ハウツーものはあまり好きではないのですが、読み方によっては意義を見出すこともできるものです。
『なぜかうまくいく人の仕事術』
章立てを見ていただくと、この本の雰囲気がそのまま伝わるのではないかと思います。
1.知らないとバカを見る[社内遊泳術]
2.そっと仕掛ける[上司コントロール術]
3.味方をふやす[同僚・部下との交流術]
4.ライバルに差をつける[会議アピール術]
5.みるみる成果が上がる[セールス術]
6.壁を突破していく[ウルトラ交渉術]
7.転ばぬ先の[トラブル回避術]
・・・う~む。。。これを見て、
飛びつくタイプと嫌悪感を持ってしまうタイプに分かれるのでしょう。実は、僕は典型的な後者タイプだったりするのですが。
前書きを見ると「ビジネスシーンや社内を巧みに泳いでいく、頭のいい仕事術を満載した」一冊と著者は自負していらっしゃいます。そもそも“頭のいい”をこんな文脈で使うことにも僕は抵抗感があるのですが、
中身を読んでみると、いろいろ考えるきっかけとなるネタがあげられていました。例えば
「“ギブ&テイク”が良策とは限らない」という項があります。企業でも個人でも“ギブ&テイク”が基本であるとしたうえで、「借りたら返す&貸したら返してもらう」をすぐにやろうとするのは、堅実ではあるが成長する可能性が少ないと指摘しています。
たとえ物質的でなく、心理的にでも
[自分に借りがある]状態に置いておくことで、余裕を持ったコミュニケーションを実現すれば、仕事の成果にも付加価値をつけていきやすくなるという論理ですね。
まあ、こういう考え方自体には正直あまり好感が持てないのですが、実際のビジネスシーンを振返ってみると、
確かに大きな案件をギリギリ切り回していこうとするとき、日々の活動の積み重ねが原動力になっている部分は否定できないんですね。
人間関係を有利に持続するには、
相手との関係において何が貸しで何が借りかを明確に意識しておくことがポイントである、というのはその意味で事の本質を言い当てているのかもしれません。
・・・このように批判的にツッコミつつ読むことで、意外と(←失礼!)得る部分がある一冊でした。
【今日の学び】
ハウツーものはツッコミつつ読むことで意義を倍増させることができる。※人気ブログランキングです。少しでも学びがありましたら、ぜひココをクリックしてやっていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いします!社長の名刺にメールアドレスが入っていない会社は将来がない、とかいう「
それはないやろ~(チッチキチ~♪)」な話も散見されますが、文庫本で値段もお手ごろ、かつ文章も非常に軽いので、短いスキマの時間ででも読むのに良い本ではないでしょうか。
『なぜかうまくいく人の仕事術』
ただし、ちゃんとツッコミつつ読んでくださいね!
スポンサーサイト
この記事をリンクする?: