人の話は、レンタルでもいいですからぜひ観ていただきたいですね~
(僕はDVDで買っちゃいましたけど!お得な買い物でした)
・・・さて、最後にひとつご紹介を。僕は決断に際しては、それなりにいろいろ情報を集めたりするようにしているのですが、今年は本だけでなく、メールマガジンに背中を押してもらうシーンが本当に多かったです。例えば「ブログで情報発信する」ことひとつをとっても、ITに決して強いとは言えない僕のなかでは抵抗感があったのですが、いざ始めてみると・・・そりゃしんどいこともありますが、楽しいことの方が百倍千倍多いのです!
そんな僕の背中を押してくれたメルマガ『エンジニアがビジネス書を斬る!』【通称:エンビジ】をご紹介したいと思います。その名の通り、エンジニアの“まるるちゃん”さんがビジネス書をネタに学びを語っているのですが、視点に付加価値がついているというか。誤解を恐れずに書くと「ロジカルに、さくっと、かつ前向きに」な感じ?
「うーん、そもそもこれの位置付けは●●だからして・・・」みたいな人が僕の身の回りには多いので、危うくそんな毒気にあてられかけていたのかもしれません。書評も味わえますし一挙両得、ということで学びを求めていらっしゃる方は登録されてみては?(もちろんメルマガなのでタダですよ;)
『エンジニアがビジネス書を斬る!』
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