以前からずーっと気にはなっていたのですが、ようやく読破しました。
『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル著)表紙のアヤシさもあり(失礼;)、手にとるのをやや躊躇していたのですが、
内容は実にスマートな成功哲学のガイドブックで安心して読める一冊でした。
鉄鋼王カーネギーが自らの成功ノウハウを後世に残すため、当時雑誌記者であったナポレオン・ヒルに自らのノウハウを語るとともに、500人の候補者へのインタビューなどを通じて20年で成功の秘訣のプログラム化を依頼し完成したプログラムのガイドラインが本書という位置付けです。
本書のキーメッセージは「
人が熱意を持って考え、できると明確に信じたことはすべて実現できる」。
ヒルが
「成功のための黄金律」と称する内容は、非常にオーソドックスです。いわゆる成功哲学本がたくさん出回っている現在では、あまり目新しく感じられる項目はないと言っても良いと思います。
(逆にいえば、出版された時期を考えると、本書の内容を現在風にアレンジしたのが、いまたくさん出回っている“成功本”ともいえるのかも)
↓項目をご覧になると、斬新なことが語られているわけではないのがわかると思います。
明確な目標の設定―目標が決まると、夢がはじまる
プラスアルファの努力―チャンスを呼び込む「代償の法則」
PMA(積極的な心構え)―PMAこそ、成功者のコア・コンピタンス
逆境と挫折からの利益―失敗を知れば、成功を知る
マスターマインド―勝ち組集団を組織し、成功をたぐり寄せる
チームワーク―個の時代の成功ノウハウ
優れたパースナリティ―人間力が成功を引きつける
セルフ・コントロール―思考習慣をコントロールし、不安を断ち切る
エンスージアズム―大きなムーブメントは、ひとりの熱意からはじまる
ヘルス・マネジメント―健康を持つ人は、あらゆるものを手に入れる
資金と時間の活用―成功の買い方、育て方
パースナル・イニシアティブ―成功者とは、ただ成すべきことを成した人だ
集中力の偉大な力―ターゲットを集中化し、驀進する
的確な思考の力―決断力がない原因のひとつは、情報の受け方にある
クリエイティブ・ヴィジョン―夢を創造する、成功者たちのテクニック
揺るぎない新年―信念だけが成せる離れ業
習慣形成とその活用―成功する習慣をインプットする「信じれば叶う」というマインドセットは、危険な面もありますが、非常に本質を突いているとも思います。
十分条件ではありませんが必要条件ではない。すなわち「信じなければ何も始まらないよね、たしかに」ぐらいの姿勢で本書を眺め、
日々の生活のカンフル剤にしていくという使い方がお勧めです。
私なんかは、正直、この手の本を読むと
すぐにテンションが上がるタイプです。しかし数読むうちに、「一歩引いてその本の有用な使い方を考えるアプローチが大切だな」と、最近は学習していたりするわけで。
99年に日本語版が出版されて、派手に宣伝しているわけでもない中で、現在でもアマゾンで6,000位ぐらいにあるぐらい売れ続けているというのは、奇をてらっていない普遍的王道的な、意味ある一冊の証明なのかもしれません。
※人気ブログランキングです。少しでも学びがありましたら、ぜひココをクリックしてやっていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いします!『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル著)日々の行動が題材なので、610ページもそんなに長く感じなかったのですが、厚い本を見た瞬間お手上げになってしまう方は下の『愛蔵版』がいいかもしれません。
内容はだいぶはしょってありますので、やや浅薄さと物足りなさがありますが、
とりあえず安いですし。で、これはいいなと思ったら本編?を読まれることをお勧めします。
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トラックバックありがとうございます。
とてもナポレオンヒルさんの本のご感想。とても興味深く拝見しました。
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