いま僕は企業の経営理念をまとめ社会にいかに働きかけ、かつ効率的にコミュニケーションするかを
CSR(←企業の社会的責任、なんて訳されますね)という枠組みで整理する、というプロジェクトを運営しています。意義もやりがいもそれなりにあるのですが、一方でビジョナリーな話ばかり議論・検討していると、
自分はビジネスパーソンであることを忘れ、哲学者か何かになったような錯覚を起こすことがあります。
こりゃいかん、ということで最近は意識して数字に関連したビジネス書をチョイスするようにしているのですが、先日読んでなかなか価値ある一冊だったなというのがこちら。
世の中に溢れる情報の中からどんな数字を集め、読み、使いこなせばいいのかという観点で『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の山田真哉氏らが寄稿しています。そのなかで特に気づきがあったのがBCG重竹尚基氏の『株主価値経営で会社を強くする』。
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
株主価値・・・というと、村上ファンドやホリエモンの顔が浮かんでくる方も多いと思いますが、
企業経営として考えると、彼らの論調は偏りが大きすぎるように個人的には考えています。(せいぜい自己利益最大化のための考え方、ぐらいなもの。まあそれはそれで大きな意味はあるのでしょうけど)
そんななかで重竹氏の解説はなかなか説得力がありました。「実は、株主の利益(満足)も、顧客満足、従業員満足、まして社会満足(コンプライアンスなど)と切り離しては考えられない。それらは密接に関連しており、
要はそのどこを切り口に企業経営を律していくのかという違いに過ぎない。株主価値経営とは、この関係性を踏まえた上で『
株主の視点』で企業経営を良くしていこうという試みである」。
なーるほど。そう言われればすっと理解できるような気がしましたね。
続けて、企業内の数字のうちポイントとなるところをシンプルにひとつおさえておけば、例えば
株価についても中長期的にはマネージできるといった解説がなされています。詳細はここでは書ききれませんが、要するにキャッシュフローだEVEだと
小難しいことをやらなくても、キモになる数字だけおさえることで株主視点を中心に企業経営全体をより良い方向に導くことができるのではないか、という主張がなされています。
すごく納得。最近、やたら難しい経営学的横文字を語れることがステータス、みたいな勘違いをしている人も少なからず見られる昨今
、「株主価値って何だっけ」という基本に立ち返ると、数字を読む大切さを改めて見直すことができるような気がしますね。
【今日の学び】
そもそもこれって何だっけ、という問いかけを通じて全体における意味付けを理解することで、ビジネスの世界で「数字を読む」ことの価値ははじめて生まれる。『Think! 2005年秋号:ビジネス数字トレーニング』
※人気ブログランキングです。少しでも学びがありましたら、ぜひココをクリックしてやっていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いします!・・・さて、最後にひとつご紹介を。僕は決断に際しては、それなりにいろいろ情報を集めたりするようにしているのですが、今年は本だけでなく、メールマガジンに背中を押してもらうシーンが本当に多かったです。例えば「ブログで情報発信する」ことひとつをとっても、ITに決して強いとは言えない僕のなかでは抵抗感があったのですが、いざ始めてみると・・・そりゃしんどいこともありますが、楽しいことの方が百倍千倍多いのです!
そんな僕の背中を押してくれたメルマガ『エンジニアがビジネス書を斬る!』【通称:エンビジ】をご紹介したいと思います。その名の通り、エンジニアの“まるるちゃん”さんがビジネス書をネタに学びを語っているのですが、視点に付加価値がついているというか。誤解を恐れずに書くと「ロジカルに、さくっと、かつ前向きに」な感じ?
「うーん、そもそもこれの位置付けは●●だからして・・・」みたいな人が僕の身の回りには多いので、危うくそんな毒気にあてられかけていたのかもしれません。書評も味わえますし一挙両得、ということで学びを求めていらっしゃる方は登録されてみては?(もちろんメルマガなのでタダですよ;)
『エンジニアがビジネス書を斬る!』
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CSRとビジネス数字:「株主価値」の意味って?
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プチファイさんTB有難うございました。まったく同感です。別の言い方をすれば、理念に基づいた日々の仕事(数字も含まれる)がうまくできているところには、「行動の美」があります。また、「美しいもの」はいつまでも人々の心に残ります。いつも、そうありたいと思っています。