いやあ、偶然の一致というか、虫の知らせというか。
一昨日はラルクのDVDを観て、コンセプトの一貫性の重要性について学んだ話を書きましたが、今日ご紹介する本もまたコンセプトの打ち出し、ひいてはブランド構築に関する一冊です。
全然ジャンルの異なるものから共通する学びが得られるというのも面白いですね。というか、ある程度頭を整理してブログに書いたからこそ、こんな事象に気がついたのかもしれません。これも
情報発信の場を持ったことの効用なのかも。
表紙からして、
なんだこりゃと圧倒されますが・・・れっきとしたビジネス書です。町の小さなおにぎり屋「黄金にぎり」が破産寸前からいかにお客様の支持を集め、成長していくかを小説風に描く中で、ブランド戦略・マーケティングについて解説するという趣向の一冊です。
普通のおにぎり屋が、パッケージに工夫を凝らし、キャラクターを設定して歌を流し、宣伝にも工夫を凝らし・・・というストーリー仕立てですが、テーマおよび扱う商材が身近ということもあり、ブランド構築に関するTipsが押し付けがましくなく、非常にスッと頭に入ってきました。
全体的に良くできた本でオススメなのですが、特に印象に残った部分を今日の学びとして紹介したいと思います。
フランス留学帰りの主人公の娘が、チーズやピクルスを用いた「フランス風おにぎり」を考案する。主人公はなんとなく店の感じに合わないのではという違和感を覚えつつも、まわりの意見におされ商品として売出すことにする。「フランス風おにぎり」は売れていたものの、突然『黄金にぎり』の商品全体の売れ行きが落ちる事象が起こり、顧客の意見を聞いてみたところ「フランス風おにぎり」がメニューに加わったことにより“『黄金にぎり』=自然なお米の味”というイメージが薄まってしまったため、他の選択肢に流れていったことが明らかになった。・・・主人公は売れ続けていたにもかかわらず「フランス風おにぎり」の販売中止を決め、顧客に“『黄金にぎり』は自然なお米の味にこだわります”というコンセプトを再訴求し、結果として前にも増した支持を集めることができたのだった。主人公の感じていた違和感は、『黄金にぎり』というブランドがマーケットに対して約束していた提供価値と異なるがゆえの違和感だったのですね。
流行や目の前の売れ行きだけに目を取られて右往左往していると、結局そのブランド価値そのものが損なわれてしまうと。
筆者があとがきでも述べているように、現代はブランドの時代、言い換えれば
自らのコンセプトを信じる力、コンセプトの約束を信じてもらう力が重要となったといえるような気がしています。
僕が提供できる価値はこれだ、ということを信じたら、それを愚直に提示していく。そんな取り組みを繰り返せる人やものが「ブランド」として生き残っていける、勝者となるといえるのかもしれませんね。
ということで、
【今日の学び】
コンセプトを決めたら、自らそれを信じて、お客様には信じていただけるような取り組みを愚直に行う。ブランド確立への手立てはそこに尽きる。そういう意味では、僕のブログも始めてから2ヶ月強になったわけですが、「
日々の生活にころがるちょっとした発見から学びは可能。だから野心は忘れず、ちょっとだけ頑張ってみましょうよ」というコンセプト(メッセージ)はちゃんとぶれていないか、伝わっているのかという部分で自省すべきところがあるのかもしれないと思うに至りました。ありがたいことに、アクセス数もいただけるコメントも少しずつ増えてきてはいるのですが、皆さん方がどんなことを考え、求めて、読んでくれているのかを年末年始で少し考えてみようと思います。
※人気ブログランキングです。少しでも学びがありましたら、ぜひココをクリックしてやっていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いします!※自己ブランドといえば、ここ半年ほどずっと愛読しており、また
僕がブログを始めるに際して背中を押してくれたメルマガ「エンビジ」(←『エンジニアがビジネス書を斬る!』の略です)の存在を忘れることはできません。今日の学びを踏まえ、ブランド構築に向けて思索するときのネタとしておすすめの媒体を下にご紹介しておきますね。パーソナル・ブランドという切り口では、こちらもヒント満載です。
この手のe-bookの中では非常に良心的な値段というのもなんだかホッとします・・・そうそう、
前々回ご紹介した土井英司さんのインタビューも載っていますよ。
【チャンスを逃がさないための必須条件】+【エンビジ著者インタビュー集】お得セット
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こんばんは。
トラックバックありがとうございます。
>コンセプトを決めたら、自らそれを信じて、お客様には信じていただけるような取り組みを愚直に行う。
信じ続けることは、本当に難しいですよね。
だからこそ、大切なんですよね。