セミナー等でいつもお世話になっているYさん【→
こちら 】から「知り合いの息子さんが小説を書いているんだけど・・・伊坂幸太郎って、結構有名なんだけど知ってる?」というのが読んだきっかけでした。
『終末のフール』(伊坂幸太郎著) 恥ずかしながら読んだことがありませんでした・・・。(しかも結構どころか数々の文学賞を獲られた超有名作家じゃないですかっ!)本はかなり読む方なんですが、以前もご紹介しましたが【→
こちら 】小説は昭和初期頃のゴツイ作品が好きなもので、正直興味の対象外だったんですね。
ですが、
結論からいうと読んでよかった! 本小説は背景が現代社会に近いということもあり、感覚が現実に近いというか、
ストレートに生きる勇気やホロリとさせられる言葉が伝わってきました 。
この『終末のフール』は、「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」という発表を受けて世界が混乱に陥ってから5年がたち滅亡を3年後に控えた中、仙台のとある団地を舞台にした人間模様を短編連作の形で描き出しています。
離れ離れになった家族との再会、滅亡を3年後に控えてもタイトルマッチに向けて黙々と鍛錬を続けるボクサー、出産すべきか否かに悩む優柔不断な男、と舞台は様々ですが、
「生きる/生命」と正面から向かい合うことへの勇気を与えてくれます。 “頑張れ”とは言わないんですが、世界が終わる前に勇気を奮い起こして前を向こうとする人々の姿やちょっとした言葉を読むと、
なんだか僕も明日へ一歩踏み出すためにちょっと背中を押してもらえたような気持ちになります 。
この本の帯のメッセージが全てを語っているのかもしれません。
「この命をあきらめない。生きる道のあるかぎり。」 【今日の学び】 今日という日は残された日々の最初の一日。 ※人気ブログランキングです。少しでも学びがありましたら、ぜひココ をクリックしてやっていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いします! さっき見たところ、アマゾンでは718位でした。当然人には好き嫌いがあるわけですが、売れているものはそれなりに伝わってくるメッセージがあるものです。僕のような
「現代小説ってちょっと軽くて読む気がしない」 タイプの方も、本書は“さりげなく”(←これが重要)メッセージを伝えてくる佳作と思います。おすすめ。
『終末のフール』(伊坂幸太郎著) 最近よく宣伝してるこの映画の原作も伊坂幸太郎さんだったんですね!読んでみようっと。↓
『陽気なギャングが地球を回す』(伊坂幸太郎著)
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